Skip to main content
2025年6月15日20時35分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 社会

明学大で映画『蘆葦の歌』上映 台湾の日本軍「慰安婦」被害者たちの回復への道のりを描く

2014年7月9日14時58分 記者 : 行本尚史
  • ツイート
印刷
関連タグ:蘆葦の歌(映画)慰安婦明治学院大学渡辺信夫
明学大で映画『蘆葦の歌』上映 台湾の日本軍「慰安婦」被害者たちの回復への道のりを描く+
映画『蘆葦の歌』のチラシ

明治学院大学キリスト教研究所と「台湾の元『慰安婦』裁判を支援する会」は4日、同大学白金校舎(東京都港区)で、台湾の日本軍「慰安婦」被害者たちの回復への道のりを描いた映画『蘆葦(あし)の歌』を上映し、約80人が参加した。

映画『蘆葦の歌』は昨年、台湾で日本軍元慰安婦の支援を行なってきた婦女救援社会福利事業基金会(婦援会)によって制作された。この上映会の案内では、「沈黙し続けた女性たちが語り、笑顔を見せるようになった。『慰安婦』にされた女性たちが家族に支えられ、台湾・日本の支援者との交流を通しながら歩んできた最晩年の日々を丁寧につづったドキュメンタリー」であると説明されている。

上映会では、同映画の監督でクリスチャンの吳秀菁(ウ・シュウチン)氏(国立台湾芸術大学電影学系助理教授)があいさつ。映画名を「蘆葦の歌」とした理由について、「(旧約聖書の)イザヤ書42章3節にあるように、阿媽(アマー、台湾で「おばあさん」を意味する言葉)たちの力はどんなに弱くとも立ち上がる力があると考えてこの題にした」と語った。吳監督は、台湾の原住民の阿媽に会いに行ったが撮影を断られ、しかたなく撮った景色が蘆葦だったという。「これは神様の計画だと思った。阿媽たちはまだ美しくて純粋だということを神様は私に伝えてくれた」と吳監督は付け加えた。

婦援会の執行長である康淑華(カン・シュウファ)氏は、「阿媽たちは非常に重い傷を負っている。1998年から2005年まで日本政府を裁判で訴えて勝訴を勝ち取れなかったことは、阿媽たちの心に重い傷として残ってしまっている」としながらも、この映画について、「阿媽たちの最後の過程を撮ったもの。日本人たちをゆるし、自分たちをゆるす阿媽たちが描かれている」と述べた。

康氏によると、婦援会は、1990年代から活動を始め、日本に対する訴訟と、ワークショップを通じた阿媽たちへの心と体のケアという2つの目的を持って活動してきたという。

明学大で映画「蘆葦の歌」上映、台湾の日本軍「慰安婦」被害者たちの回復への道のりを描く
通訳を通じて語る吳秀菁監督(中)と康淑華氏(左)

この映画の中でも、支援する会のあるメンバーは、「聖書にも、アベルの地が叫んでいる(創世記4・10)と書かれている。彼女たちの血が叫んでいる」と語っている。それにもかかわらず、この映画には阿媽たちの回復とゆるしが明るいトーンで描かれている。

中でも、阿媽の一人で原住民のイアン・アパイさんが、ある日曜日に教会で洗礼を受ける場面が出てくる。アパイさんは、マタイによる福音書1章を朗読しながら、信仰を通して人生のやり直しをはかるとして、「絶望から救われた。神の深い愛を知ったから」と語る。その後、アパイさんは2012年に召天した。

支援する会は、裁判が終わった後も名称を変えず、「台湾の元『慰安婦』裁判を支援する会」として活動を続けている。代表の渡辺信夫氏(日本キリスト教会東京告白教会前牧師)は、上映後のトークで、「アパイさんの両親はクリスチャンだった。アパイさんが父母と同じ道を歩んで生涯を終えたことで励まされた」と語った。

