Skip to main content
2025年6月30日09時21分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 国際
  3. 全般

ケラー牧師が語る「赦しの危機」(1)キャンセルカルチャー:赦しは正義と矛盾するのか

2022年11月21日21時16分
  • ツイート
印刷
関連タグ:ティモシー・ケラーキャンセルカルチャー
ティモシー・ケラー/ティム・ケラー+
ティモシー・ケラー牧師(写真:ケラー牧師のフェイスブックより)

日本でも『「放蕩(ほうとう)」する神』や『イエスに出会うということ』などの訳書が出版されているティモシー・ケラー牧師は、「赦(ゆる)し」というキリスト教の中心的メッセージが近年、危機に直面していると言います。そうした中、11月初めに、赦しをテーマにした新刊を出版。ケラー牧師に話を聞いた米キリスト教メディア「クリスチャンポスト」のインタビュー(英語)の日本語訳を、2回にわたってお届けします。(後編はこちら)

◇

米国の神学者で、ニューヨークのリディーマー長老教会の創設者であり、累計300万部以上のベストセラー作家でもあるティモシー・ケラー牧師(72)は今、文化的な危機が進行していると考えている。

ケラー牧師は近年、「キャンセルカルチャー」と呼ばれる懲罰的なムーブメントの台頭に伴い、不穏な動きがあることに気付いたという。若者たちが「赦(ゆる)し」の概念に、ますます違和感を覚えるようになっているというのだ。

赦す方法を知らない若者たち

「若者たちは赦す方法を知りませんし、そうすべきであるとも考えていません。若者たちによる正義の強調は大切ですが、赦しと正義は矛盾するように見えがちです。『赦すか、正義を追求するか、どちらかだ』と思われてしまうのです。それが第一の問題です。そして第二の問題として、私たちは人々が面と向かって何かをすることがない文化に生きています。若者たちは、対立や意見の相違に対処する方法を知らないのです」

「赦しについて話すことが極めて重要だと思える文化的瞬間が、今ここにあります。私たちは、非常に断片化され、二極化され、多くの怒りがあり、人々が本当に互いに狙い合っている文化の中で生きています。赦しというものがないのです」

このような懸念から、ケラー牧師は今月、新刊『Forgive: Why Should I and How Can I?(赦し:なぜ赦すべきか、どのように赦すのか)』を出版した。長年の牧会経験があるケラー牧師は、「赦しはクリスチャンの生活において欠くことのできないものです。実際、赦しこそが福音の中心なのです」と語る。

「主の祈りの中で、イエスが繰り返している唯一の言葉は、『わたしたちの負い目を赦してください、わたしたちも自分に負い目のある人を赦しましたように』(の『赦し』)です。そして祈りの後に、イエスはこう付け加えます。『しかし、もし人を赦さないなら、あなたがたの父もあなたがたの過ちをお赦しにならない』。これは、聖書の教えの非常に、非常に中心的なことなのです」

「赦すか、正義を追求するか」ではない

ケラー牧師は、世俗的な懐疑論に対し、赦しと正義の間に存在する「見せかけの矛盾」を取り上げている。そして、赦しと正義の2つが同時に追求されない限り、正義を実現することは不可能だと強調する。

「『赦すか、正義を追求するか』ではなく、正義を追求するために、赦す必要があるのです。なぜなら全てを赦さなければ、復讐(ふくしゅう)を追い求めることになるからです」

「(そうなると)あなたの動機は怒りになりがちでしょう。怒りは愛よりも疲れます。感情として、怒りはあなたを消費し、愛はあなたを満たします。怒りはあなたをねじ曲げてしまうのです」

「そしてもし、それ(怒り)が正義を行おうとする主な理由なら、あなたは無理をすると思います。不正を行っている人々と話すとき、あなたはしばしば、彼らを説得したり、言い負かしたりすることに失敗するでしょう。そして多くの場合、あなたは彼らをより悪くしてしまうでしょう。なぜなら、彼らは自分自身を守らなければならないと感じるからです」

ケラー牧師は2020年5月、ステージ4のすい臓がんと診断され、現在がんの免疫療法を受けている。治療によってがんが抑えられ、今は2年半前にがんと診断されたときと全く同じ状態を保っていると話す。

「ほとんどの場合は、(診断後)数カ月から1年以内に亡くなってしまうのですが、私はまだ元気で2年半に突入しようとしています。神様にとても感謝しています」

ケラー牧師はがんと診断されて以来、執筆や指導を続け、人種、社会的関係、制度的不公正、セクシュアリティーなどのテーマについて、聖書の知恵を伝えている。

「赦し」を「武器」にしてしまった福音派の教会

ケラー牧師は前述の『Forgive』で、教会が加害者を権力の座に復帰させることがある点を取り上げているが、これは幾つかの教派が今、過去数十年にわたって行われていた性的虐待の問題に取り組む中、タイムリーな話題だ。

