エンジン爆発で緊急着陸の米サウスウエスト機に牧師夫妻も搭乗 「混乱と恐怖」の機内の様子を語る

2018年4月21日23時45分 印刷
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大破したサウスウエスト航空1380便のエンジン(写真:確かなる土台ルーテル教会のフェイスブックより)
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米サウスウエスト航空1380便(ボーイング737-700型、ニューヨーク発ダラス行き)で17日、飛行中に左翼第1エンジンが爆発し、フィラデルフィアに緊急着陸する事故があった。同機はエンジン爆発後、急降下し始め、乗客144人と搭乗員5人は混乱と恐怖に包まれた。同機には牧師夫妻も搭乗おり、2人は神に必死に助けを祈り求めたという。

同機に搭乗していたのは、ニューヨークにある「確かなる土台ルーテル教会」のティモシー・C・ボーマン牧師と妻のアマンダさん。「私は妻の手を握り、祈り始めました。『親愛なるイエス様、天使を遣わしてください。どうか私たちをこの状況からお救いください』」。ボーマン牧師は、米ニューヨーク・タイムズ紙(英語)にそう語った。エンジンが爆発したときには「自分たちは助からないと思った」という。

同教会がフェイスブックに掲載した声明(英語)によると、ボーマン牧師夫妻には3人の娘がおり、この日は牧師就任10周年を記念してテキサス州サンアントニオに向かう途中だった。

「私が覚えているのは、夫の手を握ってひたすら祈り続けたことだけです」とアマンダさんは米NBCニューヨーク(英語)に語った。「娘たちのことが脳裏をよぎりました。彼女たちにもう一度会って、思い切り抱きしめたいと思いました。娘たちが両親なしで生きていかなくても済むことを願いました」

この事故では、2児の母親であるジェニファー・リオダンさん(43)が亡くなった。エンジンの爆発で「ファンブレード」と呼ばれる羽根が破損。破片が窓を吹き飛ばし、リオダンさんは14列目の窓から機外に吸い出されそうになった。

他の乗客がリオダンさんを引き戻し、心肺蘇生を試みたが、後に死亡が確認され、今回の事故で唯一の犠牲者となった。同機が緊急着陸したフィラデルフィアの医療調査員は18日、死因は頭部と首、胴体への打撲であることを明らかにした。

同機の機長は、女性のタミー・ジョー・シュルツさんだった。米海軍所属の戦闘機の元パイロットで、約20分間にわたり平静を保ち、迂回航路を取って同機を緊急着陸させた。

ニューヨーク・タイムズ紙によると、アマンダさんは混乱の中、携帯電話を機内のWi−Fiに接続し、夫の父親にメールを送信したという。2歳、4歳、6歳の娘3人に伝言を託すためだ。「飛行機のエンジンが爆発しました。今、着陸を試みています。愛する娘たちにイエス様がいつも共にいると伝えてください」

破損した窓の向かいの席にいた別の乗客であるシェリー・シアーズさん(43)は、1歳になる娘のティリーちゃんについて思いを巡らし、娘が育つのをもう見られないかもしれないと思ったという。シェリーさんは神の憐(あわ)れみを求め、次のように祈った。

「神様、これがあなたの御心であるなら、どうか私をあっさりと逝かせてください。私が苦しまないようにしてください」

減圧した機内の客室には、ボーマン牧師夫妻やシェリーさんのほか、多くの人々の祈りが響き渡った。

ボーマン牧師は、教会のフェイスブックに投稿した声明で、奇跡的な着陸の後、多くの乗客が神への信仰を表明したと述べた。

「乗客全員が神に信頼しました。私は祈り、神は御使いを遣わされました。エンジンが爆発し、ドアが外れました。フラップが機能しなくなり、機体に大きな穴が空きました。この状況の中で、乗客の1人が心肺停止で亡くなりました。私はこれほど恐ろしい思いをしたのは初めてですし、これほど信頼して祈ったことも初めてです」

「皆さんのお子さんたちに、キリストにあって神の愛を伝えてください。飛行機が急降下しているときに、私が思ったのはそのことだけでした。このようなことを体験すると、人生が違って見えます」

エンジン爆発で緊急着陸の米サウスウエスト機に牧師夫妻も搭乗 「混乱と恐怖」の機内の様子を語る
事故があったサウスウエスト航空1380便に搭乗していたティモシー・C・ボーマン牧師(左)と妻のアマンダさん(写真:アマンダさんのフェイスブックより)

サウスウエスト航空は18日、機長のシュルツさんと副操縦士のダレン・エリザーさんによる声明(英語)をツイッターで発表した。2人はメディアに対しプライバシーの尊重を求めるとともに、犠牲となったリオダンさんの死を悼んだ。

「昨日、1380便の乗客の皆様にサービスを提供させていただきました5人の乗務員の機長と副操縦士として、私どもは自らの職責を果たしたにすぎないと感じております。私どもの心は重いです。乗務員を代表し、国民の皆様と同僚たちからいただいたご支援を感謝します。また私ども全員は、亡くなられた方のご遺族に心から哀悼の意を表します」

命を取り留めた乗客の多くは、機長の勇気と「鉄の神経」を称賛した。

「エンジンが爆発したとき、大半の乗客は大変なことが起きていると思いました。『もう、これで終わりかもしれない』と」。乗客のペギー・フィリップスさんは、米NBCニュース(英語)に話した。「油圧装置がなく、エンジンが壊れた状態で安全に着陸するなんて、私からすれば奇跡以外の何ものでもありません。彼女(シュルツさん)は英雄です」

「これが本当のアメリカン・ヒーローです」と、別の乗客のダイアナ・マクブライド・セルフさんはフェイスブックに投稿した。「彼女の知識と乗客案内、そして勇気に心から感謝しています。彼女と乗務員全員に神の祝福がありますように」

また、アルフレッド・タムリンソンさんはAP通信に、シュルツさんが「鉄の神経を持っている」と語った。「僕は彼女にクリスマスカードを贈るつもりです。無事に着陸させてくれたお礼に商品券と一緒にね。彼女は素晴らしかった」

※この記事はクリスチャンポストの記事を日本向けに翻訳・編集したものです。
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