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苦難は神様からの訓練材料

苦難は神様からの訓練材料(4) 森本春子

2011年12月15日08時22分
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関連タグ:森本春子
森本春子牧師<br>(2011年8月30日、聖愛基督福音教会で)+

~愛のあるところには奇跡が起こる~

ある晩、祈祷会の始まる前、酔った労働者が荒々しい態度でどかどかと入ってきて会堂内を見回しました。目は血走っており、手は血まみれでした。酔っ払い同士でけんかをしてきたのでしょう。

これでは、メッセージの途中で言いがかりをつけられ、掻き乱されかねません。しかしこういう人には、どんなにメッセージをしても心の扉が閉ざされていますので通じません。ただ愛の行為だけが通じるのです。そこで、私はできるだけやさしく声をかけました。

「兄弟。その手、どうしました?ちょっと待ってて。救急箱持ってきますからね」

ともかく、血だらけの手を洗って消毒してあげました。そのうちに、この人は穏やかな態度に変わっていきました。心が愛を受けて溶かされていきましたので、酒乱をもたらす悪霊は、彼の中にとどまることができず、逃げ出して行ったのでした。集まっていた人たちもなごやかになりました。よかった。これでメッセージを始めることができる。

-主よ。今晩の祈祷会も、あなたが勝利をお取りください。-

心の中で祈って、集会に入りました。イエス様は、十字架におかかりになる最後の晩に「互いに愛し合いなさい」という、一つの新しい戒めをくださいました。そこからキリスト教は、「愛の宗教」と言われるようになりました。まさに、その神髄は愛以外の何ものでもありません。

伝道を始めて間もないある日、夜の集会でメッセージを始めようとした時です。木刀を持った二人連れの労働者がやって来ました。「あの教会を、ぶっつぶしてやろうじゃないか」と、しめし合わせて来たようでした。対する私たちの武器は愛、それもほとばしり出るような愛以外の何ものでもありませんでした。

イエス様はカルバリ山で、恨んでも呪っても余りある人間たちのために祈られました。「父よ、彼らの罪をお赦しください」と。イエス様の、この愛に満たされますと、敵をも愛さずにいられなくなるのです。そして、殺し屋が来ようとヤクザが来ようと、恐れというものがまったくなくなってしまいます。まさに「完全な愛は恐れを取り除く」(Ⅰヨハネ4・18)

私は祈りました。

-神様。どうぞあなたの愛でもって、彼らの心を支配しているサタンに打ち勝って、聖霊様のご愛で彼らを溶かして、満たしてください。-

一人の労働者が、講壇の真ん中に出てきて、横柄な口調で私に命じました。

「オイッ、俺が司会してやる。おまえはどけっ!」

「あ、どうぞどうぞ。司会者がいなくてね。ちょうどよかった。お願いします」

サタンに支配された人には、まず心から歓迎して愛を示してあげることです。私はその人の横に立って、メッセージを始めました。

「皆さん。私たち人間は、罪人であります。罪の代価は死であり、永遠に滅ぼされます。しかし、いと高き神の御子なるキリストは、罪も汚れもないお方であるのに、私たちの罪のために身代わりとなって、十字架にかかり、両手足の五寸釘に肉を裂かれ、骨を砕かれ死んでくださいました。どうぞ皆さん、キリストを信じてください。そうすれば、どんな罪でも赦され、永遠の生命が与えられるのです」

語り終えた時、一同は泣き出しました。見れば何と、「俺が司会してやる」と言っていばりくさって講壇の真ん中に立っていた労働者までが、泣いています。聖霊の力に捉えられて、かたくなな心が溶かされたのでしょう。泣きながら、講壇から下りてくるなりこう言いました。

「先生。何で今日こんなに涙が出てくるんだろう。生まれて初めてだよ。俺ぁ、刑務所に七回行って来た人間だ。親父が死んだ時だって、涙一滴こぼさなかったのに」

もう一人の労働者は、労働運動の活動家でした。彼は涙のにじんだ目でこう言いました。

「先生。ここには愛がある。僕はずっとそれを捜していたんだ。それが、ここで見つかったんです」

山谷にも労働組合がありますが、この人は「やられたらやり返せ」式の、力と力のぶつかり合いと、権力闘争の離散集散の繰り返しに、疲れと虚しさを感じていたのでしょう。礼拝に来るようになり、イエス様を信じた。それ以来、不況のたびに繰り返されてきた暴動が起こらなくなりました。

愛はどんな知識よりも尊く、どんな言葉にもまさります。愛のあるところ、必ず神の奇跡が起こります。彼らのように魂が飢え、死にかかった者をも生き返らせることができるのです。(続きは次週掲載予定)
================================================
(本文は森本春子牧師の許可を得、「愛の絶叫(一粒社)」から転載しています。)

森本春子(もりもと・はるこ)牧師の年譜

1929年 熊本県に生まれる。
1934年 福岡で再婚していた前父の養女となる。この頃、初めて教会学校に通い出す。
1944年 福岡高等簿記専門学校卒業。義母の故郷・釜山(韓国)に疎開。
1947年 1人暮らしを始め、行商生活に。
1947年 王継曽と結婚。ソウルに住み、三男二女の母となる。
1953年 朝鮮戦争終息後、孤児たちに炊出しを続け、17人を育てる。
1968年 ソウルに夫を残し、五児を連れて日本に帰る。
1969年 脳卒中で倒れた夫を日本に連れ帰る。夫を介護しながら日本聖書神学校入学。
1972年 同校卒業、善隣キリスト教会伝道師となる。山谷(東京都台東区)で、独立自給伝道を開始する。
1974年 夫の王継曽召天。
1977年 徳野次夫と再婚。広島平和教会と付属神学校と、山谷の教会を兼牧指導。
1978年 山谷に、聖川基督福音教会を献堂。
1979年 この頃から、カナダ、アメリカ、ドイツ、韓国、台湾、中国、ノルウェーなどに宣教。
1980年 北千住(東京都足立区)に、聖愛基督福音教会を献堂。
1992年 NHK総合テレビで山谷伝道を放映。「ロサンゼルス・タイムズ」「ノルウェー・タイムズ」等で報道され、欧米ほか150カ国でテレビ放映。
1994年 「シチズン・オブ・ザ・イヤー賞」受賞。
1998年 「よみがえりの祈祷館」献堂。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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