平林けい子
-
主は生きておられる(146)情報の洪水 平林けい子
私の小さかったとき、情報は父母、兄妹、先生から来た。今はTV、ラジオ、本、最もらくなスマホから、毎日、膨大な量の情報がこの地球を回っている。はやい、はやい。まるで濁流の洪水のように。
-
主は生きておられる(145)春風はイエス様の愛 平林けい子
まだ冷たさも感じる澄んだ朝の春風。活力と温かさで包んでくれる真昼の春風。お疲れさまと聞こえるようささやくよう、時には激しい夕べの春風。春風はイエス様の愛。受難週に吹く風、十字架と復活与えられる無限の愛。
-
主は生きておられる(144)片時も離れることなく 平林けい子
イエス様はインマヌエル。いつも、どこでも一緒にいてくださる。こんな喜びはない、という。どれほど喜んでいるだろう。主がともにおられるのは、目に見えない。にもかかわらず、主は一日中見守ってくださる。片時も離れることなく、ともにいてくださる。
-
主は生きておられる(143)平然と美しく 平林けい子
郵便局の帰り、ゆっくり歩く。あまりにも美しい青空、あまりにもけなげな桜の開花、何度も立ち止まる。世界がコロナウイルス感染の脅威におびえる中で、空は平然と春の青空を、桜は平然と開花し続ける。
-
主は生きておられる(142)悲しみのしずく 平林けい子
悲しみのしずくは、心が純化される不思議なしずく。悲しみの涙の中に、つらさ、悲しさ、いきどおり、ねたみ、思い上がり。全部しずくの中に消えてしまう。悲しみのしずくを流した後は、人の心を素直にする。人の心をきれいにする。人の心をやさしくする。
-
主は生きておられる(141)ない 平林けい子
コロナウイルスで店から消えたマスクとトイレットペーパー。必要なもの。戦争中のことを思い出す。あれもない、これもない。その我慢の中で生きた。足らない中で生きる知恵をいただいた。今、神様に求めよう。
-
主は生きておられる(140)朝と夜 平林けい子
朝には、いちばんのほほえみで、いちばんの優しい心で、いちばん気をくばって今日一日を生きたいなと思っていたのに。不愛想で、冷たい心で、自己中心に生きてしまったことを悔いる夜です。
-
主は生きておられる(139)今 平林けい子
マーケットへの道。山椒の木はまる裸。何かを着せてあげたい。梅の木はもう咲き終わりましたと告げている。おや、桃の花がいっぱい。春を丸ごと運んできたよう。眠ったままの木、咲き終わりの木、花真っ盛りの木、咲こうと待っている木。
-
主は生きておられる(138)新しい歌を主に 平林けい子
イエス様、あなたこそ真の神。あなたこそ真の人。あまりにも私のことをよくご存じです。つらい時には励ましを、悲しい時には慰めを、うれしい時にはほほえみを、痛い時にはだまって横にいてくださる。イエス様、あなたを離れてはどこへも行けません。
-
主は生きておられる(137)あれから1年 平林けい子
突然の激痛、左ひざの人口関節置換手術。1年を振り返る。手術後、うつをいただいた。聖書、聖歌を開けなかった。スマホを触ることさえできなかった。その暗黒の世界から、イエス様がこの世に戻してくださった。
-
主は生きておられる(136)忘れんぼうをはじめ 平林けい子
礼拝堂でいつもの席に座ろうとしたとき、自分の聖書を持って上がるのを忘れたことに気付いた。みことばを頂こうとしているのに、相変わらず忘れんぼう。歳を重ねて、この棒は太くなったのではないか。
-
主は生きておられる(135)歳を重ねるにつれて 平林けい子
歳を重ねるにつれて、共感することが多くなる。歳を重ねるにつれて、互いの重荷が分かり合えるようになる。歳を重ねるにつれて、全部話さなくても分かり合えるようになる。
-
主は生きておられる(134)ことごとく祈る 平林けい子
大切なメールを送ったが、ちゃんと着いていなかった。静まった。郵便は、祈ってからポストに入れるのに、メールを送信する前に祈っていなかった。イエス様が、ことごとく祈りなさいと言われたように思った。
-
主は生きておられる(133)吊るし柿 平林けい子
朝、晩寒くなった。今年も吊るし柿をつくる。大きな渋柿に「こんにちは」とあいさつしてゆっくり皮をむく。痛くてごめん。小枝の周りに包装用のひもを結ぶ。出来上がりをベランダへ。洗濯用のハンガーに吊るす。
-
主は生きておられる(132)それでよかった 平林けい子
