背徳の街のマリヤ

続・背徳の街のマリヤ~悪魔の花嫁~

続・背徳の街のマリヤ~悪魔の花嫁~(3)悪魔の花嫁

「いつまで寝ているんだい?怠け者め!」。そう声がしたかと思うと、アンナはわき腹を蹴られて目を覚ましました。見上げると、この店にもう20年も暮らしているサダ姉が目を吊り上げておりました。

2019年08月17日12時31分

背徳の街のマリヤ(1)暗く深い闇

続・背徳の街のマリヤ~悪魔の花嫁~(2)猫吊り通り

その晩、夕食の祈りの後でマリヤは手紙のことを父に話しました。そしていつかマリヤを助けてくれた少女、アンナに会いに行きたいと伝えました。父はしばらくうつむいて、送られてきたカードを何度も見るとため息をつきました。

2019年08月09日21時59分

背徳の街のマリヤ(1)暗く深い闇

続・背徳の街のマリヤ~悪魔の花嫁~(1)「たすけて」

「お父さん、まだ帰ってこないのかしら」。マリヤは、不安げに窓の外をのぞきました。「大丈夫よ。寄り道をして、マリヤにプレゼントでも買っているのかもしれないよ」。そう言って笑う母親は、台所でコロッケを揚げています。

2019年08月02日22時08分

背徳の街のマリヤ(1)暗く深い闇

背徳の街のマリヤ(最終回)最も高価な愛

不思議です。大嫌いだった朝の景色が、輝いて見えるのです。今まで花なんて見たことがなかった汚い路地に、ここにも、そこにも、小さな野花が顔を出していることに気付きました。

2019年04月14日22時49分

背徳の街のマリヤ(1)暗く深い闇

背徳の街のマリヤ(4)あたたかな光

「あなたは誰ですか」。マリヤはうなされるようにそう言って、寝返りを打ちました。マリヤはあの朝、やっとのことで立ち上がり、自分の部屋に戻ったはいいけれど、それからもう10日間、高熱に侵され続けていたのです。

2019年04月07日22時04分

背徳の街のマリヤ(1)暗く深い闇

背徳の街のマリヤ(3)蜘蛛の巣

マリヤはカフェで働き口を見つけていました。カフェといっても、昼間からお酒を飲む人も少なくはなく、夜は騒がしく酔いどれ人で盛り上がり、朝方には踊り出す人もいる始末。このカフェの掃除や、泥酔する客の相手がマリヤの仕事でした。

2019年03月31日18時34分

背徳の街のマリヤ(1)暗く深い闇

背徳の街のマリヤ(2)闇の子

マリヤを乗せた列車はガタゴトと、線路の上をひた走りました。幾つもの村や町を通り過ぎて、終点の「背徳の街」を目指します。新聞やニュースで「背徳の街」のことを聞かない日はありませんでした。

2019年03月24日22時21分

背徳の街のマリヤ(1)暗く深い闇

背徳の街のマリヤ(1)暗く深い闇

七色のネオンが朝まできらめくビルディングの谷間でのことでした。「ねえ、一緒に飲まない?」。サテンのロングドレスに、くれない色のショールで寒そうに肩を隠したマリヤは、道行く男と目を合わせて、甘い声でささやきます。

2019年03月17日19時53分

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