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榮義之牧師「希望の声」(27)・・・この人を見よ

2008年12月31日09時08分
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榮義之牧師+
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キリストは、私たちのために、ご自分のいのちをお捨てになりました。それによって私たちに愛がわかったのです。(ヨハネ一3:16)



 聖書のことばが、あなたの人生を豊かな糧となるよう、祈っています。



 マルクスは「神はブルジョアのイデオロギーだ」と断言しました。ニーチェは「神は死んだ」と叫びました。フロイトは「神は幻想である」と言いました。しかし、「宗教はアヘンだ」と断言しても、「神は死んだ」「神は幻想だ」と叫んでみても、なお人間の心の中には、神への思いが焼きついているのです。むしろ、神を否定すればするほど、人間の心のむなしさは広がり、不安は心に満ちてくるのです。



 もちろん、私がここで語っている神とは、人間の手で造った偶像や、人間を祭り上げた、いわゆる八百万の神々を指しているのではないことを、ご理解いただけると思います。



 私が紹介したい神は、天地万物を造り、人間をご自身のかたちに似せて創造なさった神、人間を愛して、この世界にひとり子イエス・キリストをお遣わしくださった神なのです。



 聖書は、「神を見た者はまだひとりもいない。ただ父のふところにいるひとり子なる神(イエス・キリスト)だけが、神をあrわしたのである」(ヨハネ1:18、口語訳)と、力強く語っています。



 イエス・キリストこそ、真の神の本質の輝き、神が肉体をとってこの世に現れたお方なのです。この神が、私たちの身代わりとなって、十字架の上で死んでくださったのです。



 イエス・キリストが処刑される日の朝、ピラトは群衆の前に彼を引き出し、叫びました。



見よ、この人だ。(ヨハネ19:5、口語訳)



 その姿を見て、「この人は神が肉体をとって来られた救い主である」と、だれが信じることができたでしょうか? 



彼にはわれわれの見るべき姿がなく、威厳もなく、

われわれの慕うべき美しさもない。

彼は侮られて人に捨てられ、

悲しみの人で、病を知っていた。

また顔をおおって忌みきらわれる者のように、

彼は侮られた。われわれも彼を尊ばなかった。(イザヤ53:2、3、口語訳)



 背中は39回むち打たれて傷だらけ、頭にはいばらの冠をかぶせられ、こづき回され、すばされ、ののしられ、あざけられたイエス・キリストを、だれが尊んだでしょうか。彼の最愛の弟子たちですら、この方を見捨てて、逃げ去ってしまったのです。



 しかし、この人こそ、人間となった神だったのです。人間の罪をその肩に背負い、十字架の上でいのちを捨てたイエス・キリストこそ、あなたの救い主なのです。





 「自分は剣の上に、王国を築き上げたが、イエス・キリストは彼の愛の上に、王国を築き上げた。自分が剣を持って立った時、多くの者はいのちがけで戦ったが、ナザレのイエスは、そのいのちを十字架上に捨てただけなのに、多くの人が喜んで、彼のために生命を捨てて従っていく。まことに、ナザレのイエスこそ、神であった」と。



地の果てなるもりもろの日とよ、わたしを仰ぎのぞめ、そうすれば救われる。(イザヤ45:22、口語訳)



 この人、イエス・キリストを見上げ、信じる時、あなたの根本的な悩みは解放され、罪赦された新しい人生が始まるのです。



主(キリスト)は、わたしたちのために命を捨てて下さった。それによって、わたしたちは愛ということを知った。(ヨハネ一3:16、口語訳)



(C)マルコーシュ・パブリケーション




◇



榮義之(さかえ・よしゆき)



 1941年鹿児島県西之表市(種子島)生まれ。生駒聖書学院院長。現在、35年以上続いている朝日放送のラジオ番組「希望の声」(1008khz、毎週水曜日朝4:35放送)、8つの教会の主任牧師、アフリカ・ケニアでの孤児支援など幅広い宣教活動を展開している。



 このコラムで紹介する著書『希望の声』(マルコーシュ・パブリケーション)は、同師がラジオ番組「希望の声」で伝えたメッセージをまとめた珠玉のメッセージ集。放送開始25年を迎えた98年に、過去25年間伝え続けたメッセージの中から厳選した38編を紹介している。

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