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ささきみつおの「ドント・ウォリー!」 (22)

2007年4月3日08時22分
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佐々木満男弁護士+
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 『どんなことにもくよくよするな!』(イーグレープ出版)の著者、佐々木満男弁護士のコラムを連載します。ラジオ大阪で現在放送中の人気番組「ささきみつおのドント・ウォリー!」(放送時間:毎週日曜日朝9:30〜、インターネットhttp://vip-hour.jp/で24時間無料配信中)でこれまでに放送された内容を振り返ります。「ミスター・ドント・ウォリー」こと佐々木弁護士が、ユニークな視点から人生のさまざまな問題解決のヒントを語ります。今日はその第22回目です。



                                     ◇
「本当に大切なことは一つだけ」



 あなたは今、忙しいですか?それとも閑ですか?「忙」しいという漢字は、「心が亡ぶ」と書きますね。「あれもやらなくちゃ、これもやらなくちゃ」と走り回っていると、強迫観念にとりつかれてきて、心が安まる閑もなくなりますよね。本当に、心が亡んでしまいます。それでは閑がいいかというと、そうでもないですよね。何にもやることがないと何もやる気が起きなくなります。「小人閑居して不善をなす」といいますが、普通の人は閑すぎると悪いことに手を出してしまいます。これまた亡んでしまいます。



 聖書には、「あなたは、いろいろなことを心配して気を使っています。しかし、どうしても必要なことはわずかです。いや、一つだけです」と書かれています。また、「神の国とその義とをまず第一に求めなさい。そうすれば、それに加えて衣食住に必要なものはすべて与えられます。だから、あすのための心配は無用です」とも書かれています。



 要するに、「一番大切なことをしっかりやっていけば、ちゃんと生活できるんですよ」ということです。「正」しいという漢字は、「一つに止まる」と書きますよね。「最も大切な一つのことに止まる」。これが、「最も正しい」ということですね。



 「何か重要な一つのことに没頭することは、健全な精神を保つために非常によいことである」と精神医学でも認められています。精神が健全になれば、身体も健康になります。そうすれば生活も順調に行くんですね。



 私は毎朝出勤前に行きつけのカフェに立ち寄ります。そこで聖書を読んで静かに祈ったり、考えたりするんですね。そうすると、だんだん気持ちがよくなってきて、「あれもしよう、これもしよう」と思うようになります。それを紙に書いてみるのですが、そのリストの中で一番大切なことを一つ選んでマルを付けるんです。一つだけです。



 「今日はこの一つのことを実行したらそれでいいんだ」とします。「その他のことは、してもしなくても、できてもできなくてもいいんだ」と考えるわけです。



 そして、一番大切なことをやってみると、ほかのこともけっこうできるんですね。心に余裕がありますから、決して無理はしません。明日できることは明日に回してしまいます。でも、大切でないことばかりをやっていると、大切なことをやっていないという不安がありますから、心に余裕がないんですね。あれもこれもがんばってやってみても、いつも不安が残る。そしてついつい無理をして、身体までこわしてまう、という悪循環におち入ることになります。



 忙しすぎや閑すぎが問題ではないんですね。「一番大切なことをちゃんとやっているかどうか」が問題なんですね。



                                     ◇



 佐々木満男(ささき・みつお):国際弁護士。宇宙開発、M&A、特許紛争、独禁法事件などなどさまざまな国際的ビジネスにかかわる法律問題に取り組む。また、顧問会社・顧問団体の役員を兼任する。東京大学法学部卒、モナシュ大学法科大学院卒、法学修士(LL.M)。

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