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短波伝道で大反響 HCJB日本語放送再開

2006年7月4日06時46分
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関連タグ:HCJB尾崎一夫

世界で一番大きな短波放送ラジオ局の一つを運営して福音放送を発信する「HCJBワールドラジオ」(以下HCJB)が、先月上旬よりオーストラリア局から日本語放送を再開した。短波放送にもかかわらず6月24日現在、HCJB日本オフィスには世界中のリスナーから195通もの便りがすでに届いている。

HCJBの日本語放送は1963年(昭和38年)6月26日、尾崎一夫・久子師夫妻が太平洋放送協会PBAから電波宣教師として南米エクアドルのキトーに遣わされたことから始まる。翌1964年、HCJBの電波に乗せて番組「アンデスの声」の放送をまず南米向けに始め、翌年には日本向けに放送を開始した。短波ブームの中で大きな反響を呼び、一ヶ月で約7000通もの便りが届いた。

尾崎師夫妻が一時帰国した77年には、新潟でBCL(ブロード・キャスティング・リスナー:海外放送受信視聴者)ファン大会が持たれ、集まった1000もの学生が尾崎師の語る福音に熱心に耳を傾けた。当時エクアドルにリスナーから送られる便りは、月平均5000通にも上った。さらに87年には日系人の心の拠り所としての放送が高く評価され、当時の外務大臣より表彰を受賞。またNHK海外番組コンクール賞を3年連続で受賞した。そして多くのファンが惜しむ中、「アンデスの声」は2000年12月31日をもって放送を終了した。

しかし今年6月3日、HCJBオーストラリア局より尾崎師夫妻が再び日本語放送を開始。6月4日の日曜日には東京・淀橋教会(ウェスレアンホーリネス教団、峯野龍弘牧師)の番組で、峯野師の自伝『愛ひとすじに』(いのちのことば社)を紹介した。6月24日現在までに、リスナーから195通の便り、10件の電話、電子メール5件が届いた。10歳から80歳までのリスナーのほとんどがノンクリスチャンで、日本のみならず、韓国、台湾、ロシアからも便りが届いている。

「放送で聞いた聖言に励まされ、前向きに生きていこうと決心した」「かつて日曜学校に行ったことを思い出した」など、様々な反響が寄せられた。中には、放送された峯野師の本に感動したあまり、京都に会議で赴いた同師に直接会いにきたリスナーもいたという。

放送は、毎週土曜日と日曜日の朝7時半から30分間、周波数は15525kHz。番組の内容は、土曜日は聴取者とのふれあいを中心にした番組、日曜日は淀橋教会の自主制作番組となっている。

今年8月には、HCJBアジア大洋州地域責任者デニス・アダムス氏を迎え、HCJBワールド・オフィス発足式が淀橋教会で行われる予定だ。

HCJB日本語ホームページ(http://japanese.hcjb.org/)。

関連タグ:HCJB尾崎一夫
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