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ワールドミッションレポート

ワールドミッションレポート(11月29日):エジプトとガザで牧師一家が直面している試練

2023年11月29日08時22分 執筆者 : 石野博
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関連タグ:エジプトガザ地区イスラエルパレスチナハマス

ガザ・バプテスト教会の前の牧師であるハナ・マヘルは、エジプトで足止めを食い、身動きが取れない。彼の妻と子どもたちは、ガザの聖ポルフィリウス正教会で生き延びるために必死だ。

ガザに閉じ込められたジャネット・マヘルは、2週間もシャワーを浴びていない。彼女は3人の子どもたちに1日1食の、たいていの場合パンとチーズしか食べさせることができない。彼女のいとこは聖ポルフィリウス正教会で、ミサイルの着弾によって崩れ落ちる壁から7歳と5歳の男の子をかばいながら亡くなった。この2つの家族は一緒に避難しており、下の男の子はジャネットの息子と幼稚園の友達だった。

しかし、四面楚歌の恐怖の中で、おそらく最悪なことはこれだろう。ジャネットの夫は、エジプトで身動きが取れずにいるのだ。上エジプトのソハグで生まれたハナ・マヘルは、2012年から20年までガザの福音派会衆を牧会した。ガザに到着したときに独身だった彼は、奉仕の最初の年に、正教会員の父とバプテスト派の母を持つジャネットと結婚したのだ。

彼は "困難な場所" に召されたとはいえ、ミニストリーは想像以上に負担の多いものだった。家族でエジプト旅行に行くたびに「もうガザには戻るまい」と思うようになった。しかし、2020年まで続いた彼らの家族旅行は、マヘルが宣教への決意を新たにすることで終わった。

その年、彼はカイロの南150キロにある町ベニ・スエフの長老派教会への牧師招聘を引き受け、ガザでの生活を後にしたのだ。いつも実家の家族のそばにいたいと願っていたジャネットは、実家の大家族から遠く離れる新転地での就任だったが、これを平安を持って受け止めた。しかしマヘルはそうではなかった。その新転地での奉仕は3年で終わりを告げ、マヘルはその職を辞し、昨年5月、一家はガザに戻った。妻のジャネットはこれを喜んだ。

ガザに戻った彼はもはや資金援助を期待できる身ではなかった。そこで彼は長期のビジョン旅行を利用して、説教壇とは別の奉仕の機会を探った。教育センターか中小企業開発センターを考えていた彼は、9月28日、教団との提携を求めるために単身エジプトに戻った。それから2週間もたたないうちに戦争が始まったのだ。ガザには誰も出入りできなくなり、彼もエジプトで足止めを食ってしまったのである。「教会が攻撃された一報を受け、私は何も手につかなくなってしまったのです。全く気力を失ってしまい、眠れませんでした。ただニュースを見て、家族のために祈るばかりです」

彼の一日の大半は、家族に電話することに費やされている。朝から晩までジャネットの携帯電話を鳴らし続けるが、爆撃で通信網がやられたので、つながるまでに何時間もかかった。せいぜい5分ほどの会話だが、たいていは60秒ほどで切れてしまうのだ。一度だけ、息子は渋い笑みを浮かべた。「素晴らしいよ、パパ、学校がないんだから」と。

10月19日の爆撃の後、IDF(イスラエル国防軍)は近くにあるハマスの司令部を標的にしたと発表したが、この爆撃で18人のキリスト教徒とともに2人のイスラム教徒が死亡したと報じられた。被害者にはジャネットのいとこのほか、彼女の親しい友人の一人とバプテスト教会の長老の妹、そして執事、その妻と孫娘、日曜学校に定期的に通っていた3人の子どもたちが含まれていたのだ。

「この爆撃の前まで、妻のジャネットは聖書を読み、多くの人たちと祈っていました。彼女は避難所で他の人たちを励ましていました。しかし今は、彼女自身が自分を励ましてくれる人を必要としているのです」

