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万代栄嗣牧師・・・恵み溢れる教会の力の源

2009年5月4日08時15分
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万代栄嗣牧師+
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 ・・・信者となった者たちはみないっしょにいて、いっさいの物を共有にしていた。・・・主も毎日救われる人々を仲間に加えてくださった。(使徒の働き2章43節〜47節) 信じた者の群れは、心と思いを一つにして、だれひとりその持ち物を自分のものと言わず、すべてを共有にしていた。使徒たちは、主イエスの復活を非常に力強くあかしし、大きな恵みがそのすべての者の上にあった・・・(使徒の働き4章32節〜35節)



 生まれたばかりの初代教会は、まだ建物もなければ、キリスト教という宗教としても認められず、わずか120人ほどの人々で始められた小さな小さな人々のグループでした。迫害されていましたが、そこには十字架と復活のキリストの愛と救いがあり、注がれた聖霊による力があったのです。人の集まりとしての教会に、なぜあれほどの元気と力、勢いが満ち溢れていたのでしょうか。



 確かに聖書の中に名前が記されるような有名な弟子たちはたくさんいましたが、教会が力に満たされていた原点は、教会に集う全ての無名の信徒たちがキリストを信じ、救いに預かり、聖霊の恵みに触れた教会に集い、みなそれぞれ力の源としての働きを受け止めていたからです。



 今日は、教会に溢れる力の源となる2つの概念を押さえておきたいと思います。



1.一人の例外もなく全員が関わる



 力の溢れる教会の原点は、例外なく全員が関わるところにあります。



 現代は、みんなで一緒に全てを結集することを忘れてしまい、会社も学校も、家族も夫婦も親子もバラバラです。個人を確立することは大切ですが、恐いのは人間はバラバラになると力が出ないことです。



 神は創世記で、人がひとりでいるのは良くないと、助け手を造られました。お互いの弱さを補い共に力強く前進するために、夫婦や家族、仲間同士、神の家族、教会、といった人々と結びつけられた存在が必要なのです。



 また、あなたらしさを確立して幸せになろうとするならば、同時に、あなたも例外ではなくみんなの一部であり、互いに協力する存在であることが重要です。



 初代教会は文字通り力に溢れていました。そこにはわがままで身勝手な、まとまりのない人々が集まっていたのではなく、皆一緒に神の家族、神の民として動くことができる人々が集まっていたからです。



 教会は神の家族であり、キリストの体です。キリストの体ならば、しっかりと結びついて一緒でありたいのです。



 私たち一人一人は大したものではありません。でも聖書の力強い初代教会には、例外なく、全ての人が参加している教会の姿があります。私だけは休みたい、私だけは例外で特別扱いしてほしいという思いよりも、一つになることを喜んでいる姿があります。



 私たちは生きた教会です。私たちの力の源を失ってはいけません。個人主義が脚光を浴びている時代だからこそ、私たちは共にいて全体の一部としての働きをなすことができることを心から喜びましょう。



2.一つの御心に従って



 私たちにはそれぞれの思いや考え、個性があります。でも私たちは教会において神の御心、神への同じ思いである一つのビジョンを分かち合うことができます。



 ただの集まりではなく、私たちの心と思いが集められ、霊的な部分においては、重ね合わされ、一つとなって同じ思いを持つことができるのです。キリストの御心、神から与えられたビジョンをみんなで分かち合い、一つの同じ思いを持つことができるのです。



 物や情報、ありとあらゆるものが満ち溢れている時代だからこそ、私たちはいつも神との交わりの中で「一つ」というものを見られるから感謝です。



 神はそもそもお一人ですから、最後の真理は「一つ」に行き着かなければいけません。



 初代教会の人々はよみがえりのキリストを証しすることによって一致していました。皆、伝道のためには何でもするという思いを持ち、時間も財産も、持っているもの全てを結集したのです。彼らはいつも喜んで幸せでした。そして彼らの支える教会は力強く成長し、世界の歴史さえ変えたのでした。



 今日の教会にも同じ聖霊の力が流れているのです。共に集まり喜びをもって一つの思いで私たちが動くことが大切です。



 あなたの内にもこの聖霊の力、キリストの恵みが流れていますように。




◇




万代栄嗣(まんだい・えいじ)



 松山福音センターの牧師として、全国各地、そして海外へと飛び回る多忙な毎日。そのなかでも宗教を超えた各種講演を積極的に行っている。国内では松山を中心に、福岡、鹿児島、東京、神戸、広島、高松にて主任牧師として活動中。キリスト教界のなかでも、新進気鋭の牧師・伝道者として、注目の的。各種講演会では、牧師としての人間観、ノイローゼのカウンセリングの経験、留学体験などを土台に、真に満足できる生き方の秘訣について、大胆に語り続けている。講演内容も、自己啓発、生きがい論、目標設定、人間関係など多岐にわたる。



 また、自らがリーダー、そしてボーカルを務める『がんばるばんど』の活動を通し、人生に対する前向きで積極的な姿勢を歌によって伝え続け、幅広い年齢層に支持されている。



 国外では、インド、東南アジア、ブラジル等を中心に伝道活動や、神学校の教師として活躍している。

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