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人生を導き教会を生かすレビ記通読の手引き

人生を導き教会を生かすレビ記通読の手引き(4) 宮村武夫牧師

2014年5月11日07時06分
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関連タグ:宮村武夫
宮村武夫牧師+

レビ記を読み進めて行くに当たり

制約を承知しながら、レビ記を章ごとに読み進める営みを始めて3章まで来ました。さらに読み進める前に、今後の地味な歩みに役立つように願いながら、レビ記全体にかかわる幾つかの点を確認したいのです。

(1)出エジプト記との深い結びつき

「主はモーセを呼び寄せ、会見の天幕から彼に告げて仰せられた」(レビ記1章1節)。特に冒頭のことば(文字通りには、「そして彼・主は呼んだ」は、出エジプト記とレビ記の深い結びつきを明示しています。

出エジプト記の後半を通し描かれ、最後の40章で頂点に達した「会見の幕屋」の建設。その会見の幕屋から、今、主はモーセを呼び寄せておられます。

ですから会見の幕屋の建設の目的が、レビ記において具体的に成就されているのです。レビ記と切り離して、出エジプト記は十分理解できません。会見の天幕の建設完成。しかしそれは何のためだったのか。この点をレビ記を通し教えられます。

同時に、レビ記の理解は、その背景として出エジプト記を注目しなければ不可能です。レビ記に出てくる犠牲の儀式も、そこで提示している礼拝の生活も、出エジプト記が証言するイスラエルの民のエジプトでの奴隷状態からの解き放ちの事実、シナイでの契約授与の事実、そして会見の天幕建設の事実、これらの諸事実に根差し、初めて可能なのです。意味が理解できるわけです。

さらに出エジプト記とレビ記全体の流れを大きく見、下記のように確認できます。

出エジプト記
(A) 出エジプトの事実とシナイ契約 1~24章
(B) 会見の天幕の建設 25~40章

レビ記
(B’)会見の天幕での礼拝 1~10章
(A’)神の救いとシナイ契約に基づく礼拝の生活 11~27章

(A)(B)(B’)(A’)の流れです。

この全体を見ると、出エジプトとシナイ契約の幅広い神の救いの歴史が会見の天幕に焦点を絞る一面と、焦点を絞った天幕での礼拝が、再びイスラエルの日常生活における礼拝の生活へと幅広く展開して行く様を見ます。

これは、週日の歩みが主日礼拝へと焦点が絞られ、主日礼拝が週日の歩みへと展開して行く私たちの礼拝の生活と同じです。

(2)主題と内容

レビ記の主題は何か。何を中心にレビ記は描いているのか。この場合も、出エジプト記との関連を重視しながら考えるべきです。出エジプト記19章1~6節に、大切な手掛かりを見出します。この箇所はエジプト脱出の事実とシナイ契約授与の部分を結ぶ大切な章節です。

6節には、「あなたがたはわたしにとって祭司の王国、聖なる国民となる」と、イスラエルの民につき語られています。

大胆に要約すれば、出エジプト記は、イスラエルの民が聖なる国民となる神の救いの御業を中心に描く。それに対してレビ記は、聖なる立場を与えられたイスラエルの民が、現実にいかに聖なる国民として生きるべきかを描く。

そして救われ聖なる国民とされたのが、徹頭徹尾神の恵みによると全く同様に、聖なる国民として生きる礼拝の生活も徹頭徹尾神の恵みに基づく。これがレビ記の主題です。神の救いの恵みに答え、責任をもって生きて行く。しかしその生き方自体、神の恵みに他ならないのです。参照・Ⅰコリント15章10節、「ところが、神の恵みによって、私は今の私になりました。そして、私に対するこの神の恵みは、むだにはならず、私はほかのすべての使徒たちよりも多く働きました。しかし、それは私ではなく、私にある神の恵みです」。

この徹底的な神の恵みを明確に示しているのが、レビ記17章11節です。

「なぜなら、肉のいのちは血の中にあるからである。わたしはあなたがたのいのちを祭壇の上で贖うために、これをあなたがたに与えた。いのちとして贖いをするのは血である」

そうです。神とイスラエルの民の交わりを可能にする天幕における犠牲。これはイスラエルの民がささげるように見えます。

しかしその実神ご自身が贖いを備え給うのです。アブラハムが教えられたアドナイ・イルエ、「主の山の上には備えがある」(創世記22章14節)の信仰です。周囲の宗教とは全く異なる徹底的に神中心の礼拝です。

内容としては、天幕のささげものを中心に描いた前半(1~10章)と、儀式的に聖なるものとなるばかりでなく、実際生活の一つ一つにおいても聖なるものとして生きよと呼びかける後半(11~27章)とに二分できます。

さらに後半では、汚れを避ける消極的な戦いとともに、「あなたがたの神、主であるわたしが聖であるから、あなたがたも聖なる者とならなければならない」(19章2節)と、神の聖さに与って行く積極的な生き方を明示しています。

(3)キリストと教会

レビ記が主イエスの贖いを指し示すのは、ヘブル人への手紙が解き明かす通り明らかです。しかしやはりヘブル人への手紙が教える通り、教会の生き方もレビ記は明示しています。

◇

宮村武夫(みやむら・たけお)

1939年東京生まれ。日本クリスチャン・カレッジ、ゴードン神学院、ハーバード大学(新約聖書学)、上智大学神学部修了(組織神学)。宇都宮キリスト集会牧師、沖縄名護チャペル協力宣教師。

主な著訳書に、編著『存在の喜び―もみの木の十年』真文舎、『申命記 新聖書講解シリーズ旧約4』、『コリント人への手紙 第一 新聖書注解 新約2』、『テサロニケ人への手紙 第一、二 新聖書注解 新約3』、『ガラテヤ人への手紙 新実用聖書注解』以上いのちのことば社、F・F・ブルース『ヘブル人への手紙』聖書図書刊行会、『哀歌講解説教 哀歌をともに』、『ルカの福音書 味読身読の手引き①』以上クリスチャントゥデイ、など。

■ 外部リンク:【ブログ】宮村武夫牧師「喜びカタツムリの歩み」

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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