11月28日から12月9日まで、南アフリカダーバンで第17回気候変動枠組条約締約国会議(COP17)が開催されている。これに伴い、27日からダーバンキングスパークスタジアムで諸宗教指導者らによる集会が開催された。同集会は1年前から企画されていた。
同集会において、南アフリカの平和運動家で南アフリカ聖公会大主教のデズモンド・ツツ氏は人類の住む地球が危機的な影響を受けており、人類の生存をかけた問題である気候変動問題対策について「地球は私たちが住める唯一の場所です」と訴えた。
同集会では諸宗教指導者が集い、COP17で各国にとって公正で大胆かつ拘束力のある協定がなされることで、気候変動問題に抜本的な対策がなされるよう呼びかけられた。
同集会を主催した一人である南アフリカ信仰共同体による環境研究所所長で教会の司祭でもあるジェフ・デイヴィーズ氏は「私たちには信仰があります。アフリカは信仰の大陸です。今私たちはここにそれぞれ異なる伝統的信仰を持つ宗教者として集っており、(気候変動という)パラダイムシフトに直面して、道徳的・霊的な呼びかけをしようとしています。今こそ気候変動の正義のために声を上げなければなりません」と述べた。
同集会でツツ氏は「私たちは信仰があります」と題した20万人の署名を懇願するメッセージを伝えた。同署名を集めた書類はCOP17議長のヌコアナ=マシャバネ氏らへ送られるという。マシャバネ氏は、同書類が送られることを支持し、「皆様の懇願は真剣に取り扱われるでしょう」と述べている。同集会では、気候変動問題はキリスト教徒、ユダヤ教徒およびイスラム教徒すべてにとって懸念すべき問題であることが強調された。
アイルランド共和国の前大統領で、前国際連合人権高等弁務官のメアリー・ロビンソン氏は、COP17でジェンダー問題、農業問題、人権問題および気候変動の正義に関して中核にある問題として扱われることを呼びかけた。
世界教会協議会(WCC)総幹事のオラフ・フィクセ・トゥヴェイト博士は同集会に諸宗教指導者らとともに出席し、WCC加盟諸教会を代表して挨拶を行い、「気候変動の正義を表す時期がまさに今である」ことを強調するメッセージを伝えた。
COP17では、温室効果ガス削減義務につながる議論への参加をこれまで拒んできた中国が京都議定書以降の温暖化対策の枠組みについて議論に同意する姿勢を示していることを4日のCOP17内の記者団の取材で明らかにしている。2020年前後からの新たな枠組み(ポスト京都)において温暖化対策に着手することが、主要各国の間で調整されている。
なお国立環境研究所(茨城県つくば市)は5日、2010年の世界の二酸化炭素排出量および待機中の二酸化炭素濃度が世界金融危機からの回復に伴い、記録的水準に上昇したことを発表した。同研究所の発表によると、2001年に発足した国際研究計画であるグローバルカーボンプロジェクト(GCP)は、世界金融危機によって2008年~2009年に減少した世界の二酸化炭素排出量が、2010年では前年比5.9パーセント増という記録的な増加に転じたことを明らかにしたという。
二酸化炭素急増の背景としては、新興経済圏における二酸化炭素排出量が急増していることと、経済先進国の排出量が増加に転じたことが挙げられている。2010年に世界の二酸化炭素排出量増加に最も大きく影響したのは、中国、アメリカ、インド、ロシア連邦および欧州連合で、かつ新興経済圏からの排出量も依然として増加を続けているという。2010年の待機中の二酸化炭素濃度は、少なくとも過去80万年の記録の中で最も高い水準である389ppmに達したという。
クリスチャントゥデイからのお願い
皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。
人気記事ランキング
-
日本キリスト教協議会、皇室典範改正案の衆院通過受け声明
-
ワールドミッションレポート(7月17日):スリランカ 仏教ナショナリズムの波と経済危機─分断された島国で「和解の架け橋」となる教会
-
【書評】ディートリヒ・ボンヘッファー著『キリストに従う』
-
中絶に反対、東京でマーチ・フォー・ライフ カトリック築地教会起点に7月20日
-
神学の限界と突破口(7)第1章 主な論争と解決─総括 三谷和司
-
アムネスティ、報告書でキリスト教団体などを「反人権的」 公表後に削除し「遺憾」表明
-
キリストの声を聞き分ける 穂森幸一
-
ナイジェリア、6年間でキリスト教徒2万8千人超が殺害される フラニ系武装勢力が主因
-
米国のメガチャーチ、毎週の礼拝出席者は1000万人 コロナにも適応し予想上回る回復
-
聖書原語への招き─霊に燃え、主に仕えるために(13)高価な真珠を探す商人のたとえ 白畑司
-
日本キリスト教協議会、皇室典範改正案の衆院通過受け声明
-
米国のメガチャーチ、毎週の礼拝出席者は1000万人 コロナにも適応し予想上回る回復
-
日本カトリック司教協議会、聖ピオ十世会の司教破門巡り信徒に「お知らせ」
-
ベネズエラ地震、日本のキリスト教支援団体も募金開始
-
ナイジェリア、6年間でキリスト教徒2万8千人超が殺害される フラニ系武装勢力が主因
-
Gゼロ時代の津波石碑(11)【久保有政氏に聞く】仏教とキリスト教のつながり(その2) 山崎純二
-
中絶に反対、東京でマーチ・フォー・ライフ カトリック築地教会起点に7月20日
-
日本人に寄り添う福音宣教の扉(252)地域教会こそ日本社会の希望 広田信也
-
バチカン、聖ピオ十世会の司教6人を破門 教皇の承認ない司教聖別で
-
ヨハネの黙示録(16)太陽は黒く月は赤くなった 岡田昌弘
-
ヘブライズムへの回帰は「第2の宗教改革」 川端光生牧師が講演
-
日本キリスト教協議会、皇室典範改正案の衆院通過受け声明
-
バチカン、聖ピオ十世会の司教6人を破門 教皇の承認ない司教聖別で
-
米合同メソジスト教会、神学校4校を認可外に アズベリー神学校は同性愛巡る理由で
-
日本カトリック司教協議会、聖ピオ十世会の司教破門巡り信徒に「お知らせ」
-
米国のメガチャーチ、毎週の礼拝出席者は1000万人 コロナにも適応し予想上回る回復
-
救世軍清瀬病院が来年3月末で閉院、診療は今年11月下旬めどに終了
-
ベネズエラ地震、日本のキリスト教支援団体も募金開始
-
「根拠に基づくスピリチュアルケア」 オックスフォード大でオリブ山病院の取り組み発表
-
トマス・ア・ケンピス著『キリストにならいて』 600年以上読み継がれてきた名著

















