2015年2月11日22時53分

女性と信仰(19)賢い女、賢い妻⑥―ゆがんだ愛 前田基子

コラムニスト : 前田基子

前田基子

2014年に50歳以上の夫婦を対象に行った調査によると、夫婦関係を表す漢字のトップは、男女共に「忍」の一字。続いて、夫は「愛」「和」、妻は「和」「信」。

ところで、夫婦間の秘密の有無について、夫が25・5%に対して、妻は32・8%が有り。これって変! ちなみに妻の秘密は、「結婚前の貯金額」や「友達との豪華なランチの値段や洋服の値段」など、金銭的なことが多いそうです。

互いに対する評価は、70~100点の「合格点」をつけた夫は83・9%に対し、妻は64・1%。「生まれ変わっても今のパートナーと結婚したいか」は、「したくない」が夫8・1%に対して妻24・3%。その理由は、「価値観の違い」や「違う男性と結婚して、別の人生を歩みたい」。ご主人方、ここは是非とも一考、ご検討なさることをお勧めします。

さて、「ゆがんだ愛」ということで、サムソンの妻デリラの愛を見てみましょう。

① 計る愛
デリラの愛は、物や金で計る愛でした。どうしてくれるかで相手の愛を計るのです。

② 要求する愛
「こうして、毎日彼女が同じことを言って、しきりにせがみ」(士師16:16)
「(愛は)すべてをがまんし、すべてを信じ、すべてを期待し、すべてを耐え忍びます」(1コリント13:7)

③ 責める愛
「責め立てたので、彼は死ぬほどつらかった」(士師16:16)

欠点をあげつらい責め立てるばかりでは、逃避行するしかなくなります。「愛は多くの罪をおおう」(1ペテロ4:8)ものです。

④ 本能的な愛
「デリラは、サムソンが自分の心をみな明かしたことがわかった」(士師16:18)
「全き愛は恐れを締め出します」(1ヨハネ4:18)

全き愛は、相手を立て上げます。相手を自分の思いのまま、所有物にするならば、いずれ重荷となることでしょう。

「こういうわけで、いつまでも残るものは信仰と希望と愛です。その中で一番すぐれているのは愛です」(1コリント13:13)

(続く)

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前田基子(まえた・もとこ)

イエス・キリスト緑の牧場教会(東京)で救われ、玉野聖約基督教会(岡山)から献身。生駒聖書学院卒。生駒聖書学院副院長。エリムキリスト教会牧師。ABCラジオ放送「希望の声」・テレホンメッセージ「希望の声」(074・373・3740:ゼロナシ・ミナサン・ミナヨレ)牧師。