キリスト者学生の傾向「信仰と生活切り離されている」 日本青年伝道会議セミナー

2014年2月27日11時54分 印刷
+キリスト者学生の傾向「信仰と生活切り離されている」 日本青年伝道会議セミナー
講演に耳を傾ける参加者たち=24日、東京都千代田区のお茶の水クリスチャンセンターで

日本青年伝道会議(NSD)セミナー(日本福音同盟=JEA青年委員会主催)が24日、東京都千代田区のお茶の水クリスチャンセンターで開かれ、青年伝道に関心を持つ教職信徒ら約40人が参加した。キリスト者学生会(KGK)主事の吉澤慎也氏が「教会を建て上げる若者を育てるために」と題して講演し、若者の中でも特にキリスト者学生の最近の傾向として「信仰と生活とが切り離されている」と信仰育成上の課題を指摘した。

このセミナーは、2012年に開催されたNSDのテーマを継承し、その内容をより深める取り組みとして企画された。昨年9月に第1回目が開かれており、今回は2回目。

吉澤氏は、キリスト者学生が信仰と実生活とを結びつけられない要因について、「(価値観の)土台があくまで『私』『自分』で、教会などは他にもたくさんある関心事の中の一つとして断片的に位置づけられている」と指摘した。その上で、「土台として『神様』『キリスト』『聖書』があり、一つひとつの事柄を断片的に考えるのではなくて、そのすべてを信仰の目で考えて行くことが必要」と語り、自分中心の価値観を聖書的なものへと根底から変えていく必要性を強調した。

そのための具体的な取り組みとして吉澤氏は、大学のキャンパスなどの日常生活の現場における取り組みの重要性を強調した。吉澤氏は、テトス2章1~6節から「思慮深く」との言葉を引用し、関連する「知性」「良心」「敬虔さ」という3つの言葉を青年の信仰育成のキーワードとして挙げ、「こういうものはより継続的、日常的な取り組みの中で培われていく性質のもの」と語った。

また、「思慮深さは、異端のような間違った教えに対して勧められた態度だった」とし、「クリスチャンの若者に対して正しい教理を教えていくことは非常に重要なこと」と話した。ただ、「(教理教育は)一朝一夕でできるものではなく、時間のかかるもの」と語り、「(若者に届くように伝える)工夫が必要だし、粘り強くやっていく忍耐も必要」と述べた。

吉澤氏は、「若者に勧めたい思慮深さとは、自らを省みることのできる思慮深さ、自分自身と向き合うことのできる思慮深さであって、信仰と生活というものを切り離してしまうのでなく、それを統合して捉えることのできる思慮深さ」と話し、「そういう思慮深さがないと、若者は本質的でないことに心を奪われ、何か偽善的な態度を示すようになる。あるいは、正しい良心をなくし、正しいことと間違っていることを判断するセンスに欠けるようになる。不敬虔な態度になり、神に対する畏れをなくすようになる」と語った。

最後に吉澤氏は、テトス2章6節で「思慮深く」と訳されている言葉が、ローマ12章3節、Ⅰペトロ4章7節など、いずれもキリストのからだなる教会を建て上げることを教える文脈で登場することに触れ、再度「思慮深く」あることをキリスト者学生に勧めることの重要性を強調した。

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