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津波真勇牧師「神さまの無条件愛に生きよう―赦しの奇跡の分かち合い―」(3)・・・愛を身に着けなさい

2010年2月19日11時46分
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津波真勇牧師+
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 これらすべてに加えて、愛を身に着けなさい。愛は、すべてを完成させるきずなです。(コロサイの信徒への手紙3章14節)



 誰かが、こう言いました。「恋はお互いの気持ちを確かめるもの、愛はお互いにいつまでも続くことを願うもの」。言い得て妙な言葉です。人は愛されるために涙ぐましい努力を重ねるものですが、愛されているが故に愛を身に着ける努力を心がけたく願う。愛はその人を生かします。その人に自分の役割を明らかにします。そして自分の役割を知ることによって利己的な生き方から利他的な生き方への方向転換を促します。自分が愛され、認められ、受け入れられていることを知るのは、ほんとうに嬉しいことです。新たな生き直しが始まります。



 N先生と初めてお会いしたときのことです。こう言われました。「私たちが見ているのは、レントゲン写真に映し出される白い骨だけです。陰の部分に肉が付いていますが、それを見ることはできません。人間の見方には限界があります。それを知らなければなりませんね」。それ以来、物事を見る視点が変わりました。見える部分と見えない部分があることを自覚するようになりました。愛を身に着けることは、本来、私たちには備わっていないからです。ですから「これらすべてに加えて、愛を身に着け」るのです。そうでなければ、加える必要はないのです。自分の内には無いから加えて身に着けるのです。



 ところで福音書におけるイエスさまは、広い御心で困った人々を受け入れておられます。弟子たちが狭量な態度に陥っていたとき、こう諭されました。「わたしたちに逆らわない者は、わたしたちの味方なのである」(マルコによる福音書9章40節)。イエスさまのそのような御自覚は、一体、どこから生まれたのでしょうか。それは天来の神さまの御声を聴いておられたからです。「あなたはわたしの愛する子、わたしの心に適う者」(マルコによる福音書1章11節)。イエスさまから愛されるために愛を身に着けるのではありません。愛されているが故に愛を身に着けるように自分を躾(しつけ)るのです。躾の図式は、こうです。「身」+「美」=「躾」



 私は、イエス・キリストさまに救われてほんとうに命拾いをしました。信仰は習慣ではありませんが、品性を身に着けることは年月を要します。良い習慣を身に着けるためには長い年月を要しますが、悪さをすることには年月を要しません。いつでもできます。それは自分の中からいつでも取り出せる在庫があるからです。身に着ける愛とは道徳的な徳目ではなりません。赦しの奇跡の出来事です。それは神さまの無条件愛の法則です。イエス・キリストさまは、私たちの犯した罪を代わりに負ってくださり、十字架上に御架かりになられました。そのように私たちを愛してくださいます。それによって赦しの奇跡が起こされ、愛を分かち合うために弟子たちは再起しました。



 恋はお互いの気持ちを確かめ合う駆け引きのようなものかも知れませんが、神さまの愛は駆け引き無しの無条件愛です。私たちは、神さまにもっと愛されるために愛を身に着けるのではありません。愛されているが故に愛を身に着けるのです。愛はすべてを完成するきずなです。そのきずなは、御言葉に、こう記されています。「あなたがたは神に選ばれ、聖なる者とされ、愛されているのですから・・・、これらすべてに加えて、愛を身に着けなさい」(コロサイの信徒への手紙3章12〜14節)。




◇



 津波真勇(つは・しんゆう):1948年沖縄生まれ。西南学院大学神学部卒業後、沖縄での3年間の開拓伝道、東京での1年間の精神病院勤務を経て1981年7月、多摩ニュータウン・バプテスト教会に着任。現在に至る。著作に、「マイノリテイ(少数者)の神」(1985年)、「一海軍少将の風変わりな一生の思い出」(1990年)、「出会い」(齋籐久美・共著、1991年)、「讃美歌集・主よ来たりませ」(1993年)、「沖縄宣教の課題」(2000年)。作曲集CD「生命の始まり」(1998年)、「鳥の歌」(2003年)。

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