新しい年、たくさんの年賀状。友の安否を知る。ひとりひとりの顔が浮かぶ。平安あれと祈らずにはいられない。イエス様、まっさらな年ありがとうございます。昨年は突然の激痛。苦しみを通して、信仰ゼロの自分を知った。新しい命を与えられた。
-
主は生きておられる(131)カレンダー 平林けい子
ついに、古いカレンダーをはずす。すぐには捨てられない。書き込みいっぱいのカレンダー。ああ、そうだった。こんなこともあった。一枚、一枚めくる。1カ月一日一日の重さがよみがえる。重さとは、イエス様の憐れみ、恵み。
-
主は生きておられる(130)今年のクリスマス 平林けい子
歳を重ねるにつれて、クリスマスの意味がどんどん大きくなる。心の中で雪だるまをつくる。小さな雪の玉をあっちへころがしこっちへころがし、ずいぶん大きくなった。去年よりずっと大きくなった。雪は主のあわれみ、恵み。
-
主は生きておられる(129)62回目の記念日 平林けい子
よくここまで来たと思う。結婚式で言った。ひとつひとつの灯が別々についているよりも、いっしょにともったほうが大きくなります。ともし火は、大きくなるよりも消えかかったときも。
-
主は生きておられる(128)オーバーコート 平林けい子
気温が下がってきた。何年も着ているオーバ、手を通す。あたたかい、ほっとする。腕も胸も体全部、まるでイエス様に抱かれているようであたたかい。心の底まであたたまるよう。この冬も、あたたかいイエス様を着て過ごそう。
-
主は生きておられる(127)平安なスタート 平林けい子
愛猫にほほを撫でられ目覚める。イエス様、おはようございます。今日は気温がかなり下がっている。心配しそうになる心。騒ぎそうになる心。揺らぎそうになる心。諦めそうになる心。その時「恐れるな。たじろぐな。私はあなたとともにいる」の声。
人気記事ランキング
-
ピアニストでカトリック信者のフジコ・ヘミングさん死去、92歳
-
クリスチャン詩画作家の星野富弘氏死去 頸髄損傷で体不自由に、口にくわえた筆で創作
-
日本基督教団、聖路加チャプレン性加害事件の被害女性に回答書
-
加藤常昭牧師死去、説教塾を主宰 日本基督教団隠退教師
-
ハンガーゼロ、沖縄事務所元職員が1200万円以上を横領 内部調査報告書を発表
-
日本人に寄り添う福音宣教の扉(197)仏式葬儀とキリスト教式葬儀の違い 広田信也
-
ワールドミッションレポート(5月5日):中国 足のなえた者も獲物をかすめる(3)
-
北海道キリスト教書店が2024年度で閉店、店舗営業は10月末まで
-
ワールドミッションレポート(5月4日):中国 足のなえた者も獲物をかすめる(2)
-
花嫁(6)喜びとは ところざきりょうこ
-
クリスチャン詩画作家の星野富弘氏死去 頸髄損傷で体不自由に、口にくわえた筆で創作
-
加藤常昭牧師死去、説教塾を主宰 日本基督教団隠退教師
-
日本基督教団、聖路加チャプレン性加害事件の被害女性に回答書
-
ピアニストでカトリック信者のフジコ・ヘミングさん死去、92歳
-
根田祥一氏に賠償命令、体験談装った匿名ブログの記事拡散で本紙の名誉を毀損
-
北海道キリスト教書店が2024年度で閉店、店舗営業は10月末まで
-
小児がんやダウン症の子どもたちに羊の編みぐるみを がん患者の元神学生の思い
-
第48回日本カトリック映画賞に「ただいま、つなかん」 晴佐久神父「『復活』の映画」
-
ミサ中に祭服に引火、神父が大やけど負い死亡 スペイン
-
キリスト教書店大賞、2024年のノミネート作品発表
-
クリスチャン詩画作家の星野富弘氏死去 頸髄損傷で体不自由に、口にくわえた筆で創作
-
日本基督教団、聖路加チャプレン性加害事件の被害女性に回答書
-
ピアニストでカトリック信者のフジコ・ヘミングさん死去、92歳
-
加藤常昭牧師死去、説教塾を主宰 日本基督教団隠退教師
-
北海道キリスト教書店が2024年度で閉店、店舗営業は10月末まで
-
第48回日本カトリック映画賞に「ただいま、つなかん」 晴佐久神父「『復活』の映画」
-
世界のカトリック信者、1パーセント増加 司祭・修道者・神学生の数はいずれも減少
-
合同メソジスト教会、ユーラシア監督区の離脱を総会で承認 同性愛巡る立場の違いで
-
根田祥一氏に賠償命令、体験談装った匿名ブログの記事拡散で本紙の名誉を毀損
-
ハンガーゼロ、沖縄事務所元職員が1200万円以上を横領 内部調査報告書を発表