【CJC=東京】バチカン市国の駅から5月21日、『カリタス急行』が蒸気機関車に牽引されて出発する、との予告はメディアの関心を呼んだだけでなく、乗車希望者も殺到、救援団体『カリタス』関係者を喜ばした。
しかし「なぜ汽車なのか」。その疑問に答える間もなく、担当者オスカル・アンドレス・ロドリゲス・マラディアサ枢機卿は7号車に乗り込んだ。
1962年には当時の教皇ヨハネス23世がアッシジ訪問に際し利用したことを思い出させるが、枢機卿はくつろいだ雰囲気。トンネルに入ると煙が遠慮なく車内に立ち込める中で、創立60周年の第19回総会を記念してカリタスが『カリタス急行』運行を考え出したか、説明する。
「汽車はさまざまな努力の結晶だ。それはレールだけでなく1両ずつ続く客車でもある。神の愛が隣人への愛となれることのシンボルだ。今カリタスには客車165両が連結されているが、それは165国のカリタスが巨大なカリタス連合を結成していることを意味する」と言う。
『カリタス急行』を一目見ようと集まった親子、さらには大使や司教、司祭を整理するのに警備陣も汗だく。出発時刻の午前10時が近づくと、運転士や機関士は下車して膝まづき、祝福を祈った。それから所定の位置に着き、汽笛一声、『カリタス急行』は煙と蒸気をはきながらバチカン市国の城壁に沿って走り出し、午後12時13分、陽光の中、列車はウンブリア州の古都オルヴィエトに到着した。
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