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ささきみつおの「ドント・ウォリー!」(35)…インサイドアウト

2007年11月23日18時50分
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佐々木弁護士+
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 『どんなことにもくよくよするな!』(イーグレープ出版)の著者、佐々木満男弁護士のコラムを連載します。ラジオ大阪で現在放送中の人気番組「ささきみつおのドント・ウォリー!」(放送時間:毎週土曜日朝11:45〜、インターネットhttp://vip-hour.jp/で24時間無料配信中)でこれまでに放送された内容を振り返ります。「ミスター・ドント・ウォリー」こと佐々木弁護士が、ユニークな視点から人生のさまざまな問題解決のヒントを語ります。(Amazon:どんなことにもくよくよするな!)




◇



 あなたは「インサイドアウト」ということばを知っていますか。「中から外へ」、「内側から外側へ」という意味ですね。ゴルフのスウィングの仕方など、スポーツによく使われることばです。その反対は「アウトサイドイン」、すなわち「外から中へ」「外側から内側へ」ということばです。



 教育は大切ですね。複雑な社会に生きていくために、教育の年数はどんどん増えています。教育というと、「教え育てる」と書きますね。何も知らない人間に、いろいろなことを外から教えて、育て上げていくという意味に取られがちです。これはまさに、「アウトサイドイン」ですね。詰め込み教育です。「どんどん知識を詰め込んでいけば、立派な人間が育つ」と思っているのです。知識を詰め込めば、それを覚えていく能力が人間にはあります。しかし大切なことは、覚えた知識をいかにして自分のために、人のために、社会のために、活用するかです。外側から知識を詰め込むだけでは、活用能力はあまり育ちません。



 「教育」のことを英語では、「エジュケーション」といいます。「エジュケーション」という意味は、「内側から引き出す」ということです。「インサイドアウト」ですね。その人が本来持っている能力を内側から引き出していく、これが「エジュケーション」です。



 「教育」と「エジュケーション」はまったく逆なんですね。日本の教育は、先生が一方的に講義して教えてくれることを、生徒がそのまま覚えていく。「なにも知らない生徒になんでも知っている先生が教えてあげる」という構図です。



 アメリカの教育は、「本来生徒はなんでも知っているはずだ。でも、その用い方を知らないだけなのだ」という前提に立って、先生は生徒を質問攻めにします。生徒は十分な知識もないまま質問に答えなければなりません。こうして少ない知識を大きく活用する能力が育てられていくんですね。



 「アウトサイドイン」か「インサイドアウト」か。どちらがいいでしょうか。問題を解決するためには、私は「インサイドアウト」の方がいいと思います。いくら知識がたくさんあっても、それを現実の問題の解決のために活用できなければ、「宝の持ち腐れ」です。たとえば、複雑で困難な法律問題を現実に解決して下さいと言って、法律学者に助けに求めに行く人はいません。弁護士のところに行きますよね。学者は学問的知識は豊富にありますが、現実の問題解決という実務能力においては弁護士の方が勝ると思います。



 あなたは、「どんなことでもできる人間」として生まれてきたのです。社会における自分の立ち位置を知って、自分の持てる能力を発揮するならば、本当にすばらしいことができるのです。自分の立ち位置を知り、自分の能力を発揮することを助けるのが、「エジュケーション」です。「インサイドアウト」です。



 私もこれまで、いろいろな物事を学んできました。数学だ、化学だ、地球物理だ、天文学だと、雑多な知識を詰め込んできましたが、それらの知識のほとんどは実生活の役には立ってはいません。「アウトサイドイン」の教育の愚かさを実感しています。



 私の父は、小学校しか出ていませんでした。父は、しっかりした家庭を築き、米屋の商売に成功し、保護司として多くの非行少年たちの更生に勤めてきました。学問的知識はありませんでしたが、実生活から人間いかに生くべきかを学び取り、さまざまな問題を現実に解決してきたのです。私は東大を出て外国に留学までして弁護士として働いてきましたが、知識の量と学びの時間が多すぎました。父のすばらしい生きざまを越えることは私には絶対にできないと思っています。



 「アウトサイドイン」(外から内に)ではなく、「インサイドアウト」(内から外へ)。これが問題解決の秘訣です。




◇




 佐々木満男(ささき・みつお):国際弁護士。宇宙開発、M&A、特許紛争、独禁法事件などなどさまざまな国際的ビジネスにかかわる法律問題に取り組む。また、顧問会社・顧問団体の役員を兼任する。東京大学法学部卒、モナシュ大学法科大学院卒、法学修士(LL.M)。

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