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インドネシア教会爆破テロ事件、大やけど負った4歳女児の両親「犯人を赦している」

2016年11月23日18時16分 翻訳者 : 山本正浩 印刷
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インドネシア東カリマンタン州の教会で発生したテロ事件で、重度のやけどを負ったトリニティー・フタハエアンちゃん(4)の両親は、犯人を既に赦(ゆる)しており、犯人を罰することを神に願うつもりはないと述べている。犯人は、過激派組織「イスラム国」(IS)と関係のあるテロリストとして、事件前に有罪判決を受けていた男だと判明している。

インドネシアの英字紙ジャカルタ・ポストによると、東カリマンタン州の州都サマリンダにあるゲレジャ・オイクメネ教会の敷地内に、日曜日の13日、火炎瓶が投げ込まれ、遊んでいた幼児たちのうち1人が死亡、3人が重傷を負った。

トリニティーちゃんは、事件で重傷を負った3人のうちの1人だった。おばのロイナ・シマンジュンタクさんによると、トリニティーちゃんの家族は既に犯人を赦しているといい、両親は「神は、人を赦し、復讐してはならないと教えている」と語っているという。

シマンジュンタクさんは、「私はトリニティーの家族たち、特に母親が、必ずこのつらい出来事に向き合えるようになると信じています。ただ今は、彼女の子どもに起こったことを目の当たりにして、トラウマに苦しんでいます」と述べた。トリニティーちゃんの母親は、犯人を罰することを神に求めていないと話しているという。

サマリンダはイスラム教徒が大多数を占める都市だが、プロテスタントやカトリックのキリスト教徒も多い。

インドネシア教会爆破テロ事件、大やけど負った4歳女児の両親「犯人を赦している」
(図:TUBS)

犯人はヨハンダという名の男と判明しており、既に逮捕されている。ヨハンダは2011年5月、ジャワ島西部バンテン州にある科学技術施設の爆破計画に関わったとして、3年半の禁錮刑を言い渡されていた。しかし、インドネシア国家警察の広報担当であるボーイ・ラフリー監察官によると、イド・アル・フィトリ(ラマダン明けの祭り)期間中の2014年7月28日に服役短縮の決定を受け、満期より4カ月早く仮釈放されていた。ヨハンダは現在、サマリンダ警察署に勾留されている。

市民4人が死亡した今年1月にジャカルタで起きたテロ事件でも、犯人の1人は事件前に別のテロ容疑で逮捕されて有罪判決を受けていた。この犯人は、17年まで服役予定だったが、法務人権省が刑期を2年短縮したことで、事件5カ月前の15年8月に仮釈放されていた。

ヨハンダは、ISを支援するインドネシアのテロ一派「ジャマ・アンシャルト・ダウラ」のメンバーだった。インドネシアのテロ専門家リドワン・ハビブ氏は、世界最大のイスラム人口を有するインドネシアにおいて、ISはイスラム教徒とキリスト教徒間に緊張を生み出そうとしていると考えている。

リドワン氏によると、今回の教会爆破テロ事件が起きたのは、ISの指導者であるアブ・バクル・バグダディがシンパに向けて声明を発表した数日後のことだった。ISのイラクの拠点モスルにおける苦戦を受け、バグダディは世界中で散発的な攻撃を起こすよう呼び掛けていた。

インドネシア人の大半は寛大で穏健であるとされているものの、国内には幾つかのイスラム過激派組織がある。ヒューマン・ライツ・ウォッチによると、同様の組織からの圧力により、インドネシアでは過去10年間で千余りの教会が閉鎖されている。

※この記事はクリスチャンポストの記事を翻訳・編集したものです。
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