平林けい子
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主は生きておられる(66)心よ こころよ 平林けい子
心よ、こころよ。主に祈らなければ、心は一年中ゴミの日。ゴミの日にはゴミを捨てる。ゴミのない日はない。小さな、ちいさな粒の中に、怒り、つぶやき、不満がたまっている。心よ、こころよ。イエス様に、このゴミをとってもらってほしい。
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主は生きておられる(65)子どものように 平林けい子
イエス様は childish ではなく childlike と言われる。イエス様の救いにあずかって47年もたつのに childish な信仰のまま。実年齢は重ねても、信仰年齢は重ならず。それでもイエス様を見上げて childlike な姿勢で、イエス様から目を離さずに歩んでまいります。
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主は生きておられる(64)なぜシナイ山に登れたのですか 平林けい子
今から47年前、自分の罪を示され、イエス様を罪からの救い主と信じたその時、いつの日かイエス様が十字架を背負って歩まれたドロローサをこの足でたどりたいという強い願いを心の内に持った。
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主は生きておられる(63)伝道 平林けい子
愛する友が、洗礼を受けたときの喜びは大きい。毎日祈り、長年誘った友に誘いを断られたときの悲しみは、もっと大きい。あれほど祈ったのに、あれほど励ましたのにと思う自分。それは、自己満足。
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主は生きておられる(62)よくここまで 平林けい子
よくここまで生きられた。生かせていただいた。心は、もう生きられないと立ち止まったのに、イエス様が「生きよ」と手をとってくださった。その時から、主の愛が心に少しずつ沁みわたった。
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主は生きておられる(61)よかったこと 平林けい子
83年生かされてよかったこと、つらかったこと、悲しかったこと、苦しかったこと。それぞれ、たくさんあった。つらかったことの方が多かったかも分からない。ところが、極めつけによかったことは、イエス様に出会ったこと。
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主は生きておられる(60)トンネル 平林けい子
子どものころ、汽車に乗った。トンネルを出ると、顔と手はすすだらけ。ハンカチは真っ黒。大人になって、試練のトンネルに入った。心は真っ黒。長いトンネル、出口はあるのだろうか。もう耐えられないと思ったとき、遠くに一条の光が見えた。
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主は生きておられる(59)さあ こっちを向いて 平林けい子
イエス様は言われる。なぜ、うしろを向いているの?なぜ、かがんでいるの?うしろを向いていれば、わたしが見えないよ。かがんでいたら、わたしが見えないよ。さあ、わたしの腕にすがって、こっちを向いて立ちあがろう。
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主は生きておられる(58)かめコースで 平林けい子
教会の聖書通読で、うさぎコースではなく、かめコースをえらんだ。みことばをじっくり味わうために、歩くコースもかめコースになった。こころは早く着きたい。しかし、足はかめコース。
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主は生きておられる(57)イエス様を知るまで 平林けい子
イエス様を知るまで知らなかった。イエス様が私の生まれる前から救いの計画に入れてくださっていたことを。イエス様を知るまで知らなかった。私の罪を赦(ゆる)すために十字架で死んでくださったことを。
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主は生きておられる(56)イエス様の杖 平林けい子
足が弱って、杖をつくことになった。少しばかり淋しく、悲しい。考えれば、イエス様は良き羊飼い、良き杖。主の杖に導かれたら、谷底に落ちることはない。疲れはてたときは、主の杖にすがる。苦しいときは、主の杖にもたれて力をもらう。
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主は生きておられる(55)イエス様にエスコートされて 平林けい子
昼下がり、用事で出かけた。今日は杖なしで大丈夫。イエス様がエスコートしてくださるから。郵便局、マーケット、用事をすませて帰り道、イエス様と話しながらゆっくり歩く。「どの木も芽が出ていますね」「そよ風が気持ちいいね」「花が咲こうと待っていますね」
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主は生きておられる(54)あいさつ 平林けい子
朝、目が覚める。イエス様、おはようございます。朝よ、おはよう。夜の次は朝。当たり前なのに、当たり前ではない。年を重ねて、深い思いをこめて、朝よ、おはよう、昼よ、こんにちは、夜よ、こんばんは、とあいさつする。
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主は生きておられる(53)涙の一粒 平林けい子
幼いころ、友達とけんかして流した涙。青春のころ、恋に破れて流した涙。生活の中で、もう生きられないと流した涙。病の中で、苦しみ、痛みに流した涙。イエス様は、涙の一粒一粒を祝福の一粒一粒に変えてくださる。
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主は生きておられる(52)涙 平林けい子
83年の人生で、どれくらい悲しみの涙を流しただろう。何十リットル?何百リットル?立ち止まって考え込んだ。測るすべはなかった。涙が流れるたびに、イエス様が拭ってくださった。
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主は生きておられる(51)綿のように 平林けい子
友達に教えられて、ベランダで綿ができた。はじめての綿を、そっと手のひらにのせてみた。綿は軽かった。ふわふわあたたかかった。綿のように軽やかに、そっと人とふれたい。綿のようにやわらかい心で、やわらかく人と交わりたい。
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主は生きておられる(50)磨く 平林けい子
歯を磨く、歯ブラシで丁寧に。流しを磨く、洗い残しがないように。靴を磨く、ぴかぴかになるまで。よく磨くね、心も磨いていますか。毎朝歯を磨くように、毎朝、心も磨いていますか。どのように磨いていますか。イエス様は問われます。
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主は生きておられる(49)風とイエス様 平林けい子
クーラーよりも扇風機よりもうちわよりも、自然の風が好き。心地よい自然の風を楽しんでいると、なぜか福音書を開きたくなる。風は目に見えないけれど、たしかに存在する。イエス様も、目に見えないけれどたしかに存在される。
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主は生きておられる(48)竹は教えてくれる 平林けい子
家の前の竹林は私に教えてくれる。お年寄りの竹も、壮年の竹も、若者の竹も、まるで競い合うように、真上を向いて立っている。どんなに寒くても、どんなに暑くても、右にもそれず、左にもそれず、まるで天を見上げるように真っすぐ立っている。
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主は生きておられる(47)春の雨は言った 平林けい子
もういいよ。冬眠の動物たち、出ておいで。もういいよ。木や花のつぼみたち、美しく咲いてごらん。もういいよ。竹の子の新芽たち、たっぷり水を吸って、おいしい竹の子になるのだよ。もういいよ。あなたたち、オーバーを脱いで。イースターの準備をしよう。
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