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万代栄嗣牧師(47)・・・新しくて古いもの、古くて新しいもの

2008年6月9日19時06分
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万代栄嗣牧師+
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 愛する者たち。私はあなたがたに新しい命令を書いているのではありません。むしろ、これはあなたがたが初めから持っていた古い命令です。その古い命令とは、あなたがたがすでに聞いている、みことばのことです。しかし、私は新しい命令としてあながたに書き送ります。これはキリストにおいて真理であり、・・・(ヨハネの手紙第一2章7節〜8節)



 6月に入りました。ついこの間まで春の日差しだったのが、今日は晴れ渡って夏を感じさせる日差しとなっています。時は確実に流れています。その流れの中で神からの恵みをしっかりと受け止めて歩んで行きましょう。



 今日開いた箇所で、新しい命令は古い命令で、この古い命令は実は新しいものなのだ、と書かれています。つまり、新しくもあり古くもあり、時の流れを全て超える真理というものを、しっかりと受け止めなさいと聖書は語ります。



 時代を超えていつまでも変わらない幸せを与える神からの命令が2つあります。



1.神のうちにとどまる



 「しかし、みことばを守っている者なら、その人のうちには、確かに神の愛が全うされているのです。それによって、私たちが神のうちにいることがわかります。神のうちにとどまっていると言う者は、自分でもキリストが歩まれたように歩まなければなりません。」(5節6節)



 私たちがいただくことのできる本当の幸せな人生は、神と共に歩むことによって与えられるのです。心から感謝できる幸せな人生は、自分がどんなに力一杯がんばっても与えられません。神と接点を持ち、神との交わりを持つときに、幸せな人生へと動き始めるのです。



 人は一人では生きていけません。必ず誰かとの関わりの中で生きていきます。だから孤独を感じ一人の世界に閉じこめられると、幸せとの縁を切ってしまい不幸へと転がり落ちてしまいます。



 人は誰かとの関係の中に生きるように造られていて、この関わりの中で私たちは本当の幸せを手にするのです。一番大切な関係は、私たちに命を与えて下さった神との関係です。自分で選んだり、抽選で手に入れたわけでもなく、命は神から与えられたものです。命の与え主である神と接点を持ち、深く深く関わるとき幸せの流れが動き始めます。そして、神のうちにとどまるとは、具体的には、5節にあるようにみことばを告白し、守るということです。



 先週は一週間、ビル・ウィルソン先生と行動を共にしていました。13歳のときに実の母親に路上で捨てられ、誰からも愛され必要とされなかった彼が、現在、これほど主に用いられている姿を見ていて、私の心には、「わたしはあなたを捨てて孤児とはしない。」という聖書のみことばがずっと響いていました。どんなときにも、人は神から捨てられることはない。決して一人ではありません。常に神が共にいて一緒に歩んで下さいます。



 そして主は、みことばの通りに働いて下さいます。だから神のうちにとどまり、神と深く関わろうとするなら、私たちはみことばを告白し、みことばにとどまる者となりましょう。



2.人を愛することを選び取る



 憎んだり呪ったり嫌ったりするのではなく、人を愛することです。周りの人々を憎んでいる者は今もなお闇の中にいますが、兄弟を愛するものは光の中、神の恵みの中にとどまりつまずくことがないのです(9〜11節)。光のうちにいるはずなのに、闇のうちを歩むということがあるのは、周りの人を憎んでいるからです。



 幸せな人生はいつも人々との愛による交わりから動き始めます。私たちにとっての幸せな人生は、いつも人々との関わりの中で私たちが深く愛し、人々のことを本当に祈っていくときに動き始めます。



 人間は、いつもいくつかの選択肢の中から人生を選び取って生きていくように造られています。人だけが、考えて価値を判断しながら選ぶのです。



 私たちは光と闇のどちらに存在しているのでしょうか。もちろん光の中です。光は愛と結びつき、愛は神の命と結びついています。一方闇は、常に憎しみや憎悪、滅びと結びついています。人と接するとき、私たちは愛することを選び取りましょう。



 家族でも友達でも、教会の神の家族でも、目の前にいる人を真剣に愛することです。人を憎むのではなく愛することを選び取り行動しましょう。



 神は人生の中に時の流れを超える豊かな祝福を注いで下さり、本当の幸せをお与え下さいます。神のご命令とは何でしょう。みことばを告白することによって神のうちにとどまり、目の前にいる一人の人を祈り愛することによって人々を愛して生きることです。この、時の流れを超える永遠の真理の法則が、私たちの人生を祝福へと導きます。




◇




万代栄嗣(まんだい・えいじ)



 松山福音センターの牧師として、全国各地、そして海外へと飛び回る多忙な毎日。そのなかでも宗教を超えた各種講演を積極的に行っている。国内では松山を中心に、福岡、鹿児島、東京、神戸、広島、高松にて主任牧師として活動中。キリスト教界のなかでも、新進気鋭の牧師・伝道者として、注目の的。各種講演会では、牧師としての人間観、ノイローゼのカウンセリングの経験、留学体験などを土台に、真に満足できる生き方の秘訣について、大胆に語り続けている。講演内容も、自己啓発、生きがい論、目標設定、人間関係など多岐にわたる。



 また、自らがリーダー、そしてボーカルを務める『がんばるばんど』の活動を通し、人生に対する前向きで積極的な姿勢を歌によって伝え続け、幅広い年齢層に支持されている。



 国外では、インド、東南アジア、ブラジル等を中心に伝道活動や、神学校の教師として活躍している。

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