相手がこう言ってほしいと願うことを察知し、忖度(そんたく)して話すことはないでしょうか。これが、優しさから出ているなら素晴らしいことかもしれません。しかし、本当の優しさは、自分が本当に感じて、思っていることを素直に話せることではないでしょうか。
なぜならば、自分の考えは相手の考えと同じように大切だからです。もしかしたら、あなたの考えに同意してもらえないかもしれません。あるいは、あなたの意見は一般の常識と外れているかもしれません。しかし、だからといって、それであなたの意見の価値がなくなってしまうことはありません。
相手に好かれたいと思うあまり、自分の考えを曲げてしまうならば、相手に対して不誠実です。また、自分を曲げてまでその人と友達になる必要があるでしょうか。自分の考えを大切にできる人こそ、本当の意味で、人の意見に耳を傾け、尊重し、大切にできる人です。
仮に、言いにくいことであったとしても、考えが違うならば「私はそう思いません」と言える強さを持ちたいものです。それは、単なるあまのじゃくではないですし、けんかを売っているわけでもありません。
あなたを造り、あなたを愛している神様とのつながりを強め、深めたら、その分だけ、自然体で、自分を最高に生きられるようになるものです。「私は私で大丈夫」と安心できるし、「私の人生はこれで良かった」と満足できるはずです。
神の恵みによって、わたしは今日あるを得ているのである。(コリント人への第一の手紙15章10節)
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