ケラー牧師は、米国体操協会の元チームドクターで、現在性的虐待の罪で服役中のラリー・ナサール受刑者に対する訴訟を主導したクリスチャン弁護士、レイチェル・デンホランダー氏の言葉を引用し、教会がいかに歴史的にさまざまな虐待問題を誤って処理し、被害者に「赦して忘れなさい」と圧力をかけてきたかについて述べている。

「1970年代と80年代、福音派の教会には『私たちがなすべきことは、人々に悔い改め、赦しを促し、外の世界へ出て行かないようにさせることであり、これにより全ての問題を解決できる』と考える傾向がありました。しかし実際の児童虐待や性的虐待、家庭内暴力においては、このやり方は法に反するものとなります。もしも『外に出ず、この場で問題に対処しよう』と考えるなら、被害者にとって本当に悪いことになってしまいます」

「赦しの必要性がなくなるわけではありません。しかし、福音派の教会がそれを被害者に対する武器として使ったことは認めざるを得ず、それもある程度(赦しが)信用されなくなった理由の一つです」

後編【セラピー的赦し:キリスト教の赦しと何が違うのか】へ>>

※ この記事は、クリスチャンポストの記事を日本向けに翻訳・編集したものです。一部、加筆・省略など、変更している部分があります。
関連タグ:ティモシー・ケラーキャンセルカルチャー
  • ツイート

関連記事

  • ティモシー・ケラー牧師が語る「死と復活の希望」 末期がんの闘病生活の中で新著出版

  • コロナ禍の教会「限られた財源でより多くのことする必要ある」 ティム・ケラー牧師

  • ヘイリー・ボールドウィンと婚約のジャスティン・ビーバー、ティモシー・ケラー牧師の『結婚の意味』を読書中

  • ティモシー・ケラー牧師、退任を発表 リディーマー長老教会は3教会に分割へ

  • 米プリンストン神学校、ティモシー・ケラー牧師への授賞取りやめ 女性やLGBTの任職反対への抗議受け

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 全ての人の主イエス・キリスト 万代栄嗣

  • 米国の福音派牧師は半数近くが兼業している 調査で判明

  • ワールドミッションレポート(6月30日):インドネシア 静かに進む魂の変革

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(225)エンディングを伴走して日本宣教を進めよう! 広田信也

  • ヨハネの黙示録(4)死とハデスの鍵 岡田昌弘

  • 花嫁(28)伝道の思い 星野ひかり

  • シリア語の世界(26)シリア語聖書が作られたエデッサ(ウルファ)と小史 川口一彦

  • ワールドミッションレポート(6月29日):北朝鮮 大胆な一歩、北朝鮮で執り行われた秘密の洗礼式(3)

  • 米国の福音派牧師は半数近くが兼業している 調査で判明

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(225)エンディングを伴走して日本宣教を進めよう! 広田信也

  • 花嫁(28)伝道の思い 星野ひかり

  • ヨハネの黙示録(4)死とハデスの鍵 岡田昌弘

  • シリア首都で教会狙った自爆テロ、25人死亡 現地のキリスト教徒ら、さらなる暴力懸念

  • 全ての人の主イエス・キリスト 万代栄嗣

  • ワールドミッションレポート(6月29日):北朝鮮 大胆な一歩、北朝鮮で執り行われた秘密の洗礼式(3)

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(7)人は「単独者」である 三谷和司

  • 日本キリスト教協議会、米軍によるイラン核施設攻撃に抗議

  • ワールドミッションレポート(6月30日):インドネシア 静かに進む魂の変革

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • 米国の福音派牧師は半数近くが兼業している 調査で判明

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • 日本福音同盟、戦後80年で声明 日本の教会が戦時下に犯した罪の歴史と悔い改めを確認

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • リック・ウォレン牧師、カトリックのイベントで講演 宣教による一致を語る

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • 日本キリスト教協議会、米軍によるイラン核施設攻撃に抗議

編集部のおすすめ

  • 四国の全教会の活性化と福音宣教の前進のために 「愛と希望の祭典・四国」プレ大会開催

  • イースターは「揺るぎない希望」 第62回首都圏イースターのつどい

  • 2026年に東京のスタジアムで伝道集会開催へ 「過去に見たことのないリバイバルを」

  • 「山田火砂子監督、さようなら」 教会でお別れの会、親交あった俳優らが思い出語る

  • 日本は性的人身取引が「野放し」 支援団体代表者らが院内集会で報告、法規制強化を要請

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.