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日本聖公会京都事件

日本聖公会京都教区主教に辞職勧告 牧師による性的虐待事件「京都事件」の現在に至るまでの経緯(2)

2016年8月20日22時20分 記者 : 土門稔
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関連タグ:日本聖公会性暴力・性虐待児童虐待

昨年5月発表された「謝罪」「謝罪に添えて」の全文は以下の通り。

謝罪

【前文】
京都教区元牧師Hは、1980年代の数年間にわたって複数の子どもに対して性暴力を行いました。2001年4月、被害者Aさんとそのお父様は当時の教区主教にこの事実を訴え出られました。京都教区は一旦H元牧師の退職を決定しましたが、その後退職を撤回し、Hを教会牧師に復帰させ、Hは関連施設、教区、神学校等の役職を継続しました。その後、AさんがH元牧師に対して起こしたPTSD損害賠償請求裁判が、2005年に最高裁においてAさん勝訴で確定した際、後任の教区主教は最高裁判決を不当とし「事実無根」とコメントし、H元牧師の加害の事実を認めませんでした。その直後、別の被害者が名乗り出られたことで、京都教区は今までの態度が誤ったものであると認識しました。しかし京都教区は、その後も事件に対して誠実な対応をせず、現在に至るまで、被害を受けられた方々に対し、なすべき謝罪をしてきませんでした。

【本文】
日本聖公会京都教区(以下、教区と記す)は、「京都事件」(元牧師による性暴力事件、および、教区による二次加害事件)において、被害を受けられたAさんに、多大なる苦しみを与えてきたことを、心より謝罪いたします。

当時の教区は、H元牧師による性暴力の事実を知りながら、事実を隠蔽(いんぺい)しました。また、Aさんが元牧師に対して起こされた民事裁判において、教区は元牧師の側に立ち続けました。

これらのことを、Aさんおよびご家族、関係の方々に謝罪いたします。

このような教区の対応によって、Aさんが言葉に尽くせぬ苦しみを受け、つらい年月を過ごされたことをお察しし、以下に経過報告と現時点での教区としての問題理解を記してお詫びといたします。

教区は、当初H元牧師の退職を決定していたにもかかわらず、その後Aさんのお父様に「Hは大したことをしていないと言っているので牧師を辞めさせません」という旨を伝え、Aさんから求められていた牧師の解任を拒みました。また裁判では当時の常置委員がH元牧師を支え、共に争いました。被害を受けられた方々がこのような成り行きに憤り、「こういうことになったのは何故か」と問われるのは当然のことであります。Aさんとお父様は、元牧師の退職撤回の経緯を明らかにするため、教区に経緯報告を求めてこられました。

これらの事実経過については、教区に組織としての説明責任があります。武藤六治主教は、元牧師から性暴力の具体的な行為を直接聞き、確認していました。また、後任の高地敬主教は、武藤主教から事実経過を引き継いでいたにもかかわらず、「教区はH元牧師の主張を鵜呑みにしてしまった」というような説明を続け、被害の実態と真摯(しんし)に向き合うことがありませんでした。その結果、これらの事実が経緯報告に反映されることはありませんでした。これらは、教区によって行われた事実の隠蔽でした。2007年に被害者側代理人による交渉が始まってからの8年間も、高地主教は事実を隠蔽し、Aさんとお父様からの求めに応じてきませんでした。

また教区は、元牧師が「事実無根」を主張する民事裁判において、一貫して元牧師の側に立ち続けました。例えば、裁判に向けての弁護士との準備会には、当事の常置委員と、当事の教区主教が出席していました。また、当事の常置委員が加害者を擁護する証言をしていました。さらに教区は、Aさんを、「虚言壁がある」等、精神的に問題を抱える者とし、被害の訴えを妄想であるとして、被害者への攻撃に加担しました。

2001年にAさんとお父様が教区に訴え出られてから14年、2005年に裁判が確定してからでも約10年もの長きにわたり、教区は事件の真実を見つめることをせず、Aさんの求めに対して真摯に、十分に応答してきませんでした。また教区は堀江静三氏や被害者側代理人鎌田雄輝司祭を始めとする、Aさんを支援する人々を、偽りの情報を流しているなどとして排除しようとしてきました。教区はこれらの不誠実な態度・行為を深く反省し、Aさんおよびお父様、ご家族、関係の方々に苦しみを与え続けてきたことを心より悔い、謝罪いたします。

日本聖公会京都教区は、これまでの教区の対応の問題を真摯に受け止め、これからも「京都事件」への取り組みを、最優先課題と位置づけ、二度とこのようなことが起こらないように防止のための働きにも積極的に取り組んで参ります。

最後になりましたが、被害を受けられた方々の癒しと回復を、心よりお祈りいたしております。

2015年5月24日  聖霊降臨日
日本聖公会京都教区
常置委員会 常置委員長 司祭 ミカエル藤原健久

謝罪に添えて

主の平和がありますように

日本聖公会京都教区はこのたび、「京都事件」(元牧師による性暴力事件、および京都教区による二次加害)についての謝罪を、教区常置委員長名で公にいたします。

わたしたちはあらためて、あまりに長い年月にわたって被害者Aさんとそのご家族を苦しめ続けてきたことを思い、慙愧(ざんき)の念にたえません。

2014年5月6日、「京都教区・体質改善協議会」(対象・教区教役者、各教会教区会信徒代議員、および一般)が開かれ、そこで被害者Aさんのお父様から、また被害者側代理人・鎌田雄輝司祭からお話を聞きました。またその場で、Aさんのメッセージが紹介されました。

Aさんは、武藤六治・前主教および高地敬・現主教の対応に触れつつ、「どうして私と同じ苦しみを子どもたちに与えたくない、何とかしたいと思った私が、さらに傷つけられ苦しめられなければいけなかったのでしょうか」と述べ、「教会の方々へお願いがあります。自分たちの立場を守ることより、苦しんでいる人に手をさしのべてください」と訴えておられます。

またAさんのお父様はかつて「これらの主教や司祭たちは弱い一信徒を悪魔から守る立場に有りながら逆に悪い司祭を守ろうとした」と述べられました。

これらの言葉を、わたしたちは深い懺悔(ざんげ)の思いをもって繰り返し心にとどめます。京都教区は長い間、自分たちの立場を守ることに固執し、Aさんに、また事件そのものにまっすぐに向き合うことをしてきませんでした。

わたしたちはキリスト教会として、神と人の前に真実と真理を証しすべきであったのにそれとは反対のことを行い、罪を犯しました。このことを主なる神の前に懺悔し、聖霊の清めと導きを切に祈ります。

この「謝罪」は、被害者側代理人と常置委員会の合意のもとに公表するものです。京都教区による二次加害には主教の関与が大きいことから、文書の責任主体を常置委員長としておりますが、この内容および公表については高地主教の同意を得ています。

わたしたちはこれからも「京都事件」への取り組みを進めるとともに、教区の体質改善に努め、キリスト教会としての本来の道に立ち帰ることを決意し、主の憐れみを祈り求めます。

皆様のご理解をお願いいたします。

2015年5月24日  聖霊降臨日

日本聖公会京都教区 常置委員一同

以下の画像は、上記の「謝罪」「謝罪に添えて」が掲載された2015年6月20日付の京都教区報「つのぶえ」675号。

日本聖公会京都教区主教に辞職勧告 「京都事件」の現在に至るまでの経緯(2)
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