Skip to main content
2025年9月15日21時19分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム

ささきみつおの「ドント・ウォリー!」(50)・・・意地を張りすぎない

2008年4月22日17時21分
  • ツイート
印刷
佐々木満男弁護士+
+

 『どんなことにもくよくよするな!』(イーグレープ出版)の著者、佐々木満男弁護士のコラムを連載します。ラジオ大阪で現在放送中の人気番組「ささきみつおのドント・ウォリー!」(放送時間:毎週土曜日朝11:45〜、インターネットhttp://vip-hour.jpで24時間無料配信中)でこれまでに放送された内容を振り返ります。「ミスター・ドント・ウォリー」こと佐々木弁護士が、ユニークな視点から人生のさまざまな問題解決のヒントを語ります。(Amazon:どんなことにもくよくよするな!)




◇



1.こだわりの時代



 「智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい」。夏目漱石の「草枕」の一節です。あなたは、智に働く方ですか、情に流される方ですか、それとも、意地を通す方ですか。



 今は「こだわりの時代」と言われます。髪型にこだわり、服装にこだわり。料理にこだわる。周囲に流されないで、自分の個性を生かすためには、「こだわり」は大切です。「がんこ」という和食レストランのチェーン店があります。町を歩いていたら、「意地っ張り」というラーメン屋さんがありました。



 しかし、何でもこだわればいいというものでもありません。自分だけで何かにこだわってもいいですが、他の人たちがからんでくると、こだわりすぎて無理に自分の意地を通すと、窮屈な状況を生み出してしまいます。しまいには、にっちもさっちも行かなくなってしまいます。もちろん、他の人たちも自分のこだわりに同調してくれて、「みんな一緒にこだわろう!」と言えば、グループ全体としての個性を生かして表現することができるでしょう。でも、他の人たちが同調してくれないのに、自分だけでこだわるなら、そこに大きなストレスが生まれてしまいます。



2.死んでも戦う!



 ある紛争事件で、相手方と交渉して和解することになりました。「裁判にならずに解決してよかった」と、依頼者は喜んでくれました。和解契約書を作り、依頼者のハンを押して、相手方に送りました。ところが、「もう一度考えてみたが和解しないことにした。絶対に和解契約書にはハンを押さない。死んでも戦う!」と言って、自分の周囲の反対を押し切って、相手方は和解をご破算にしてしまいました。



 やむを得ず依頼者は訴訟を提起しました。複雑な事件でしたので、裁判は一件だけではなく、十件以上にも広がりました。まさに、大訴訟です。莫大な弁護士費用をかけて原告被告の必死の攻防が続きました。



 何年もかかりましたが、次々に依頼者が勝訴して、相手方はすべての裁判に負けてしまいました。そして最後の敗訴判決が出てしばらくして、突然相手方が死亡してしまったのです。紛争が継続したことによるストレスが原因だったと思います。和解をご破算にした時に宣言した、「死んでも戦う!」と言ったことばが現実になってしまいました。



 結果論ではありますが、あの時和解契約書にハンを押していれば、相手方はその和解金で新しいビジネスを始めて成功していたのではないかと思います。いのちまで失うことはなかったのではないでしょうか。



3.こだわりの限界



 こだわったり、意地を張ったりすることは、必ずしも悪いことではありません。ただ、「何のためにどこまでこだわるのか」、「何のためにどこまで意地を張るのか」を見極めることが大切ですね。



 人間の基本的人権を守るためとか、人のいのちを守るためとかに、周囲の反対を押し切っても、体を張っていのち掛けで戦うことは立派なことです。アメリカの奴隷解放のために戦ったリンカーン大統領や黒人の公民権獲得のために戦ったキング牧師は、反対派によって銃弾で殺されました。しかし、その功績は、世界の歴史に永遠に輝いています。



 でも、ビジネスのトラブルで賠償金額をいくらにするかにこだわって、いのちまで犠牲にすることはないと思います。訴訟中にも何度も和解のチャンスはあったのです。それをことごとく拒絶してきた果ての壮絶な死です。