明学大で映画「蘆葦の歌」上映、台湾の日本軍「慰安婦」被害者たちの回復への道のりを描く
トークの時間に聴衆に語る渡辺信夫牧師

渡辺牧師によると、台湾総督府は原住民に対するキリスト教の伝道を禁じていたが、原住民は地下伝道を受けていたという。

「まだ解決していない日本の醜悪さを担っていく必要がある」と渡辺氏。「日本が危機的な時にこの『蘆葦の歌』という映画を観ることができたのは幸いだ」と語った。

渡辺氏は、「傷ついた葦を折ることなく、暗くなってゆく灯心を消すことなく、裁きを導き出して、確かなものとする」というイザヤ書42章3節の言葉に基づくこの映画の題名が持つ意味について触れた上で、「みなさんも一本の蘆葦である」と観衆に向かって語り、トークを結んだ。

今回の上映会は明治学院大学の授業の一環としても上映された。この映画を見た同大学のある男子学生は、上映後、「元慰安婦の人たちの思いを知ることができてよかったと思う」と感想を語った。

「(日本との)和解に向けて作られた映画なので、ぜひ多くの方々に見ていただきたいと思っている」と吳監督は言う。

『蘆葦の歌』が東京で上映されたのは、5月7日の東京のなかのZEROに続いて今回が2回目。吳監督によると、台湾では来年5月から上映される予定で、その後、DVDによる頒布やユーチューブの動画による紹介も考えているという。日本の教会で上映会を希望する場合は吳監督まで連絡してほしいとのこと。

なお、この映画にも出てくるアクティブ・ミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」(東京都新宿区)では、7月3日(木)から11月30日(日)まで、アンコール企画として、「中学生のための『慰安婦』展+(プラス)」を開催中。詳しくは同ミュージアムまで。

■ 台湾の元『慰安婦』裁判を支援する会

関連タグ:蘆葦の歌(映画)慰安婦明治学院大学渡辺信夫
  • ツイート

関連記事

  • 東京都:映画『蘆葦の歌 Song of the Reed』上映会を開催

  • WCC、性奴隷制問題の討論をジュネーブで開催

  • ローマ教皇、元従軍慰安婦と面会か 8月の訪韓時

  • 東ティモール性奴隷制のパネル展を開催、神戸学生青年センター

  • 渡辺信夫氏講演会(1):私はどうして戦争反対のために生きるのか

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(224)音楽が支える聖霊による祈り 広田信也

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • コヘレトの言葉(伝道者の書)を読む(5)時の賛歌 臼田宣弘

  • ワールドミッションレポート(6月14日):スイス 信仰で買ったトラクター、ローレン・カニングハムとYWAMに託された農場の奇跡

  • ワールドミッションレポート(6月11日):キリスト教信仰が最も急速に成長している国々

  • ウォルター・ブルッゲマン氏死去、92歳 現代米国を代表する旧約聖書学者

  • ワールドミッションレポート(6月15日):ベラルーシのために祈ろう

  • 篠原元のミニコラム・聖書をもっと!深く!!(230)聖書と考える「あなたを奪ったその日から」

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • ウォルター・ブルッゲマン氏死去、92歳 現代米国を代表する旧約聖書学者

  • 戦時下でも福音は止まらない ウクライナの伝道者が欧州伝道会議で講演

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • フランクリン・グラハム氏、ゼレンスキー大統領と面会 和平求め祈り

  • 淀橋教会、峯野龍弘主管牧師が引退し元老牧師に 新主管牧師は金聖燮副牧師

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • ウォルター・ブルッゲマン氏死去、92歳 現代米国を代表する旧約聖書学者

編集部のおすすめ

  • 四国の全教会の活性化と福音宣教の前進のために 「愛と希望の祭典・四国」プレ大会開催

  • イースターは「揺るぎない希望」 第62回首都圏イースターのつどい

  • 2026年に東京のスタジアムで伝道集会開催へ 「過去に見たことのないリバイバルを」

  • 「山田火砂子監督、さようなら」 教会でお別れの会、親交あった俳優らが思い出語る

  • 日本は性的人身取引が「野放し」 支援団体代表者らが院内集会で報告、法規制強化を要請

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.