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北野耕一師「すべてに時がある」 日本福音宣教会50周年聖会

2007年8月16日16時13分
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御言葉を伝える北野耕一師=13日、愛媛県松山市で+
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 日本福音宣教会の創立50周年記念全国聖会が13、14、15日の3日間、松山市のホテル奥道後で開催された。3日間で全国から約400人の信徒が参加。初日は開会聖会の後、午後6時半から第1回目の聖会が行われ、中央聖書神学校元校長の北野耕一師と、シオン宣教団創設者の森谷勉師が講演した。北野師は講演で、「すべての時や事象には意味がある」「実り多き信仰生活を送るために、すべてに時があることを認識しましょう」と話した。



 北野師と日本福音宣教会の創設者、故万代恒雄師との出会いは大学時代。神学校時代には万代師と相部屋でいつも一緒に過ごしていた。北野師は、「寝ても覚めても、どうしたら人を救うことができるか」を考える人であったと、万代師の持っていた宣教への情熱を語った。その万代師が、シャッターの下ろされた商店の前で、一人でみかん箱の上に立って説教したところから始まった教会。今は国内だけでなく海外にも多くの決心者を生み出し、日本宣教に大きく貢献し続けている。北野師は、「神の時にキリストに選ばれ、召されている」と神の統治の素晴らしさを証しした。



 北野師は、「すべての時や事象には意味がある」ことを強調した。神はあらゆる事象を通して人間にメッセージを伝える。旧約聖書の創世記に登場するヨセフは、自分をエジプトに売った兄弟たちを前にして、「今、私をここに遣わしたのは、あなたがたではなく、実に、神なのです」(創世記45:5)と語る。ヨセフは、自身の身に降りかかった災難の中にある神の導きの意味を見事に読み取った。またヨブは、自分の全財産から10人の子ども達まですべてを失ったときに、地にひれ伏して礼拝し、こう言った。「私は裸で母の胎から出て来た。また、裸で私はかしこに帰ろう。主は与え、主は取られる。主の御名はほむべきかな。」(ヨブ記1:21)



 一方、激しい突風に船が襲われたイエスの弟子たちは、その出来事の意味をうまく読み取ることができなかった。イエスは、降りかかる災難だけを見て不安がる弟子たちに、「信仰がないのは、どうしたことです」(マルコ4:40)と言われた。



 聖書には、「神を愛する人々、すなわち、神のご計画に従って召された人々のためには、神がすべてのことを働かせて益としてくださる」(ローマ8:28)、「まことにその人は主のおしえを喜びとし、昼も夜もそのおしえを口ずさむ。その人は、水路のそばに植わった木のようだ。時が来ると実がなり、その葉は枯れない。その人は何をしても栄える」(詩篇1:3)とある。



 北野師は、「時にかなって美しい」(伝道者3:11)と判断するのは人間ではなく神であるから、人は、いま現在の自分の姿を見て嘆いたり、あきらめたりするのではなく、多くの素晴らしい実りをむすぶ「やがて」(神の時)が必ず訪れることを信じて、自分の行うすべてを主に委ね、主とともに最後まで忍耐強く歩んでいくことが重要だと語った。



 イエスは弟子たちに、「わたしがしていることは、今はあなたにはわからないが、あとでわかるようになります」(ヨハネ13:7)と言われた。北野師は、神の時は人には隠されているが、「人の偶然は、神の必然」「脱出の道は、神の時、美しい時に開いてくださる」とし、「何よりも、神を愛し、信じ続けること」が必要だと語った。



 最後は参加者全員で「平安の祈り」を読んだ。北野師はローマ8:28をもう一度強調し、神の素晴らしい計画が一人ひとりに必ず用意されていることを伝えた。

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