 「こだわる」ことも時には大切ですが、「意地を張りすぎる」と元も子もなくしてしまうことになりかねませんから、注意しましょう。




◇




 佐々木満男(ささき・みつお):国際弁護士。宇宙開発、M&A、特許紛争、独禁法事件などなどさまざまな国際的ビジネスにかかわる法律問題に取り組む。また、顧問会社・顧問団体の役員を兼任する。東京大学法学部卒、モナシュ大学法科大学院卒、法学修士(LL.M)。



  • ツイート

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • キリスト教に回心したウィキペディア共同創設者、所属教会を発表

  • 米保守派活動家で熱心なクリスチャンのチャーリー・カーク氏、イベント中に射殺される

  • 主につながり、人々を主につなげよう 万代栄嗣

  • ワールドミッションレポート(9月15日):アンギラ 静かなる島に迫る変化と教会の使命

  • 「聖書を読まなかったら、今の自分はない」 元ヤクザの進藤龍也氏と山崎純二氏が対談

  • 新しい発見 佐々木満男

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(12)「苦しみ」から「光」へ 三谷和司

  • イエスの統治を祝う祭典「ジーザス・レインズ」が10周年 ラップ賛美など新しい試みも

  • ワールドミッションレポート(9月14日):タイのリス族のために祈ろう

  • 米保守派活動家で熱心なクリスチャンのチャーリー・カーク氏、イベント中に射殺される

  • 「世界で最も優しい裁判官」 フランク・カプリオさん死去、敬虔なカトリック信者

  • キリスト教に回心したウィキペディア共同創設者、所属教会を発表

  • 「聖書を読まなかったら、今の自分はない」 元ヤクザの進藤龍也氏と山崎純二氏が対談

  • 石破茂首相が退陣表明、15年ぶりのクリスチャン首相

  • イエスの統治を祝う祭典「ジーザス・レインズ」が10周年 ラップ賛美など新しい試みも

  • 「信教の自由を脅かす」 旧統一協会の解散命令巡り特別集会、西岡力氏らが登壇

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(12)「苦しみ」から「光」へ 三谷和司

  • 新しい発見 佐々木満男

  • ワールドミッションレポート(9月15日):アンギラ 静かなる島に迫る変化と教会の使命

  • 「世界で最も優しい裁判官」 フランク・カプリオさん死去、敬虔なカトリック信者

  • 米保守派活動家で熱心なクリスチャンのチャーリー・カーク氏、イベント中に射殺される

  • 石破茂首相が退陣表明、15年ぶりのクリスチャン首相

  • 「信教の自由を脅かす」 旧統一協会の解散命令巡り特別集会、西岡力氏らが登壇

  • 牧師を辞めた理由は? 元牧師730人を対象に調査 現役牧師や信徒へのアドバイスも

  • ウェールズ聖公会、首座主教にレズビアンの女性主教選出 保守派からは強い批判の声

  • 「聖書を読まなかったら、今の自分はない」 元ヤクザの進藤龍也氏と山崎純二氏が対談

  • 「信仰の実践としてのスピリチュアルケア」 オリブ山病院で第3回臨床牧会教育

  • キリスト教に回心したウィキペディア共同創設者、所属教会を発表

  • 花嫁(32)愛というレンズで 星野ひかり

編集部のおすすめ

  • 「20世紀のフランシスコ・ザビエル」 聖心女子大学で岩下壮一神父の特別展

  • 「罪のない赤ちゃんを殺さないで」 東京でマーチフォーライフ、中絶の問題を訴え

  • 教育改革が「日本のリバイバルにつながっていく」 牧師の金子道仁参院議員が講演

  • いのちの言葉聖書学校、日本語クラス2期生7人が卒業

  • 淀橋教会で新主管牧師就任式・祝賀会 金聖燮牧師が6代目に

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.