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ささきみつおの「ドント・ウォリー!」(41)…自分の気持ちを大きくしよう

2008年2月6日21時02分
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佐々木満男弁護士+
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 『どんなことにもくよくよするな!』(イーグレープ出版)の著者、佐々木満男弁護士のコラムを連載します。ラジオ大阪で現在放送中の人気番組「ささきみつおのドント・ウォリー!」(放送時間:毎週土曜日朝11:45〜、インターネットhttp://vip-hour.jpで24時間無料配信中)でこれまでに放送された内容を振り返ります。「ミスター・ドント・ウォリー」こと佐々木弁護士が、ユニークな視点から人生のさまざまな問題解決のヒントを語ります。(Amazon:どんなことにもくよくよするな!)




◇



 「あー、問題が起きてしまった。どうしよう、どうしよう」。あなたは突然起こった問題を前にして、うろたえたことはありませんか?



 仲間と大きなことを言って楽しく談笑していた時、「部長、大変です。取引先が倒産して今月末の5000万円の手形が落ちなくなりました!」と、部下から悲痛な声の電話が入りました。「えっ、なんだって!そんなばかな!その取引先の社長とは先週ゴルフをしたばかりじゃないか、だまされたのか!」



 部長は顔面蒼白。仲間と一緒にいるのも忘れて、大声で叫んでいます。あっという間に笑いが吹き飛んで、「どうしよう、どうしよう」という深刻な話題になってしまいました。「う〜ん、5000万円の不渡りは痛いですね。うちの会社だったら、たちまち連鎖倒産ですよ」。資金繰りが厳しい同業者の仲間がそう言いました。「大変だ、どうしたらいいのか。いや、こればかりはどうしようもないよ」とさっきの大言壮語はどことやらで、萎縮してしまいました。「こんなことはしていられない。すぐにうちの会社の取引先にも信用調査をかけなくては」。そう言ってみんな去っていきました。



 部長は、その晩から不安のあまり眠れなくなってしまいました。



 「この不渡りで会社が倒産に追い込まれることはないとしても、私は首になるかも知れない。懲戒解雇されたら、退職金も出ないかも知れない。転職も非常に難しい時代だ。家のローンもまだ返済中だ。子どもたちの学費をどうしたらいいんだ・・・」



 次から次へと、悲観的な思いが襲ってきます。昨日までは有能な部長として社内でも評価され、「次期取締役まちがいなし」と自負していた大きな自分が、翌日の今は、会社を首になって路頭に迷うことを心配するみじめで小さい自分になっています。



 「部長さん、この会社から回収できるのは、せいぜい債権総額の5%位でしょうね」。わらをもつかむ思いで相談にきた部長さんに、私はこう言わざるを得ませんでした。「5000万円の債権のたった5%しか回収できないんですか」。部長はそうつぶやくと深くうなだれて黙ってしまいました。すっかり、縮こまって小さな人に見えます。



 「確かに、5000万円の不渡りは部長さんにとって大問題だと思います。しかし、これまでに何十億円も会社の売り上げに貢献してきた部長さんです。こんな問題で小さくなってしまうのはおかしいですよ」と励ましましたが、「いや、私の売り上げ貢献は、会社全体が好調で儲かっていた頃のことです。今は状況は厳しいんです。この不渡りは会社にとって大打撃です。私がもう少し注意していれば、この取引先との商談は打ち切ることもできたのです。すべては、私の責任です。会社から首になる前に辞表を出すほかありません」と、責任感の強い部長は小さくなるばかりでした。



 「部長さん、今さら自分を責めたところで何の解決にもなりませんよ。首になるかどうか分からないうちに、自分から辞職してしまうのはよくありません。問題を前にして部長さんの心が縮こまってしまっているだけじゃないですか。もっと自分の気持ちを大きくしてみたらどうでしょうか」



 「でも、こんな時に気持ちを大きくすることなんかできませんよ」



 「いや、できますよ。今は目の前の問題をどう解決しようかとこだわって、緊張しています。そのため気持ちが小さくなっているだけです。5000万円の不渡りという問題を忘れて、自分自身に戻ることが先決ですよ。本当の部長さんはどんなことでもできる人なのです。神によって造られた人間は、どんなことでもできる力が備わっているのです。だからこそ、部長さんはこれまで会社の仕事をこなし、家族を養ってきたんですよ」



 少し安心したのか、部長の顔つきがさっと変わってきました。



 「人の気持って、いくらでも大きくなるじゃありませんか。部長さんの気持ちを自分で大きくして、この問題を飲み込んでしまったらいいんですよ。『なんだ、取引先が倒産して、たった5000万円の債権がこげついただけじゃないか。さあ、これをどうやって解決してやろうか』って、大きく構えることですね。もしあなたが社長だったらどう考えますか?」



 「う〜ん、そうですね。倒産した会社はうちの会社がノドから手が出るほど欲しい事業部門を持っています。私が社長だったら、銀行からお金を借りて、どうしてもこの会社を買収したいと思いますね」



 「それはいい考えじゃないですか。倒産会社を安く買収して、リストラで不採算部門を切り捨て、採算部門だけを残せば、お宅の会社の発展にも繋がるんじゃないですか」



 「確かにそうです。さっそく社長に提案してみます」



 気持ちがすっかり大きくなった部長さんは、意気揚々と会社に帰ると、社長にこの話を提案してみました。



 「社長、取引先の会社が突然不渡りを出して倒産しました。わが社の債権はわずか5000万円にすぎません。でも、銀行に5億円融資してもらえれば、わが社はこの会社を買収できますよ。わが社が欲しい事業部門を手にするすごいチャンスです。わが社の発展のためにぜひこの会社を買収したらどうでしょうか」



 「うん、それはいい考えだ。君、すぐ実行してくれ」



 部長の確信に満ちた熱意に打たれた社長は、すぐに決断して部長にそう命じました。



 その結果、買収に成功し、会社は発展し、間もなくこの部長さんは最年少の取締役に抜擢されました。



 自分の気持ちを大きくしただけで、辞表を提出しようとしていた部長さんが取締役に昇格してしまったんですね。あなたもぜひ、自分の気持ちを大きくしてみましょう。



 きっと、幸運の女神が微笑みかけてきますよ。




◇




 佐々木満男(ささき・みつお):国際弁護士。宇宙開発、M&A、特許紛争、独禁法事件などなどさまざまな国際的ビジネスにかかわる法律問題に取り組む。また、顧問会社・顧問団体の役員を兼任する。東京大学法学部卒、モナシュ大学法科大学院卒、法学修士(LL.M)。

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