米著名歌手ホイットニー・ヒューストンさん(48)が4日午後、米カリフォルニア州ベバリーヒルズホテルの一室で死亡しているのが発見されたことが国内外メディアで報道され、世界中で衝撃を与えている。ホイットニーさんの死因については、まだ明らかにされていないが、関係者らは処方薬とアルコールが死因に関係しているのではないかと伝えている。
米クリスチャンポスト(CP)が13日に伝えたところによると、米ニュージャージー州ニューアークにあるヒューストンさんの母教会であるニューホープバプテストチャーチでは、ヒューストンさんを追悼する花々やカードが飾られているという。ヒューストンさんは、子供時代、同教会で育ち、聖歌隊として賛美奉仕をしてきた。
ヒューストンさんの追悼のため同教会を訪れた米市民権活動家でバプテスト教会牧師のジェシー・ジャクソン氏は「彼女の突然の死を受け、トラウマになっています」と率直な感情を伝えた。
5日、ニューホープ・バプテスト教会では、同教会の教会員のみで午前の第一主日礼拝を行った。同教会牧師ジョー・カーター氏は「私たちの教会は、ホイットニー姉妹を世界の人たちと共にしてきました。ホイットニー姉妹は母でもあり、娘でもあり、姉妹でもある存在でした。そのことを今日皆さんと分かち合いたいと思っています」と述べた。
ニューホープチャーチの教会員で最近あまり教会に通っていなかったというショーン・クーパーさん(32)は5日、ニューホープチャーチの礼拝に久しぶりに出席し、「私たちの教会がひとつになる時だと感じたので、今日は教会の礼拝に出席するべきだと思いました。『ヒューストンさんの家族』という言葉は私たちの共同体にとって多くの意味を持っています。私たちの共同体に多くの恵みをもたらしてくださったヒューストンさんのご一家のために、私たちは今教会で出来る限りのことをしてあげたいと思っているのです」とAP通信に伝えた。
ジャクソン氏はヒューストンさんが米市民権運動に大きな貢献を果たしてきたニューホープチャーチで育てられ、賛美奉仕を通して成長していった姿を振り返り、「11歳の時、ヒューストンさんはニューホープチャーチのジュニアゴスペルクワイアで賛美の奉仕を始めるようになりました。その時、彼女の素晴らしい歌声が会衆一同を驚嘆させたのを覚えています」と述べた。
米テキサス州ダラスにあるメガチャーチ牧師のT.D.ジェイクス氏もヒューストンさんの死を4日の礼拝時に追悼するメッセージを伝え、「皆さんの多くがホイットニー・ヒューストンさんに関する衝撃的なニュースをお聞きしたと思います。私も衝撃を受けており、深く動揺させられています」と述べた。
米ニュージャージー州知事のクリス・クリスティ氏は「ヒューストンさんの恐ろしく早い死はご家族にとって大きな悲しみとなり、またニュージャージー州の音楽家にも同様の悲しみとなりました。彼女の舞い上がる才能がニュージャージー州の音楽家たちに大きな影響を与えてきました。私たちの祈りはご家族と共にあります」と伝えた。
ヒューストンさんはニューアーク近郊で生まれ育ち、バプテスト教会で子供時代の信仰を育んだが、一時期ペンテコステ系の教会にも出席していた。ヒューストンさんは2009年、ギネスワールドレコードでもっとも栄誉ある女性アーティストのひとりに選出されていた。映画ボディーガードの主題歌となった「アイ・オールウェイズ・ラヴ・ユー」は全米シングルチャートで14週連続ナンバーワンを記録する最大のヒット曲となり、世界中で知られる名曲となった。1980年代、90年代に絶頂期を迎えたものの、その後ドラッグの常用などが影響し、活動が低迷していた。今年1月には、ヒューストンさんが破産寸前であることなどが報道されていた。
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