教皇の公式訪英、英福音同盟代表が歓迎 対世俗化で有益

2010年9月16日13時04分 印刷
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 ローマ教皇ベネディクト16世が16日から英国を公式訪問することについて、英国福音同盟のスティーブ・クリフォード代表は、教派に関わらずすべてのキリスト者が教皇の訪英を心から歓迎すべきだと語った。同組織は英プロテスタント福音派の最大組織。世俗化が進む同国への教皇訪英は有益だという見解を示した。



 英国には28年前に前教皇のヨハネ・パウロ2世が司牧訪問しているが、公式訪問は16世紀に英国国教会(聖公会)がバチカンから分離して以来初めて。キャメロン英首相らは「歴史的」訪問と位置づけ、英政府は今回の訪問で約1200万ポンド(約15・6億円)の負担をする。



 クリフォード氏は、世俗化が進む同国の状況に懸念を表明し、自由に自らの信仰を実践する権利を求めるのであれば、今回の教皇訪英を心から歓迎すべきだと言う。



 「聖書的な教えに従って職場で自らの信仰を実践したり、人々のために祈ること、あるいは職場で自らの信仰について分かち合うことを禁止するような事例が数多く聞かれる」と述べ、世俗化が進みキリスト者としての信仰の実践に制限がかけられつつある同国の現状を指摘する。



 「全てのキリスト者がこれらの問題に対して、教皇やカトリック教会がどういう見解を持っているか知っているわけではない。我々は宗教の自由のために戦うという目的のためにも、教皇の訪問を歓迎すべきだ」と語った。



 英国では10月1日から、同性愛者の雇用などの機会均等に関する法律が施行される。聖職者は除外されるものの、教会の運営全般に従事する職員にも適応されるため、教会がその信仰に従って同性愛者の雇用を拒否した場合、法的な罰則を受ける事態が考えられる。



 教皇は同法が審議されていた今年初め、同法律が「自然の摂理に反する」ものだと批判。英国は機会均等の保障を目指す意欲的な国だとの認識を示す一方、その目的のためのいくつかの法律が宗教団体の自由を不当に制限してきたと英政府を批判していた。



 英国国教会のチチェスター主教、ジョン・ハインド氏は、「英国でこれまでにないほどにキリスト教に対する敵意を感じられるこの時期に、教皇が訪れることはすべての教派のキリスト者にとって大きな励ましとなる」と言う。



 クリフォード氏は、教皇訪英が英国や世界において、宗教の自由を守る社会へ作り向けたきっかけとしてなって欲しいと期待を示し、「宗教とは、日曜日に教会でする何かというものではない。我々の生活の全ての場において影響を与える生きた現実なのだ」と語った。

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