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ケラー牧師が語る「赦しの危機」(1)キャンセルカルチャー:赦しは正義と矛盾するのか

2022年11月21日21時16分
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関連タグ:ティモシー・ケラーキャンセルカルチャー
ティモシー・ケラー/ティム・ケラー+
ティモシー・ケラー牧師(写真:ケラー牧師のフェイスブックより)

日本でも『「放蕩(ほうとう)」する神』や『イエスに出会うということ』などの訳書が出版されているティモシー・ケラー牧師は、「赦(ゆる)し」というキリスト教の中心的メッセージが近年、危機に直面していると言います。そうした中、11月初めに、赦しをテーマにした新刊を出版。ケラー牧師に話を聞いた米キリスト教メディア「クリスチャンポスト」のインタビュー(英語)の日本語訳を、2回にわたってお届けします。(後編はこちら)

◇

米国の神学者で、ニューヨークのリディーマー長老教会の創設者であり、累計300万部以上のベストセラー作家でもあるティモシー・ケラー牧師(72)は今、文化的な危機が進行していると考えている。

ケラー牧師は近年、「キャンセルカルチャー」と呼ばれる懲罰的なムーブメントの台頭に伴い、不穏な動きがあることに気付いたという。若者たちが「赦(ゆる)し」の概念に、ますます違和感を覚えるようになっているというのだ。

赦す方法を知らない若者たち

「若者たちは赦す方法を知りませんし、そうすべきであるとも考えていません。若者たちによる正義の強調は大切ですが、赦しと正義は矛盾するように見えがちです。『赦すか、正義を追求するか、どちらかだ』と思われてしまうのです。それが第一の問題です。そして第二の問題として、私たちは人々が面と向かって何かをすることがない文化に生きています。若者たちは、対立や意見の相違に対処する方法を知らないのです」

「赦しについて話すことが極めて重要だと思える文化的瞬間が、今ここにあります。私たちは、非常に断片化され、二極化され、多くの怒りがあり、人々が本当に互いに狙い合っている文化の中で生きています。赦しというものがないのです」

このような懸念から、ケラー牧師は今月、新刊『Forgive: Why Should I and How Can I?(赦し:なぜ赦すべきか、どのように赦すのか)』を出版した。長年の牧会経験があるケラー牧師は、「赦しはクリスチャンの生活において欠くことのできないものです。実際、赦しこそが福音の中心なのです」と語る。

「主の祈りの中で、イエスが繰り返している唯一の言葉は、『わたしたちの負い目を赦してください、わたしたちも自分に負い目のある人を赦しましたように』(の『赦し』)です。そして祈りの後に、イエスはこう付け加えます。『しかし、もし人を赦さないなら、あなたがたの父もあなたがたの過ちをお赦しにならない』。これは、聖書の教えの非常に、非常に中心的なことなのです」

「赦すか、正義を追求するか」ではない

ケラー牧師は、世俗的な懐疑論に対し、赦しと正義の間に存在する「見せかけの矛盾」を取り上げている。そして、赦しと正義の2つが同時に追求されない限り、正義を実現することは不可能だと強調する。

「『赦すか、正義を追求するか』ではなく、正義を追求するために、赦す必要があるのです。なぜなら全てを赦さなければ、復讐(ふくしゅう)を追い求めることになるからです」

「(そうなると)あなたの動機は怒りになりがちでしょう。怒りは愛よりも疲れます。感情として、怒りはあなたを消費し、愛はあなたを満たします。怒りはあなたをねじ曲げてしまうのです」

「そしてもし、それ(怒り)が正義を行おうとする主な理由なら、あなたは無理をすると思います。不正を行っている人々と話すとき、あなたはしばしば、彼らを説得したり、言い負かしたりすることに失敗するでしょう。そして多くの場合、あなたは彼らをより悪くしてしまうでしょう。なぜなら、彼らは自分自身を守らなければならないと感じるからです」

ケラー牧師は2020年5月、ステージ4のすい臓がんと診断され、現在がんの免疫療法を受けている。治療によってがんが抑えられ、今は2年半前にがんと診断されたときと全く同じ状態を保っていると話す。

「ほとんどの場合は、(診断後)数カ月から1年以内に亡くなってしまうのですが、私はまだ元気で2年半に突入しようとしています。神様にとても感謝しています」

ケラー牧師はがんと診断されて以来、執筆や指導を続け、人種、社会的関係、制度的不公正、セクシュアリティーなどのテーマについて、聖書の知恵を伝えている。

「赦し」を「武器」にしてしまった福音派の教会

ケラー牧師は前述の『Forgive』で、教会が加害者を権力の座に復帰させることがある点を取り上げているが、これは幾つかの教派が今、過去数十年にわたって行われていた性的虐待の問題に取り組む中、タイムリーな話題だ。

ケラー牧師は、米国体操協会の元チームドクターで、現在性的虐待の罪で服役中のラリー・ナサール受刑者に対する訴訟を主導したクリスチャン弁護士、レイチェル・デンホランダー氏の言葉を引用し、教会がいかに歴史的にさまざまな虐待問題を誤って処理し、被害者に「赦して忘れなさい」と圧力をかけてきたかについて述べている。

「1970年代と80年代、福音派の教会には『私たちがなすべきことは、人々に悔い改め、赦しを促し、外の世界へ出て行かないようにさせることであり、これにより全ての問題を解決できる』と考える傾向がありました。しかし実際の児童虐待や性的虐待、家庭内暴力においては、このやり方は法に反するものとなります。もしも『外に出ず、この場で問題に対処しよう』と考えるなら、被害者にとって本当に悪いことになってしまいます」

「赦しの必要性がなくなるわけではありません。しかし、福音派の教会がそれを被害者に対する武器として使ったことは認めざるを得ず、それもある程度(赦しが)信用されなくなった理由の一つです」

後編【セラピー的赦し:キリスト教の赦しと何が違うのか】へ>>

※ この記事は、クリスチャンポストの記事を日本向けに翻訳・編集したものです。一部、加筆・省略など、変更している部分があります。
関連タグ:ティモシー・ケラーキャンセルカルチャー
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