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映画「チャーリー・クライスト」、キリスト教のユーモアを語る

2011年12月6日19時38分
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 映画「チャーリー・クライスト:ザ・ゴスペル・アコーディング・トゥー・フールス」は、宗教風刺とキリスト教のユーモアを表現しようとしている独特な作品で、議論を呼びつつ注目されている。

 プロデューサーのアーニー・ザーン氏とトム・ストロール氏は米国クリスチャンポスト紙に対し、映画は現在、制作の最終段階で、編集や音楽、効果音、視覚的効果を追加して来年1月の完成を予定していると明かした。

 映画のウェブサイトによると、映画の中で架空のイタリア人科学者クラウディオ・チウソは、「汚れなき知覚」(「天国のような領域」を見ることができる万能薬)を作り出す。しかし、間もなく人間は神の支持を求めて競争を開始し、第三次世界大戦が勃発する。ゴッドマンという名の悪役が現れて、「エデンの王座」から強力なゾンビ軍団を使って世界征服を企むが、ヒーローのチャーリー・ケンプはそれを阻止しようとする。

 「我々は、我々を分離させるあらゆるシステム、またはグループにエネルギーを集中させている」映画のプロデューサーはクリスチャンポスト紙にこのように語った。また、「信仰は神と人との間の個々の関係でなければならず、誰にも強制するものではないと思っている。我々は世間に議論を投げ掛けるためにこの映画を制作している」とも述べた。

 プロデューサーは、同映画は人種や階級、性別、不純な性行為をテーマに盛り込んでいると説明。両氏は、「誰かが我々の意図を誤解する可能性が常にある。もし我々の映画が不快感を引き起こすとしても、それが建設的な対話への足掛かりになることを期待している」と語り、また、「実際に映画を公開するとともに、我々は教会やその他の宗教施設を訪問するつもりだ」と述べた。

 「チャーリー・クライスト」の出演俳優やスタッフは、キリスト教やイスラム教、ユダヤ教、仏教、無神論者、グノーシス主義者など、多種多様な信仰を持っている。映画の脚本と演出のチームは2人のカトリック教徒と1人のユダヤ教徒が担当した。彼らはそれぞれの信仰をどうとは言わないが、「未だにこれが我々にとって大きな部分だと考えている」という。

 恐らく映画の中で最も論争の的となる点は、「物理的な存在としての神の解釈」の根本的な批判だ。「もし人が神を確実に感じられるならば、人が神に性別や年齢、民族性を与えるのにそれほど時間はかからないだろう。ゴッドマンは、人口統計学の下に神を必要についての批判だ」とプロデューサーの2人は語っている。

 また、チャーリーというキャラクターは完全な人間で、「愛と真実と強さ」についての全人類のより良い理解を模索する「世界の旅人」として描かれており、彼は霊的な教えによって、公平な世界の再確立を助けようとする。

 映画は、エルサレム、フィレンツェ、パリ、ロンドン、ペトラ、シドニー、ボストン、ニューヨーク、ニューオリンズなど世界中を舞台に数年がかりで撮影されたが、大部分は米コネチカット州スタンフォードの街中で撮影された。

 プロデューサーらは、来年4月には映画を公開できることを期待している。さらに彼らは、映画祭で上映することに加え、「建設的な異宗教間の対話」を始めるために、イエズス会の学校やユニテリアン派の教会を訪問することを計画している。

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