東日本大震災から4カ月を迎えた11日、日本プロテスタント宣教150周年記念大会の実行委員らが呼び掛ける超教派の祈祷会「第4回東日本大震災3・11復興支援超教派一致祈祷会」が東京都内の教会で開かれた。首都圏の教会を中心に、教派を超えて教職や信徒ら約150人が集まり、被災地復興のために祈りをささげた。講演した気仙沼第一聖書バプテスト教会牧師の峰岸浩氏は、「(震災を通して)神様は日本の教会を動かして、ひとつになって伝道するようにとチャレンジを与えてくださっているのではないか」と教会の一致を呼び掛けた。
気仙沼第一聖書バプテスト教会は、津波で会堂が全壊した。がれきの中、教会跡地に立てられた流木の十字架は、メディアでも取り上げられた。会堂は3年前に建てたばかりだった。
震災から2日後、教会跡地に積み上がったがれきの山を前に峰岸氏は、ヨブ記1章21節とテモテへの手紙一6章6節から8節の聖句を思い起こしたという。目に見える物を失ったことで、逆に目に見えない神により頼む信仰が強められ、牧師としての献身の思いを新たにした。
震災前にはまったく交流のなかった国内外の教会から、教派を超えて多くのキリスト者が教会跡地を訪れ、教会復興のために祈りをささげた。具体的な支援の申し出もあった。峰岸氏は、「なんという恵みでしょうか。(家が)流されて感謝できるのは、クリスチャン以外にいない」と語った。
教会跡地には、会堂の床と講壇だけが残っている。峰岸氏は、その空間に「(神の)聖なる臨在を感じる」という。「大水もその愛を消すことができません。洪水も押し流すことができません」(雅歌8・7)との聖句を引用し、「大津波も、キリスト・イエスにある神の愛を引き離すことができません」「神の愛は決して変わることがない」と力を込めた。
祈祷会は、毎月11日に開催されている。次回は8月11日午後7時から、東京都新宿区百人町1-17-8の淀橋教会で開かれる。津波によって会堂が全壊したシーサイドバイブルチャペル(仙台市宮城野区)牧師の内藤智裕氏が講演する。
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