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「神学ノート」 カルヴァンの聖霊論

2005年9月20日10時48分
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 宗教改革以降、聖書を土台としてリフォームされたプロテスタント教会の中で、聖霊運動の流れはどのように進行してきたのだろうか。16世紀、宗教改革の代表的な人物であるジョン・カルヴァン、17世紀の清教徒、18世紀のジョン・ウェスレー、19世紀アメリカの聖霊運動、そして20世紀の正統的なペンテコステ(五旬節)主義を通して、正しい聖霊運動の方向性を教会史的な視点で整理することができる。


<カルヴァンの聖霊論>

 つまり、一つの霊によって、わたしたちは、ユダヤ人であろうとギリシア人であろうと、奴隷であろうと自由な身分の者であろうと、皆一つの体となるために洗礼を受け、皆一つの霊をのませてもらったのです。(コリント?12:13)

1.聖霊の内的証拠

 宗教改革者、カルヴァン(John Calvin)は聖霊の働きをとても強く主張した。キリストが神と人間の間を執り成すように、聖霊はキリストと人間の間で必須の仲介者の役割を成すと述べた。つまり、我々をキリストに向かわせ、主の恵みを受けることができるようにするために、聖霊は我々の内で働き、我々に信仰を下さるということである。

 カルヴァンは聖霊の内的証拠(Inner Witness of Holy Spirit)について論じたが、ここで「内的」とは、記録された御言葉とこの記録された御言葉に基礎を置く説教を「外的」とみなしたとき、それと相対的な意味で表現した言葉である。カルヴァンが「神自らが聖書を通して語られる」というときに、聖霊の使役が同伴されないなら、この聖書で語られる御言葉はまったく理解できないと述べた。このようにカルヴァンにおいて、聖霊の内的証拠はローマカトリック教会の教皇権による教理伝承やどのような教会の規範、権威よりも力があり、理性の証拠をはるかに凌駕するものであった。

2.キリストとのつながり

 カルヴァンはキリストとのつながり(Union with Christ)が霊的な生活に進むための必然的な条件と見なした。キリストとのつながりを通して、我々は主の命と聖霊とに参加することができ、このような「つながり」は信仰によってのみ得ることができる。このような「つながり」の綱が聖霊である。聖霊が我々を結束させれば、すべてのキリストの実在とキリストが持っておられることを我々に伝えて下さる。

 したがって、キリストとのつながりを興させる動きが始まるのは、人間からではなく、聖霊を通して、我々の内に働かれるキリストからである。キリストと聖晩餐に参加する者達とのつながりは聖霊のみが働かれることで、我々がキリストとのつながりが何であるかを理解させることができる。

 このように、カルヴァンの「キリストとのつながり」のモチーフは、すべての福音的な聖霊運動において、最も重要とされ強調されてきた内容である。これは我々の信仰の根本がキリストによるものであり、また我々の信仰の目標がキリストと一つになることであるからである。

3.聖霊の聖化の力

 信仰によって、我々がキリストに出会い、キリストの体に接木される瞬間から、キリストは我々の内におられ、また、我々はその方の聖霊によって生きるようになる。このような「新たに生まれること」(regeneration)には二つの次元があるが、それは、古い人に対する抑制と新しい生への参加である。この二つはキリストとのつながりによって直接的に始まり、新たに生まれることの目的である、本来の姿の「神の形」を蘇生させることである。しかし、これは我々が過去に罪人であった状態から、実際に聖なる存在に変わったということを意味していない。我々が徐々に聖化されていく過程の中にいたとしても依然として罪人である。

 しかし、新たに生まれた人の生が必ずしも禁欲という悔い改めの消極的な側面にだけによって得られるのではない。我々がキリストとつながったときに、勝利の確信を得るようになるのである。神はご自身が選ばれた人々に善い生を生きる力を与えることで、彼らを蘇生させ義と認めてくださる。

 神がイエス・キリストを通して下さる選択の賜物は、不可抗力(irresistible)なことであり、この賜物もまた、罪と効果的に戦い、聖なる道へ進ませる「堅忍」の賜物を含んでいる。このように、カルヴァンの「聖化の力(Sanctifying Power)」のモチーフは、清教徒らの聖霊論で具体化され、進んでは、より精巧にまとめられたウェスレー聖霊論の基本骨格を成すようになる。


ともに祈りましょう。
1.聖霊さまが下さる内的な確信に従い、堂々と信仰生活を送ることが出来ますように。
2.聖霊の聖化の力が、常に我々を変えさせられますように、主にゆだねましょう。

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