静岡県浜松市の浜松カトリック教会は、親の失業などで学校に通えなくなったブラジル人児童を対象に、2月から無料の学習支援を始めている。
地元の静岡新聞によると、6歳から16歳までの児童32人が3クラスに別れ、ポルトガル語、数学、日本語の授業を週3回受けている。教師は、ブラジル人学校の元教師や教会のシスターが担当。給食もボランティアのスタッフが用意している。
教室の企画は、地元の浜松学院大が文部科学省から採択された「HGUアウトリーチ コミュニティ・キッズ教室」によるもの。今月末で同省の補助は打ち切りとなるが、教会側は4月以降も教室を継続したいとしている。
同教会は2月1日、同市で12年間実施されてきた在日外国人対象の無料検診会が資金難や人手不足により昨年で休止となったことを受けて、外国人を対象にした無料の一日健康相談所を同教会内に開設。5カ国語の通訳も配置し、無保険状態の外国人など42人に簡易検査や医師の診察などのサービスを無料で提供した。