戦後2番目に低い投票率で自民圧勝 第48回衆院選のクリスチャン候補者当落結果

2017年10月23日11時33分 記者 : 雜賀信行 印刷
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+衆議院議員総選挙2017 立憲民主党のクリスチャンの立候補者 山川百合子氏、海江田万里氏
本紙のインタビューに応じる山川百合子氏=2016年、埼玉県草加市の事務所で
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第48回衆院選の投票率は53・68%で、戦後2番目に低い水準となった。戦後最低だった2014年の前回衆院選(小選挙区52・66%)よりかろうじて上回った。

戦後、1993年の第40回衆院選まで投票率は70%前後だった。しかし、96年の第41回に急に60%を割り、05年(44回)の小泉元首相の「郵政解散」の時に67・51%、民主党が政権を取った09年(45回)には69・28%と一時回復のきざしを見せたが、12年(46回)は59・32%、そして14年(47回)には52・66%と、2回連続で戦後最低を更新した。この数年で20%近く投票率が落ちたことになる。

1967年の第31回衆院選の時と前回を比べると、20歳代は66・69%から32・58%、30歳代が77・88%から42・09%、40歳代が82・07%から49・98%と、30%以上低くなっている。

本紙が紹介したクリスチャン候補者の選挙結果は次の通り。まず、野党第一党に躍進した立憲民主党から。民進党が分裂し、希望の党に合流しない議員が集まって結成された。

東京1区(千代田区、港区、新宿区)に出馬した海江田万里(かいえだ・ばんり)氏(68)は当選。海江田氏は母親がカトリック信者だったことから、幼い時に洗礼を受けている。

第46回(2012年)衆院選では自民党新人の山田美樹氏に1134票差で敗れ(海江田氏は比例当選)、第47回(14年)にも再び山田氏に敗れて落選したが、今回は接戦の末、3021票差で勝利した。

海江田万里(立民)9万6255
山田 美樹(自民)9万3234
松沢 香 (希望)4万0376
原口 実季(幸福)  3806
犬丸 光加(諸派)  1570
又吉 光雄(諸派)  1307

埼玉3区(草加市、越谷市など)に新人として立候補した山川百合子氏(48)は次点となったが、比例当選。日本アッセンブリーズ・オブ・ゴッド教団草加神召キリスト教会員(天野弘昌牧師)だ。

当選したのは自民党の黄川田仁志(きかわだ・ひとし)氏(47)で9万5093票、山川氏は7万3250票で、2万票近い差をつけられたが、今回は6人が1議席を争う激戦区だったため、票が分散したと考えられる。

黄川田仁志(自民)9万5093
山川百合子(立民)7万3250
三輪 麻美(希望)2万9867
谷古宇勘司(維新)1万0864
石川 英行(無)   2040
飯田 剛 (幸福)  2009

続いて社民党。東京21区(立川市、日野市、国立市、多摩市など)に新人として立候補した小糸健介氏(35)は落選。同志社大学神学部在学中に洗礼を受け、現在、日本基督教団無任所教師(牧師)。

民進党から希望の党に入った長島昭久氏(55)と自民党の小田原潔氏(53)が争い、4131票差で長島氏が勝利した(小田原氏は比例当選)。前回衆院選では小田原氏が1633票差で当選したが、長島氏はその時より1万5票上乗せしている。前回、共産党の吉岡正史氏は3万5598票取ったが、今回、野党共闘で共産党から選挙区を譲られた小糸氏は3万8195票獲得し、護憲勢力の票を若干上乗せした。

長島昭久(希望)9万2356
小田原潔(自民)8万8225
小糸健介(社民)3万8195
天木直人(諸派)  6655

大阪9区(池田市、茨木市、箕面市、豊能郡)から出馬した服部良一氏(67)は落選。服部氏は1968年、日本基督教団筑後福島教会(八女市)で洗礼を受けた。

自民党の原田憲治氏(66)が維新の党の足立康史氏(49)より2037票上回って当選した(足達氏は比例当選)。前回、共産党の垣田千恵子氏が3万1165票で落選したが、今回、服部氏は4万4589票を得、護憲勢力の受け皿として票を伸ばしたことになる。

原田憲治(自民)9万3475
足立康史(維新)9万1438
服部良一(社民)4万4589

この人に聞く(7)石破茂国務大臣「ご用のためにお用いください」祈りと願いを刻んで「真実」と向き合う
本紙のインタビューに応じる石破茂氏=2016年、内閣府大臣室で

今回の衆院選で圧勝した自民党のクリスチャン立候補者は3人。

石破茂氏(60)は鳥取1区(鳥取市、倉吉市など)で10万6425票を獲得して当選。共産党新人の塚田成幸(なるゆき)氏(50)に8万票以上の差をつけた。前回(2014年)も前々回(2012年)も塚田氏が立候補し、8割以上の圧倒的な得票率で石破氏が勝っている。

石破 茂(自民)10万6425
塚田成幸(共産) 2万0829

新島襄の愛弟子、金森通倫と、岡山の山陽英和女学校(現在の山陽学園)の創立者、小寿(こひさ)夫妻の長男、太郎が石破氏の祖父、そしてその長女の和子が石破氏の母親。日本基督教団鳥取教会で石破氏は洗礼を受けている(現在も現住陪餐会員)。

福岡8区(直方市、飯塚市など)で麻生太郎氏(77)が13万5334票を得、共産党の宮嶋つや子(66)に8万票以上の差をつけて当選。

麻生太郎(自民)13万5334
宮嶋つや子(共産)5万2027

麻生氏の祖母である吉田雪子がカトリックの洗礼を受け、長男(評論家の吉田健一)以外、その子どもは皆、カトリックとなり、晩年、祖父の吉田茂氏も臨終の洗礼を受けた。三女の和子が麻生氏の母親で、父親の麻生太賀吉(たかきち)共々、カトリック信者であったことから、長男である太郎氏にも幼児洗礼が授けられた。

長崎4区(佐世保市、平戸市、松浦市、西海市など)の北村誠吾氏(70)はカトリックで、7万3899票を獲得して当選。民主党が政権を奪った第45回(2009年)衆院選の時、民主党(元自民党)の宮島大典(だいすけ)氏(54)に4484票差で負けた以外は、北村氏が当選を続けている。前回は北村氏が6万1533票、宮島氏は4万2690票だったが、希望の党に入った宮島氏は今回、6万1137票で得票数を伸ばしている。

北村誠吾(自民)7万3899
宮島大典(希望)6万1137
石川 悟(共産)1万0459

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