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ワールドミッションレポート

ワールドミッションレポート(8月31日):エジプト 「ゴミ」から神の子へ(5)

2024年8月31日10時07分 執筆者 : 石野博
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関連タグ:エジプトイスラム教オープンドアーズ

サラはイエスへの信仰の中に真の喜びを見いだしたものの、子どもたちとの再会を切望するあまり、心に深い悲しみを抱えていた。彼女と、イスラム教から改宗した彼女の弟子訓練グループの信者たちは、自分たちの人生に対する神の介入と臨在を求め、サラが再び子どもたちに会えるようにと、何年にもわたって共に祈り続けた。そしてサラの人生に、もう一つの偉大な奇跡が起きたのは、2023年9月のことであった(※登場する人物は、安全上の理由から仮名となる)。(第1回から読む)

長男からサラに電話がかかってきたとき、何年にもわたる彼女たちの祈りが聞かれたのである。長男は、長年ひどい仕打ちを受けてきた父親から、弟と一緒に逃げ出したのだ。そして、彼らも母親を探し続けていたという。13歳と15歳になった息子たちは、母親と一緒に暮らしたいと強く望んでいたのだ。彼らはもう、横暴な父親とは暮らしたくないのである。

サラは長い年月を経て、久しく息子たちに会ったときのことを感慨深くこう語る。「私がその時に感じた喜びを表す言葉なんて到底見つかりっこありません! 私は断言します。主の愛と憐れみ、そしてこの方の恵みに限界などありません! その考えは今も微動だに変わりません! こんな幸せと喜びが待っていようとは、一体誰が想像できたでしょう!」

さらに彼女の喜びを倍増させたのが、息子たちの言葉だ。彼らは母親が信じている神について聞きたいと言ってきたのだ!

「息子たちは、私が信じている神について聞きたいと言ってきたのです!『お母さんはとても勇敢だね。こんなに大きな犠牲を払って信仰を貫いたんだもの! 僕たちもお母さんのように主イエスを知りたいんだ!』とね。信じられますか? 長い間離れていた息子たちと再会しただけでもこんなにうれしいのに、私の息子たちは、私が信じている神を知りたいと言ってきたのですよ!」

しばらくして、サラの息子たちはキリストを主また救い主として受け入れたのだ! 彼らは勇気ある母親と共に、今イエスに従うことを決めたのである!

主をたたえよう! 息子たちはサラと同じ街で別の学校を見つけ、彼らは今、再び家族一緒に暮らすことができるようになったのである。

サラのようなエジプトのキリスト者は、迫害され、場合によっては暴力を受け、何度も何度も阻害され、社会から歓迎されないことを思い知らされている。彼らはゴミ同然の二級市民としての扱いを受けているが、特に女性は、輪をかけて蔑視されるのだ。家から追い出されると、彼女たちはそのわずかな価値さえも失ってしまうのである。

サラは言う。「私はシングルマザーで、ほとんど教育を受けておらず、厳しい環境で暮らしています。さらに厳しいのは、イスラム教徒の背景を持つ改宗キリスト者であることです。これにより、周囲の過激な者らの標的にされてしまうのです。私は自分と2人の息子を守り、必要を満たすために奮闘しています。もちろん周囲からの迫害や圧力にも直面しています」

それでも、聖霊の力と弟子訓練プログラムの学びを通じて、主イエスは、サラやエジプトの無数の女性たちの心をゆっくりと変え続けている。オープンドアーズのような宣教団体の働きで、現地のパートナーはサラのような隠れ信者たちと共に歩むことができるのだ。

「幸運にも、ミニストリーからの継続的なサポートと助けがあるおかげで、私は安全で安定した気持ちを持つことができています」と彼女は言う。「私は主イエスを信頼することを学びました。主は決して私を見捨てません。毎日私と共にいるのです」

「私は自分の人生と経験してきた痛みやトラウマを振り返るとき、神が私にどれほど良くしてくださったのかを思い起こし、感動に心打たれるのです。しばらく前、私は神に見捨てられたと思っていました。しかし、主は決して私を見捨てておられないことを知って、私は主に信頼を置くことを学びました。私の信仰は力強く回復し、神がいつも共にいてくださることに、今は微塵の疑いもありません」

キリストを信じるが故に、持ち物はおろか愛する子どもたちと引き離されて全てを失い、命の危険にさえさらされたサラだったが、神の真実をたたえよう!10年の時を経てもう一度サラが子どもを取り戻すことができるなどと、一体誰が彼女に言い得ただろうか。

イエスは言われた。「まことに、あなたがたに告げます。わたしのために、また福音のために、家、兄弟、姉妹、母、父、子、畑を捨てた者で、その百倍を受けない者はありません。今のこの時代には、家、兄弟、姉妹、母、子、畑を迫害の中で受け、後の世では永遠のいのちを受けます」(マルコ10:29、30)

サラは、自分にとってかけがえのない子どもたちを福音のゆえ失った。しかし神は、再び彼女の腕に子どもたちを抱かせてくださったのだ。しかも再会した彼らは、血肉の家族としてだけではなく、今や霊の家族とせられたのである。ハレルヤ! 永遠の神の言葉は真実だ。迫害の北風の強いエジプトには、恵みと憐れみもまた満ちあふれている。こんなにも励ましと慰めとに富む美しい証しがあるだろうか。

エジプト社会から冷遇され、ゴミのように扱われるキリスト者だが、神の目に彼らは、尊い宝物以外の何者でもない。逆風をバネにして、福音がエジプトの地でより一層広がるように祈っていただきたい。

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■ エジプトの宗教人口
イスラム 86・7%
コプト教会 11・6%
プロテスタント 0・9%
カトリック 0・4%

◇

石野博

石野博

(いしの・ひろし)

2001年より、浜松の日系ブラジル人教会で日本人開拓、巡回伝道者として従事。12年より、奥山実牧師のもと宣教師訓練センター(MTC)に従事、23年10月より、浜松グッドニュースカフェMJH牧会者として従事。18年3月より、奥山実牧師監修のもと「世界宣教祈祷課題」の執筆者として奉仕。23年10月より「世界宣教祈祷課題」を「ワールドミッションレポート」として引き継ぎ、執筆を継続している。

※ この記事は、石野博牧師の「ワールドミッションレポート」を、若干の編集を加えた上で転載したものです。
関連タグ:エジプトイスラム教オープンドアーズ
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