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日本人に寄り添う福音宣教の扉

日本人に寄り添う福音宣教の扉(126)未信者の葬儀で「天国の希望」を伝えられるか? 広田信也

2021年7月31日10時10分 コラムニスト : 広田信也
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関連タグ:広田信也
日本人に寄り添う福音宣教の扉(108)すべてを委ねて母をみとる 広田信也+

未信者(聖書信仰を持たない人)の葬儀に対し、司式をする牧師によって随分と対応が異なっているように思います。聖書の伝える「信仰義認」(信仰によって救われる)の前提に立つと、未信者の死には「天国の希望」がないことになるからです。

「天国の希望」がないからといって、まさか地獄に逝ったとは言えないし、どこに希望を見いだすべきか正直困っておられる牧師もおられるでしょう。

キリスト教葬儀の3つのパターン

牧師によっては、そもそも未信者の葬儀にまったく対応しない方もいます。また対応したとしても「天国の希望」には触れず、「一般恩寵」(未信者を含めすべての人に注がれる神様の愛)だけを伝える牧師もいます。

しかし、私たちの働きの中では、すべての葬儀の参列者に対し、「天国の希望」をお伝えできるように努めています。

これまで、多くのキリスト教葬儀に対応してきましたが、故人の状況に応じて、下記の3つのパターンがあったように思います。それぞれの葬儀に向かう姿勢を簡単に示します。

① 信者の葬儀
故人は信仰によって救われ、苦しみから解き放たれて天国に凱旋(がいせん)したことを前提に進められます。故人を失った悲しみはありますが、「天国の希望」によって慰めが満ちる式になります。これまで教会で行われてきたほとんどの葬儀と同じパターンです。

② 信者ではないが、キリスト教に好感を持っていた人の葬儀
故人の信仰は、生前において確認できなかったものの、キリスト教に触れ、信仰に対し好意的だったとされる日本人はたくさんいます。このような人たちの葬儀には、神様自身が福音を解き明かし、「天国」に導いてくださったことを期待して「天国の希望」をお伝えします。私たちが対応する葬儀の多くはこのパターンになります。

③ 生前から信仰に否定的だった人の葬儀
このような故人の葬儀に対応することはまれですが、遺族の意向でキリスト教葬儀を実施することがあります。私たちは、故人の生前の歩みに寄り添い、神様が特別な配慮をくださったことに期待して「天国の希望」を語ることになります。

このように、故人のキリスト教との関わりはさまざまですが、そもそも故人の信仰の有無を判断することは難しいことですから、私たちは、すべての葬儀において、神様に期待して、参列者に「天国の希望」をお伝えしたいと考えています。

信者と未信者の区別は難しい

聖書の伝える「信仰義認」は議論の余地を残さないほど明確です。創造主であるイエス・キリストによる贖罪(しょくざい)の事実は、神様が私たちを命懸けで愛してくださった故の無償のプレゼントですから、それを信じて受け取ることで「天国の希望」は与えられます。

しかし、そのプレゼントを受け取ったかどうかは、神様の側からは明確ですが、生前における人の側では実に曖昧な状況が存在します。

実は、教会に通い洗礼を受けておられる方の中にも、信仰のない方はおられます。また、その逆に、教会に集うことや聖書に親しんでいない方の中にも信者はおられると思います。

信仰を否定していた母

私事ですが、昨年召された私の母は生前、自分自身の信仰を否定していました。もちろん洗礼も受けていませんでした。教会に通っていた時期もありましたが、私たちの信仰生活に合わせていただけのようにも見えました。

しかし、長年母に寄り添い、母と共に教会に通い、聖書の言葉を分かち合ってきた私には、母が次第に心を開き、福音を受け入れ、共に祈るようになってきたことが分かりました。母の最期は、いつもの祈りの中で迎えることになりました。

母が信仰を否定していた理由は、未信者の父への気遣いと仏教の家庭に育った過去へのこだわりだったように思います。生前、母は未信者として過ごしましたが、神様の前では信仰によって受け入れられ、天国に凱旋していったと思います。

すべての葬儀で「天国の希望」を伝えたい

私たちは、故人の生前の歩みに寄り添っても、故人の信仰の有無を裁くことがないようにしたいものです。確かに、希望を見いだしにくいこともあるかもしれません。しかし神様の愛は、どのような状況にあっても、私たちの思いをはるかに超えて注がれていることを深く心に留めたいと思います。

あなたがたはどう思いますか。もしある人に羊が百匹いて、そのうちの一匹が迷い出たら、その人は九十九匹を山に残して、迷った一匹を捜しに出かけないでしょうか。まことに、あなたがたに言います。もしその羊を見つけたなら、その人は、迷わなかった九十九匹の羊以上にこの一匹を喜びます。(マタイの福音書18章12、13節)

人の子は、失われた者を捜して救うために来たのです。(ルカの福音書19章10節)

私たちは、天の位を捨てて人となり、失われた魂を救うために私たちに寄り添ってくださるイエス・キリストの歩みを心に留め、神様ご自身が故人を天国に導いてくださったことを期待して、すべての葬儀において「天国の希望」を心よりお伝えしたいと願っています。

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◇

広田信也

広田信也

(ひろた・しんや)

1956年兵庫県生まれ。80年名古屋大学工学部応用物理学科卒業、トヨタ自動車(株)入社。新エンジン先行技術開発に従事。2011年定年退職し、関西聖書学院入学、14年同卒業。16年国内宣教師として按手。1985年新生から現在まで教会学校教師を務める。88~98年、無認可保育所園長。2014年、日本社会に寄り添う働きを創出するため、ブレス・ユア・ホーム(株)設立。21年、一般社団法人善き隣人バンク設立。富士クリスチャンセンター鷹岡チャペル教会員、六甲アイランド福音ルーテル教会こどもチャペル教師、須磨自由キリスト教会協力牧師。関連聖書学校:関西聖書学院、ハーベスト聖書塾、JTJ宣教神学校、神戸ルーテル神学校

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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