【緊急支援】韓国浦項(ポハン)地震の支援活動 九州キリスト災害支援センター・中村陽志

2017年12月15日06時49分 印刷
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+緊急支援情報 韓国浦項(ポハン)地震の支援活動報告 九州キリスト災害支援センター 中村陽志
左から4人目が代表の横田法路氏、その右隣が熊本支部ディレクターの中村陽志氏、1人置いて本部事務所広報担当の佐味健志氏
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韓国の浦項(ポハン)で先月15日、マグニチュード5・4の地震が発生しました。浦項は、日本海に面した釜山(プサン)から北におよそ100キロのところにある都市です。韓国では、2016年に起こった慶州地震に次ぐ大きな地震となり、82人が負傷しました(死亡者はなし)。

九州キリスト災害支援センター(九キ災)は、慰問とともに、今後どのような支援が可能かを検討するため、被災地である浦項に視察チームを派遣することにしました。熊本地震や九州北部豪雨災害の時、韓国教会がいち早く助けてくださったことへの感謝を表すためでもあります。

横田法路理事長(日本イエス・キリスト教団福岡教会油山シャロームチャペル牧師)と中村陽志副理事長(熊本ハーベストチャーチ牧師)、通訳担当の佐味健志師(日本バプテスト連盟博多キリスト教会牧師)が今月の5、6日、現地入りしました。キム・デホ(ブリッジ日本宣教センター代表)とホ・ヨングチョイ(グローバルエイド・ネットワーク・コリアCEO)等の案内で被災状況を視察し、そこで感じた2つのことを報告したいと思います。

第1に、被災者に対する一般的な支援はよくなされているという印象を持ちました。まず私たちは、行政が管理している避難所、浦項の室内体育館に行きました。館内は暖房がきいており、2人でいっぱいになるような小さなテントが多数並べられ、そこで避難生活をしている方が多くおられました。体育館の周りでは、赤十字やさまざまなNPO団体が炊き出しをしていました。仏教系や異端教会もテントを出して食事を提供していましたが、キリスト教では、浦項の教会連合とユース・ウィズ・ア・ミッション(YWAM)のテントが出されていました。

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避難所となった浦項のホンヘ室内体育館で

他方、教会への支援はかなり遅れているという印象を持ちました。日本と違って韓国では、被災した宗教施設に対する公の支援は一切ありません。被災した教会の情報がほとんど流れていなかったため、支援の死角となっているようです。

私たちが最初に訪問したプニエル教会は30人規模の教会で、所属教団も小さいため、支援はないとのことでした。キム・ポヨンという女性牧師に大学生の娘さんがおり、韓国キャンパス・クルセード・フォー・クライスト(CCC)と関わりがあったため、今回の被害状況が判明し、視察できました。ビルのワンフロアを借りているのですが、今回の地震でビル全体に大きな被害があり、取り壊されることになりました。補償や支援がない中、移転を余儀なくされ、これからの教会の存続に不安を覚えておられました。

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倒壊した教会の様子

次に訪問したホンヘ教会の会堂は築35年で、その土台から建物全体にかけて大きな亀裂が入り、高くそびえる十字架の塔も傾きかけ、余震が続けば二次災害が起こりかねない状態でした。150人ほど集まる中規模の教会で、別棟の宣教センターの食堂を礼拝場としていました。そこも大きく亀裂が入っていて、使用はできるものの、構造上は大きな問題があるように見受けられました。所属する大韓イエス教長老会からの支援があったようですが、「教会のためではなく、地域の被災者のために使うように」との指定があったそうです。解体や新会堂建築のための資金や、破損した備品の購入など、経済的な必要があります。

フナン教会は、町中からは少し外れた郊外にある教会でした。礼拝堂の横に増設した別館が倒壊していました。周りの家々は被災したとはいえ、地震から3週間たち、平素の生活に戻っていましたが、高齢者がほとんどの小さな教会の建物は倒壊したままの状態で、「これでは地域に証しにならない」と、牧師先生は涙ながらに話してくださいました。私たちも心に痛みを覚えつつ、お見舞金をお渡しし、牧師先生と共に祈りをささげました。

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手を置いて共に祈る日韓の牧師たち

行く前は、「韓国には大きな教会がたくさんあるから、日本の教会の力など必要ないのではないか。行って何ができるのだろうか」という思いもありました。しかし、韓国の教会、クリスチャンからたくさんの愛をいただいてきた私たち日本の教会やクリスチャンが、このような時こそ、韓国の方々、特にクリスチャンと教会に、少しでも神の愛を表す時ではないだろうかとも思わされたのです。

実際行ってみると、多くの牧師先生や信徒の方々が私たちの訪問を心から、時に涙して喜んでくださり、そこに神様からの愛と励ましを受け取ってくださいました。このように、日本と韓国がキリストにあって愛し合い、1つとなることを可能にしてくださる主に心から感謝しています。

今後、九キ災が支援の窓口となり、日本の教会全体で、被災した韓国教会を少しでも支援できたらと願っています。具体的には、以下のような支援を行うことにしました。

浦項支援プロジェクト

  1. 地震で被災して会堂を失ったプニエル教会の新会堂移転費用の一部を支援。
  2. プニエル教会の移転の際にボランティアを派遣する。
  3. その際に浦項の被災地の教会を訪問して励ましを行う。
  4. 浦項CCCの宣教協力を行う。

支援の目標金額を200万円としました。このために、全国の諸教会、クリスチャンの方々のお祈りとご協力をお願いできたらと思います。

【振込先】
■ ゆうちょ銀行【記号】17410【番号】89238981 九州キリスト災害支援センター
■ ゆうちょ銀行以外の金融機関【店名】七四八 【店番】748 【預金種目】普通預金 【口座番号】8923898(記入欄に「浦項地震のために」と明記)

メールで住所や連絡先を教えていただければ、ニュースレターや礼状、領収書などを送付します。

Eメール:kyusyuchristdrc@gmail.com

■ 九州キリスト災害支援センター 韓国地震緊急支援ページ

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