アウシュビッツで身代わりの死 コルベ神父の生涯描いた映画「二つの冠」 9日から上映

2017年12月6日18時40分 記者 : 内田周作 印刷
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第2次世界大戦時にナチスのアウシュビッツ強制収容所で身代わりの死を遂げたマキシミリアノ・マリア・コルベ神父(1894〜1941)の生涯を描いた映画「二つの冠」(原題:Dwie Korony)が、9日から東京都写真美術館ホール(目黒区三田)で上映される。コルベ神父は30代に長崎で6年余り宣教しており、曾野綾子や遠藤周作の小説でも取り上げられている。

コルベ神父は1894年、当時ロシア帝国の衛星国であったポーランドで、熱心なカトリックの家庭に生まれた。聖母マリア崇敬が強い家庭で、コルベ神父自身は子どものころ、ある1つの幻を見たという。それは、聖母マリアが白と赤の2つの冠を持ち、どちらを選ぶかと尋ねるものだった。白は純潔、赤は殉教を意味し、コルベ神父は両方を求めた。映画のタイトルはこの出来事から取られている。

出版による宣教を志し、年間6千万部も発行するようになる雑誌「無原罪の聖母の騎士(Rycerz Niepokalanej)」を創刊。1930年に来日し、同誌の日本語版を出版したり、大浦神学校で教鞭を執ったりした。同誌は現在も月刊誌「聖母の騎士」として発行されている。

36年に帰国するが、第2次世界大戦が勃発。ポーランドがドイツに占領されると、アウシュビッツ強制収容所に送られた。そして41年、餓死刑を宣告された1人のポーランド人軍曹の身代わりとなって亡くなった。その生涯は、曾野綾子の『落葉の声』(96年、聖母の騎士社)で取り上げられているほか、遠藤周作の『女の一生 第二部・サチ子の場合』(86年、新潮社)でも扱われている。

「二つの冠」は、記録映画と再現映像を組み合わせた「ドキュ=フィクション」の手法で撮影された。監督は気鋭の記録映画作家ミハウ・コンドラトで、自ら語り手としても出演している。撮影地はポーランド、イタリア、日本。2017年製作。92分。今年のカンヌ映画際でも特別上映された。

日本での上映は、「ポーランド映画祭2017」(11月25日〜12月15日)の中で行われる。上映は、9日(土)午後3時40分〜、13日(水)午後4時〜、15日(金)午前11時〜の3回のみ。9日は上映前に、駐日ローマ教皇庁大使のジョセフ・チェノットゥ大司教によるあいさつがあるほか、上映後には監督のコンドラトと俳優のタデウシュ・フデツキによるトークイベントも行われる。料金は当日一般1500円、シニア1100円、大学生以下と障がい者手帳所有者が千円。

また、11日(月)には長崎市のカトリックセンターでも上映会(開場午後5時半)が行われる。上映後には監督と俳優によるトークショーも予定されており、参加は無料(要事前申し込み)。詳しくはチラシを。

「ポーランド映画祭2017」公式サイト

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