2007年にハマスがこの飛び地のガザを占領したとき、この地区のクリスチャン人口は約7千人だった。マヘルが牧師になった頃には、その数は3千人ほどに減っていた。しかし、現在では1千人足らずのキリスト教徒しかおらず、教会に通うこともほとんどない。同じ100人がガザの3つの教会に出入りし、しばしば援助を求めているという。

彼は、この戦争によって彼らが神に呼びかけるようになることを祈っているが、この八方塞がりの生活はまだリバイバルに発火してはいないのだ。それどころか、自分たちの世代にゼパニヤ書2章4節「ガザは見捨てられる」が成就するのではないかとおびえ、自分たちは神に見捨てられてしまったと消沈している。

「牧師として8年間、私は彼らにそうではないと言い続けてきました。しかし今、自分自身がこの境遇に立たされて考えてみると、自分が励ましてきた絶望的な人々が神に信頼することが、どれほど難しいことだったのかと身に染みて分かります」

ガザで苦境にあるジャネットと他の人々にはほとんど選択肢がない。爆撃の後、彼女の夫は妻と子どもたちのためにより安全な場所を必死に求めたが、徒労のかいなく、一家は正教会に留まらざるを得なかった。何十人もの負傷者が、何百人もの外国人パスポート保持者と共にラファ国境から避難している。マヘルは、家族をリストに加えるため、エジプトの教会関係者やヨルダン川西岸にある大使館に必死に掛け合っている。彼の子どもたちはエジプト国籍を持っているが、ジャネットは持っていない。「心が爆発しそうです。彼らは国境にたどり着くための燃料もありません。唯一の選択肢は、爆撃の恐怖の中に留まることだけです」

ガザのキリスト教徒のほとんどは、飛び地の首都である旧市街に住んでいる。バプテスト教会がある地域の英国国教会のアル・アフリ病院は、正教会の敷地から歩いて5分のところにある。伝えられるところによると、避難勧告にもかかわらず、大半の人々は教会の避難所にじっとしている。

そして数週間前「何か悪いことが起こるかもしれない」という恐怖の中で9人の赤ん坊が洗礼を受けた(正教会は幼児洗礼を実施している)。聖ポルフィリウス教会のメディア担当者であるカメル・アヤド氏は「私たちに他に何ができるでしょうか。生きている教会に、ガザでの証しを続けてほしいのです」と語る。マヘルもこれに同意する。「人として、この戦争で殺された子どもたちのことを思い出し、どうか共感してください」

過酷な状況下にあるガザの人々を覚えて祈ろう。ハマスはガザの市民を守るための組織ではなく、むしろ病院や学校にあえて自分たちのロケット発射拠点を置き、病人や子どもたちを人の盾として利用する卑劣なテロリストだ。中でも少数派のガザのキリスト信者たちは、二重、三重の苦難を強いられている。

それでも彼らが希望を失わず、神の超自然的な介在によって守られ、証しが立てられるように祈ろう。特にマヘル一家のようなキリストにある同胞が守られるよう祈っていただきたい。

■ エジプトの宗教人口
イスラム 86・7%
コプト教会 11・6%
プロテスタント 0・9%
カトリック 0・4%

◇

石野博

石野博

(いしの・ひろし)

2001年より、浜松の日系ブラジル人教会で日本人開拓、巡回伝道者として従事。12年より、奥山実牧師のもと宣教師訓練センター(MTC)に従事、23年10月より、浜松グッドニュースカフェMJH牧会者として従事。18年3月より、奥山実牧師監修のもと「世界宣教祈祷課題」の執筆者として奉仕。23年10月より「世界宣教祈祷課題」を「ワールドミッションレポート」として引き継ぎ、執筆を継続している。

※ この記事は、石野博牧師の「ワールドミッションレポート」を、若干の編集を加えた上で転載したものです。
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