Skip to main content
2025年12月19日22時20分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム

榮義之牧師「天の虫けら」(73)・・・台湾宣教

2008年2月8日21時08分
  • ツイート
印刷
榮義之牧師+
+

 最初の台湾宣教は、台北から始まり、台中、台南、高雄、花蓮と、台湾全土を一周した。台湾は韓国と違って、日本人に対する感情がすごく柔らかく、戦時中迷惑を受けた国とは思えないくらいだ。しかし、だからと言って、日本が犯した台湾への侵略行為が帳消しになるわけではなく、やはり宣教の旅は謝罪への旅でもあった。



 「韓国は祈りの教会、台湾は賛美の教会」と言われるだけあって、台湾の教会の賛美はとてもすばらしい。特に山地の教会はすごい。



 花蓮では高砂族の教会を訪ね、礼拝で説教した。礼拝が終わると、午後にはかなり著名な長老の葬式が予定されていた。牧師に、葬式の説教もしてくれと依頼された。自分はいつも葬式の説教をしているので、人々が儀礼的にしか聞かないというのだ。まるで違う風習の中で説教するので、戸惑いも覚えたが、聖霊の導きに従った。楽団入りの葬送歌が終わると、メッセージの時間だ。牧師が、今日は日本の牧師が説教すると紹介した。立派な講壇は、何と柩だった。その柩の前に立って聖書を開き、永遠のいのちを与えるために、十字架に死なれ、葬られ、三日目に復活したイエス・キリストの福音を大胆率直に語った。キリスト教会が2000年の歴史を貫いて語り続けた福音こそ、人を救い、いやし、慰めを与える。そのことを知っていることは、何という幸いであろう。



 説教の後、楽団の葬送曲に先導されて、長い長い葬列が村外れの墓地まで続いた。一度も会ったことはないが、立派にその信仰の戦いを戦い抜いた聖徒を送る名誉にあずかった。



 埋葬式が終わると、宴席が備えられ、私は上座に座らされた。山海の珍味が積まれ、「さあ食べなさい」と言われたが、見るとごちそうが黒くなるほどハエがたかっている。恐ろしい瞬間だった。手でそっと追うと一斉に飛び去るが、すぐ戻ってくる。もう絶望だ。周りの人たちは、取り皿に次々と乗せて、「さあ、説教の後だから、お腹が空いたでしょう。たくさん食べてください」と言ってくれる。朝が早かった上に、礼拝が終わってからすぐに葬式だったので、確かに空腹だ。今さら断食だとも言えず、山地の人々がたべているのだから大丈夫と自分に言い聞かせた。「疑いを感じる人が食べるなら、罪に定められます」(ローマ14:23)「毒を飲んでも決して害を受けず」(マルコ16:18)。聖書のことばを信じて、山盛りのごちそうを目をつむって食べた。



 今日までお腹もこわさず元気なのは、あの時のごちそうのせいかなとも思う。どんな僻地へ行っても、信仰によって感謝して出された物はいただくことにしている。もちろん衛生状態には気をつけなければならないが、貧しい種子島の田舎で食うや食わずの生活を送ったことに比べると何でもない。いつもそう思いつつ、主の守りに感謝しながら、僻地の宣教を継続している。ただし生水だけは絶対口にしない。



(C)マルコーシュ・パブリケーション




◇



榮義之(さかえ・よしゆき)



 1941年鹿児島県西之表市(種子島)生まれ。生駒聖書学院院長。現在、35年以上続いている朝日放送のラジオ番組「希望の声」(1008khz、毎週水曜日朝4:35放送)、8つの教会の主任牧師、アフリカ・ケニアでの孤児支援など幅広い宣教活動を展開している。



 このコラムで紹介する著書『天の虫けら』(マルコーシュ・パブリケーション)は、98年に出版された同師の自叙伝。高校生で洗礼を受けてから世界宣教に至るまでの、自身の信仰の歩みを振り返る。(Amazon:天の虫けら)

  • ツイート

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 『幸福論』 カール・ヒルティが贈る聖書を土台とした人生論

  • 第4回ローザンヌ世界宣教会議で発表の「ソウル声明」 日本語版が公開

  • キリストの死によって与えられる新しいいのち 万代栄嗣

  • 金城学院大学と名古屋YWCAが協定締結、外国ルーツの子ども支援で協力

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(237)聖霊による傾聴活動は日本社会を覚醒する(後編) 広田信也

  • 聖心女子大学と鹿児島純心女子中学・高校が協定締結 共にカトリック系

  • 英聖公会の聖職者ら約700人がカトリックに、この30年余りで 女性司祭導入後に急増

  • 給食で子どもたちに笑顔と教育の機会を 最貧国マラウイを支援する「せいぼじゃぱん」

  • ワールドミッションレポート(12月19日):インドネシアのマンガライ人イスラム教徒のために祈ろう

  • 2025年に最も人気のあった聖句はイザヤ書41章10節 この6年で4回目

  • 英聖公会の聖職者ら約700人がカトリックに、この30年余りで 女性司祭導入後に急増

  • 聖なる励まし 穂森幸一

  • 給食で子どもたちに笑顔と教育の機会を 最貧国マラウイを支援する「せいぼじゃぱん」

  • 綱渡りのような人生 菅野直基

  • 元阪神マートンさんが来日ツアー「クリスマスの贈り物」 関西学院大でトークイベントも

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(237)聖霊による傾聴活動は日本社会を覚醒する(後編) 広田信也

  • 旧統一協会の田中富広会長、道義的責任など理由に辞任 「謝罪の意を込めおわび」

  • 南・東南アジア各国で洪水・土砂崩れ、1700以上人が死亡 キリスト教団体が緊急支援

  • キリストの死によって与えられる新しいいのち 万代栄嗣

  • 元阪神マートンさんが来日ツアー「クリスマスの贈り物」 関西学院大でトークイベントも

  • 2025年に最も人気のあった聖句はイザヤ書41章10節 この6年で4回目

  • 英聖公会の聖職者ら約700人がカトリックに、この30年余りで 女性司祭導入後に急増

  • 「神の霊によって、主はこの国を造り替えられる」 日本リバイバル同盟が「祈りの祭典」

  • 【書評】鶴見太郎著『ユダヤ人の歴史―古代の興亡から離散、ホロコースト、シオニズムまで』

  • 日本聖書協会が恒例のクリスマス礼拝、聖書普及事業150年を感謝しコンサートも

  • 京都ノートルダム女子大学、次期学長に酒井久美子氏 学生募集停止の来年4月から

  • 英国で「路傍伝道者憲章」 相次ぐ街頭説教中の逮捕受け

  • 東洋英和女学院大学、次期学長に藁谷友紀氏

  • ニカイア公会議1700周年を記念、開催の地で一致求め祈る 教皇や全地総主教らが参加

編集部のおすすめ

  • 「神の霊によって、主はこの国を造り替えられる」 日本リバイバル同盟が「祈りの祭典」

  • 15人の演者でマルコ福音書を再現、観客をイエスの物語に引き込む「マルコドラマ」

  • 全ての人に福音伝えるための「イエスのモデル」 WEA総会でリック・ウォレン氏が講演

  • 「神の言葉を全ての人に」 日本の聖書普及事業150年で記念式典・レセプション

  • 教団・教派超えて神の平和求める 戦後80年で「日本国際朝餐祈祷会」初開催

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.