東京基督教大学学長の小林高徳氏召天 米国出張中に倒れる

2017年10月25日12時49分 記者 : 雜賀信行 印刷
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+東京基督教大学学長の小林高徳氏召天 米国出張中に倒れる
東京基督教大学の小林高徳学長(写真:同大提供)
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東京基督教大学(TCU、千葉県印西市)の小林高徳(たかのり)学長が米国出張中の23日、心筋梗塞で倒れ、集中治療室で治療を受けていたが、翌24日午後9時30分(日本時間)に召天した。61歳。法律関係の手続きを米国で済ませた後、遺体が日本に送られて葬儀が行われるが、その予定などについては決まり次第、TCUのホームページに掲載される。

小林氏は、アジア神学協議会(ATA)加盟学校の資格審査と、TCUの協定校であるバイオラ大学訪問のため、1週間の予定で米国出張をしていた。その間の日曜日、礼拝のため、TCU卒業生が牧師をしている教会に向かう途中、タクシーの中で発作を起こした。救急車で搬送され、集中治療室で緊急救命措置を受けていたが、日本から家族とTCU教員が駆け付ける前に容体が急変した。

小林氏は1956年、長野生まれ。80年、東京外国語大学インド・パーキスターン語学科卒業。87年、東京基督神学校卒業後、89年、米カルヴァン神学校大学院で神学修士課程修了、99年、英セントアンドリューズ大学神学部大学院から新約聖書学の博士号を授与された。

大学在学中の78年のクリスマスイブに受洗。大学を卒業して4年後の84年、「キリストの教会に仕えたいと思ったため」、直接献身して東京基督神学校に入る。

TCUには、同大神学部神学科の前身である東京基督神学校の専任講師を95年から務め、翌年からTCUの専任講師、99年から同大共立研修センター長、2000年から助教授、01年から教務課課長、06年から神学部部長と教授、12年から大学院神学研究科教授を歴任した。14年4月、TCU第5代学長に就任。専門分野は、ヨハネによる福音書、黙示文学、パウロ神学。担当科目は新約聖書研究、The Gospels、The Pauline Epistles。学生たちに「新約聖書を学ぶ喜びを共に味わいましょう」と呼び掛けていた。

小林氏が神学部長時代にTCUに開設されたのは、キリスト教福祉学専攻、神学部神学科教会教職専攻、教会音楽専攻科、大学院神学専攻科博士前期課程、また学長に就任してからは、大学院神学専攻科博士後期課程。小林氏はこれらの大学改革において指導的な立場で従事してきたという。その他にも、学内のグローバル化を推進し、大学基準協会による大学認証評価適合認定など、数多くの働きをしてきた。学外ではアジア神学協議会(ATA)議長を 2013 年から務め、アジアのキリスト教会における神学教育研究を牽引した。

14年まで牧師を務めた日本長老教会柏シャローム教会(永田定昭牧師)のホームページでは、その人物像が次のように紹介されている。

「凄く知識があって、遠い存在の人のような気がしていたけど、・・・びっくりするほど謙遜でとても身近な牧師先生です」「とてもやさしく、ユーモラスな先生です。説教の際も、身近な話題を話してくださり、たまに礼拝中に笑い声が・・・。先生の人柄が、この教会のアットホームな雰囲気を作っているんだと思います」

この10月から刊行が始まった「日本語で書き下ろす聖書注解シリーズ」と銘打った『NTJ新約聖書注解』(日本キリスト教団出版局)の「フィリピ書簡・フィレモン書簡」を担当しており、現在執筆中だった。翻訳書として「ティンデル聖書注解」のR・V・G・タスカー『ヨハネの福音書』とR・アラン・コール『ガラテヤ人への手紙』(いのちのことば社)、共訳書にアリスター・E・マクグラス『科学と宗教』(教文館)、共同監修書として『聖書神学事典』(いのちのことば社)がある。

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