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闇の中の光 穂森幸一(104)

2018年5月3日21時03分 コラムニスト : 穂森幸一
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「やみの中を歩んでいた民は、大きな光を見た。死の陰の地に住んでいた者たちの上に光が照った」(イザヤ9:2)

石に刻まれた古代バビロニアの世界地図が発見されています。円の中に世界地図が描かれているのですが、中心から下の方が2つに分かれていて、ヨーロッパ大陸とアフリカ大陸が描かれています。その中心には地中海があり、上半分はアジア大陸になっています。アジア大陸は上部がへこんでいて、島が描かれています。これは、東の島、日出づる処、希望の国と思われていたようです。

バビロニアをはじめ、古代中近東の人々が東を目指して旅をするというときに、東の果てにある島国、ジパングへの憧れがあったのではないかといわれます。古代日本は争いの少ない平和な国だったといわれますが、渡来人にも優しい国でした。海を渡って来た人々を受け入れ、親切にし、その人々から学ぶ姿勢があったといわれます。外国の人々を受け入れる伝統は、今日にも受け継がれているのではないかと思います。

日本が大国ロシアに挑み、日露戦争が起きようとしていたとき、世界のどの国も日本には味方しませんでした。小さな島国の日本が大国ロシアに勝てるなどと誰も思わなかったからです。その時、資金調達に協力したのが、ユダヤ財閥のジェイコブ・シフでした。シフは、ロシアでユダヤ人が迫害されていたので日本に期待したのです。

ロシアは、ロシア人だけでなく、ロシアに住んでいたドイツ人もユダヤ人も徴兵していました。ロシア兵の中にユダヤ人が3万3千人混ざっていました。そのうち3千人が戦死します。日本に捕虜として連れてこられたユダヤ人もいました。

日本に連れてこられた捕虜は、捕虜収容所で争いが起きないように、民族ごとに収容されました。ユダヤ系の捕虜は大阪府高石市の捕虜収容所に送られ、1年間の抑留生活を送りました。ここの生活は、ユダヤ兵にとって天国のようだったといわれます。電灯もあるし、パン工場で自由にパンが焼けました。何よりも感激したのは、宗教礼拝の自由が認められて、堂々とユダヤ教の礼拝ができたことでした。ロシアでは出自を隠し、人目を避けて礼拝しなければならなかったからです。

日本は捕虜にとても寛大でした。捕虜に給料まで払っていたといわれます。兵卒1人が1円50銭、将校は5円受け取っていました。今の貨幣価値では3万円と10万円ということになります。彼らはもらったお金を集めて、ユダヤ教の伝統に従った調理器具や食材を神戸のユダヤ教会を通じて購入しました。

捕虜の1人であったゼフ・トルンペルドールは、戦争で左腕を失いますが、右腕だけで戦った勇敢な軍人でした。彼は収容所から見える街が夜になっても暗いことに気付きます。電力が不足していたため、節電していたのです。自分たちの所にも十分でないのに、収容所を優先していたのです。また、一般の人々は貧しく食べ物も十分にない家庭もあるのに、捕虜には食料を提供していたのです。トルンペルドールは、この国はどうしてこんなに優しいのかと不思議に思います。

彼はこの国の優しさの原点を学びたいと思い、必死に日本語を学び始めました。そして、日常会話ができるようになると、看守との会話を楽しみにするようになりました。その看守が「祖国のために死ねることは私の光栄です」と話すのを聞いて、自分にとっての祖国ということを考えるようになりました。

当時捕虜の中に900人ほどのユダヤ人がいましたが、その同胞たちと共にユダヤ教の伝統的な儀式やお祭りを行い始めます。そして、日本政府の許可を得て「過越の祭り」を行いました。神戸のユダヤ人コミュニティーから「マッツァ」と呼ばれる「種入れぬパン」を取り寄せるのです。

トルンペルドールは自分の祖国イスラエルの思いを強くし、再建したいという願いを持ちますが、同胞からの理解は得られませんでした。2千年前に失った祖国を再建するのはとても難しいし、自分たちは捕虜の身だし、しかもロシア兵だから、イスラエル復興なんて狂気の沙汰と思われてもしょうがなかったのです。

しかし、トルンペルドールの熱意により、同志が250人集まり、日本の収容所におけるシオニズム(イスラエル建国運動)組織を立ち上げることに成功しました。そして、米国にいるユダヤ人たちにも手紙を送り、支援を呼び掛けました。

日本の収容所では自由な活動が許されていましたし、ロシアのように宗教による差別もなく、信仰の自由が保障されていました。そして、何よりも迫害しか味わってこなかったユダヤ人を、日本人は分け隔てなく受け入れたのです。日本の武士道や人々の生きざまがシオニズム運動に大きな影響を与えたことは確かではないかと思います。

トルンペルドールの働きは明治天皇の耳にも届き、謁見が許され、義手を賜ることになります。彼は後にイスラエルに行き、開拓団に身を投じます。もともとは医者を志し、歯医者でもあったのですが、イスラエルでは農夫として働きます。アラブの攻撃を受けて戦死しますが、その時「国のために死ぬのは良いことです」と言い残しました。彼の死後30年たってイスラエルが建国されました。

トルンペルドールの言葉です。「私たちユダヤ人は、世界中で一番不幸な民族です。どこに行ってもいじめられてきました。暴虐の前に歯向かうことは許されません。ただ祈るしかありません。誰をも恨んだり、憎んだりしてはならないのです。ただ、一生懸命神に祈るのです。そうすれば必ず、地上の君メシアが助けてくださいます」

「信仰は望んでいる事がらを保証し、目に見えないものを確信させるものです」(ヘブル11:1)

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◇

穂森幸一

穂森幸一

(ほもり・こういち)

1973年、大阪聖書学院卒業。75年から96年まで鹿児島キリストの教会牧師。88年から鹿児島県内のホテル、結婚式場でチャペル結婚式の司式に従事する。2007年、株式会社カナルファを設立。09年には鹿児島県知事より、「花と音楽に包まれて故人を送り出すキリスト教葬儀の企画、施工」というテーマにより経営革新計画の承認を受ける。著書に『備えてくださる神さま』(1975年、いのちのことば社)、『よりよい夫婦関係を築くために―聖書に学ぶ結婚カウンセリング』(2002年、イーグレープ)。

株式会社カナルファホームページ
穂森幸一牧師のFacebook

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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