【CJC=東京】英国国教会の霊的最高指導者カンタベリー大主教ローワン・ウイリアムズ氏は訪問先のジンバブエで10月10日、ロバート・ムガベ大統領と2時間近くにわたって会談、同派から破門されたノルバート・クノンガ主教が教会財産を収奪、聖職者や信徒を脅迫していることを阻止するよう介入を要求した。
ENIニュースによると、ウイリアムズ氏はクノンガ氏が引き起こした問題に関する書類を大統領に手渡した。クノンガ氏は2007年に離脱派組織を結成、教会財産を奪取、英国国教会信徒を教会堂から追い払っている。
大統領に手渡された書類は、ジンバブエ主教団によって作成されたもので、10月11日公開された。それによると、この2月、英国国教会によって正式に任命されたチャド・ダンディヤ主教により導かれているハラレ教会からの脱会を拒否した女性が殺害された。また聖職者の中に射殺すると脅迫された人もいるという。「暴力と威嚇がこの紛争の特徴だ。司祭や助祭が毎週のように令状なして逮捕されている。主教たちは電話で射殺すると脅迫されている」と書類には記されている。
ウイリアムズ氏は、アフリカ3国歴訪の中で、ジンバブエを2日間の日程で訪問したもの。東部の町を訪問した際に、一行が大聖堂に入ろうとしたが、クノンガ派の集団によって阻止された。大聖堂は封鎖されており、信徒は古びた役場で礼拝している。
9日、ウイリアムズ氏はハラレのスポーツ・スタジアムで礼拝を守った。礼拝には、南アやボツワナの主教、引退主教など1万5000人が出席した。ウイリアムズ氏は11日、ザンビアを訪問、13日帰国した。
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