17日から25日にかけてジャマイカ首都キングストンにて開催されている国際エキュメニカル平和会議(IEPC)において、南北朝鮮統一に向けて諸教会が取り組むべきアプローチについてワークショップが開催された。南北朝鮮が平和的に統合することは、韓国人にとって益となるだけでなく、アジア全体にとって益となることであることが話された。
教会にとっては韓国教会もその他諸国の教会も、南北朝鮮統一によって教会のエキュメニカル活動も促進されることを認識している。このような背景から韓国教会協議会(NCCK)はIEPCにおいて19日に南北朝鮮統一をテーマにしたワークショップを開催するに至った。
ワークショップのタイトルは「戦争か平和か?-朝鮮半島におけるエキュメニカル活動」で、南北朝鮮の平和的な統一の必要性を改めて認識し、教会がその過程で果たしていくべき役割について議論された。
ワークショップモデレーターを務めたNCCK和解と統一委員会副議長のサムエル・リー博士は「NCCKはアジアキリスト教協議会(CCA)および世界教会協議会(WCC)が1984年に日本の東山荘で開催した会議以降、両者が親密に協力して活動するようになってきました」と述べた。
1984年に静岡県御殿場にある東山荘で行われた会議では、南北朝鮮に在住するクリスチャン同士が交流する路線を立ち上げるためのエキュメニカルな会議となった。昨年にも南北朝鮮の平和的な統一に向けたエキュメニカルな取り組みが話し合われ、韓国諸教会による声明が発表された。
日韓併合条約締結100周年、朝鮮戦争60周年を記念して発表された声明文では南北朝鮮の平和的な統一が呼びかけられた。声明文では1988年の南北朝鮮統一と平和に関する韓国キリスト教会の声明から20年以上経過し、その間に北朝鮮の朝鮮基督教連盟(KCF)と協力し行ってきた取り組みの成果についても言及された。WCCでは1999年にコンラッド・レイザー元総幹事、2009年にサミュエル・コビア総幹事が北朝鮮を訪問した。
ドイツ福音主義教会(EKD)のマ-ティン・シンダフット博士は「私たちの経験によれば、南北朝鮮の平和的な統一は可能です。韓国諸教会と協力して私たちドイツ諸教会と経験を共有していければと思っています。韓国諸教会の統一への取り組みに積極的に協力していきたいと思います」と述べた。東西ドイツは1990年にベルリンの壁が崩壊し、統一を果たしたが、その背後には諸教会の強い働きかけがあった。
ロシア正教会ヴァクタン・キプシンジ博士は「私たちも韓国諸教会の平和的な南北朝鮮統一に向けた取り組みに協力する用意ができています」と述べた。
日本キリスト教協議会(NCC)の上田博子牧師は「1984年の東山荘の会議が行われた当時と同じく、NCC諸教会も南北朝鮮統一に向けて貢献していくことができればと思います。日韓併合という過去がある以上、協力するのが日本の諸教会の義務であると思います」と述べた。
ワークショップ参加者らは、WCCは南北朝鮮統一に向けて継続的な取り組みをしていくべきだとの結論に達した。2013年韓国釜山で行われるWCC総会が、南北朝鮮統一達成に向けた歴史的なターニングポイントとなる総会となることが期待されている。
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