北朝鮮、中国のキリスト教徒との接触理由に61歳男性を逮捕

2017年6月16日22時27分 翻訳者 : 岡本告 印刷
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中国吉林省から見た北朝鮮の恵山(ヘサン)市の様子。正面の川は両国の国境となっている川「鴨緑江(おうりょくこう)」=2005年12月(写真:Mimura)
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中国と国境を接する北朝鮮北部の両江道(リャンガンド)当局が、中国から帰国した61歳の男性を、同国内のキリスト教徒の親戚と接触したとして逮捕した。

米ラジオ局「自由アジア放送」(RFA、英語)によると、逮捕されたのは北朝鮮国籍のキム・スンモさん。両江道の道都である恵山(ヘサン)市の渭淵洞(ウィヨンドン)の住民で、渭淵洞駅前で今月3日、北朝鮮の秘密警察である国家保衛省によって逮捕された。

現地の匿名の情報提供者によると、キムさんは渭淵洞醸造所の後ろにある町から引きずり出されたとき、ロープで縛られ、唇は裂け、目の周りには青いあざができており、歩くこともままならない状態だったという。この情報提供者は、キムさんが暴行を受けたように見えたと話している。

キムさんは以前、電力部門の渭淵洞支局で働いていたが、今年3月に定年退職していた。

別の情報提供者は、「彼は中国から帰った後、自分の親戚がキリスト教会の礼拝に出席しており、その教会の牧師が彼のために教会員から多くの古着を集めてくれたと、近所の人々におおっぴらに話していました。誰かが国家保衛省の職員に彼について知らせたのだと思われます」と話している。

この情報提供者は、「その男(キムさん)は自分の親戚が教会に通っており、その教会の牧師が彼を助けた事実を報告しなかったので、スパイの罪で逮捕されました」と補足した。

キリスト教の迫害監視団体「オープン・ドアーズ」によると、北朝鮮の労働収容所には5~7万人のキリスト教徒が収容されているという。

英国に拠点を置く「世界キリスト教連帯」(CSW)は昨年の報告書で、北朝鮮の共産党政権がキリスト教徒たちを蒸気ローラーの下で押しつぶし、燃える炎の上で十字架にかけ、橋から突き落とすなど、幾つもの残酷な拷問の方法を用いていることを明らかにしていた。

「キリスト教徒に対して行われたと確認されている事件の中には、炎の上で十字架にかけること、蒸気ローラーの下で押しつぶすこと、橋から突き落とすこと、足の下で踏みにじることが含まれています。キリスト教徒の親戚もまた、彼らがキリスト教信仰を共有しているかどうかに関わりなく拘置されるという、関わりがあるなら有罪にする方針が適用されています」

共和党のジェームズ・ランクフォード上院議員(オクラホマ州選出)は5月、米国会議事堂で開催された「国際キリスト教コンサーン」(ICC)の集会で、北朝鮮における自由を求める活動家たちに対して、金正恩(キム・ジョンウン)政権が福音を恐れていると語った。

「この演壇に上るとき、私がこの聖書を持って上ったということは、驚くべきことなのです。もし北朝鮮で同じことをすれば、ひどい目に遭わされるでしょう。もし聖書をあなたがたに手渡したなら、その苦しみの時はいっそう長くなります」

家の教会の地下教会運動に参加している数千人のキリスト教徒と、伝道するキリスト教徒は、逮捕され、労働収容所に収容され、他の信仰の人々、金政権の政敵、そして自由を擁護する人々と共に拷問される危険の中にある。北朝鮮では1948年の独立以来、数十万人の囚人が死んだと考えられている。

集会の共同司会者を務めたランクフォード氏は、「この事実に愕然(がくぜん)とさせられています。キリスト教徒として、そのような現実に愕然とさせられているのです。しかし私は、福音を分かち合うことが金正恩氏とその政権を恐れさせていることに非常に驚いています」とコメント。「私はこの本(聖書)の中にある言葉と、彼らがどれほどにこの本を恐れているかについて考えています」と語った。

※この記事はクリスチャンポストの記事を日本向けに翻訳・編集したものです。
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