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ワールドミッションレポート

ワールドミッションレポート(6月28日):カメルーン 戦火と市場で燃え広がる聖霊の火

2026年6月28日08時22分 執筆者 : 石野博
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関連タグ:カメルーン
ワールドミッションレポート(6月28日):カメルーン 戦火と市場で燃え広がる聖霊の火+
カメルーンの首都ヤウンデの市場

武装紛争と宗教的な無関心が暗い影を落とす西アフリカの多民族国家がカメルーンだ。この地で今、人間の常識や恐怖を根底から覆すような、聖霊による驚異的な突破口が開かれている。

ある夜、シルバンとその小さな弟子訓練チームは、悪夢のような恐怖のどん底に突き落とされた。暗闇の中で目を覚ますと、地域を震え上がらせていた武装反政府勢力の男たちが銃口を向けて立っていたのだ。

「明日の朝までにこの地を去れ。さもなくば命はない」。死の宣告にも等しい最後通牒を突きつけられ、チームは一睡もせずにただ祈り続けることしかできなかった。しかし夜明けとともに、シルバンの心に「ここに留まれ」という超自然的な聖霊の強い促しを受けた。

彼は命懸けで反乱軍のリーダーのもとへ歩み寄り、自分たちの目的が政治的なものではなく、純粋な魂の救いであることを語った。その瞬間、考えられないようなことが起きた。シルバンに向けられた、反乱軍の敵意に満ちた切先は完全に取り除かれたのだ。

彼らはシルバンらの滞在を許可したばかりか、活動の支援まで申し出た。かつては福音に対して完全に心を閉ざしていたこの危険な村に、今や新しい信仰の共同体が力強く誕生しているのである。

シルバンらの命懸けの従順が生み出したこの奇跡は、カメルーンの教会全体を覆うより大きなパラダイムシフトの一部に過ぎなかった。これまで教会の建物の内側だけにとどまっていた指導者たちは、今では、隣村や近隣にある未伝道の共同体へと目を向け始めている。

訓練者であるアルーが近隣の村々に足を踏み入れた結果、瞬く間に複数の新しい教会が生み出された。さらに、この比類なき聖霊の波は日曜日の礼拝堂を飛び出し、日常の世俗的なビジネスの現場にまで到達している。

市場で小さな露店を営むベアトリスは、かつて宣教とは「夫の仕事」だと考えていた。しかし、信仰とビジネスを統合する訓練を受けた彼女は、自分の小さな露店こそが「神から託された最高の宣教の舞台」であることに気付いた。彼女が顧客にイエス・キリストの愛を大胆に分かち合い始めると、ビジネスは劇的に祝福され、現在では地域の伝道活動を支える強力な財政的エンジンとなっている。

聖書は言う。

わたしはあなたに命じたではないか。強くあれ。雄々しくあれ。恐れてはならない。おののいてはならない。あなたが行くところどこででも、あなたの神、主があなたとともにおられるのだから。(ヨシュア記1:9)

反乱軍が支配する危険な最前線から活気あふれる地元の市場に至るまで、カメルーンの信者たちの歩みは「恐怖と無関心」から「喜びに満ちた従順」へと完全につくり変えられているのである。彼らが恐れを捨てて踏み出したたった一歩の勇敢な行動が、最も敵対的な環境をも、福音のための豊かな土壌へと劇的に変容させているのだ。

カメルーンの兄弟姉妹のために祈ろう。武装勢力の脅威に直面しながらも、命懸けで福音を語るシルバンやアルーのような働き人たちの上に、神の力強い聖霊の油注ぎが、豊かに注がれるように。市場や職場という日常の最前線で証しをするベアトリスのような信徒たちが、力強い宣教の器として大いに用いられるように。

そして、激しい紛争と憎しみが渦巻くこの地に、人間の理解を超えるキリストの完全な平和と和解がもたらされ、数え切れないほどの魂が主の御元に立ち返るよう、祈っていただきたい。

■ カメルーンの宗教人口
プロテスタント 23・3%
カトリック 23・4%
イスラム 26・0%
土着の宗教 18・9%

◇

石野博

石野博

(いしの・ひろし)

2001年より、浜松の日系ブラジル人教会で日本人開拓、巡回伝道者として従事。12年より、奥山実牧師のもと宣教師訓練センター(MTC)に従事、23年10月より、浜松グッドニュースカフェMJH牧会者として従事。18年3月より、奥山実牧師監修のもと「世界宣教祈祷課題」の執筆者として奉仕。23年10月より「世界宣教祈祷課題」を「ワールドミッションレポート」として引き継ぎ、執筆を継続している。

※ この記事は、石野博牧師の「ワールドミッションレポート」を、若干の編集を加えた上で転載したものです。
関連タグ:カメルーン
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