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平野耕一牧師「ハリウッド映画に見る終末論と聖書預言」(6)・・・『地球が静止する日』

2010年12月1日10時27分
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 この映画でも、異星人(エイリアン)が登場する。アメリカの首都ワシントンDCに宇宙船が着陸し、異星人とは見分けがつかない非常にスタイルが良くハンサムな人間の姿で現れる。その名はクラトゥ。



 彼は、冷静かつ冷ややかな天使のような印象を与える。彼は人類の悪い噂を知って、部下を数十年前に遣わし、人間を調査させる。彼は二つの報告をするが、一つは人類には希望がない、噂通りのであること。もう一つはそれでも人間を好きだ、人間には良いところもあるのだ、ということだ。しかし、その「人類には希望がない」という報告の結果、初めから計画していた人類滅亡を実行に移すことに。だが、彼は出会ったヒロイン、学者、男の子、彼らの間にある思いやりを知り、滅亡計画を中止して帰って行く。



 この異星人は地球の資源を求めているわけでもなく、地球に移り住もうとしているのでもない。彼らが地球から欲しいものは何一つない。それでは、なぜ人類を滅ぼそうとしているのか。その理由は地球を救うためだ。人類を滅ぼさなければ、地球環境が激変し、全ての種が滅亡し、やがて地球が滅びてしまうからだ。



 ヨハネ黙示録には、地上に下される災いが記録されているが、それらは全て人間の罪のためであり、人間の責任とされている。罪とは神への反逆であり、人間同士の争いであり、また地球を汚染し、数え切れないほどの神の被造物を絶滅に追いやったことだろう。



 旧約聖書の背景になっているメソポタミヤ、カナン、エジプトは肥沃な三日月形の穀倉地帯だった。緑が茂った、肥沃な地帯だったのだ。メソポタミヤ文明が始まった頃、今のイラク地域は森林があり緑で溢れていたそうだが、今や砂漠化が進み砂漠が広がっている。同じことがイランにも言える。かつて、エデンの園があったと言われている最も麗しい場所は今や砂漠なのだ。



 この領域では、歴史的に他のどの場所よりも多くの戦いが繰り返されてきた。帝国が入れ替わり立ち替わり現れては消えて行ったのだ。古代バビロニア、マリ王朝とウル王朝の争い、アッカド帝国、ヒッタイト帝国、アッシリア帝国、バビロニア帝国、メド・ペルシャ帝国、ギリシャ帝国、ローマ帝国が数千年に渡って数え切れない人数の血をその土地に流した(現在もこの地域で、毎日のように死者が報告されている。終わったはずのイラク戦争も実質的に終わる様子はない)。



 森林は伐採され、環境は破壊され、水は汚染され、そして今のような乾き切った地になって行ったのだが、その行為は数千年経った今でも継続されている。現代の小学生たちは知っている。やがて、地球全体が砂漠となって行くことを。異星人が「人類には希望がない」と言ったのは、このことだろうか。



 黙示録6章には、こう書かれている。



火のような赤い馬に乗っている者は、「地上から平和を奪い取ることが許された。地上の人々は互いに殺し合うためであった。」



黒い馬に乗った者は量りを手に持っていて、「小麦一枡は一デナリ。大麦三枡も一デナリ。」と告げられた。



 一枡は一リットルほど、一デナリは労働者の一日分の報酬。今は一枡3000円で買える麦が、1万円また2万円の値段に跳ね上がるということだ。これは、極度の食糧不足の到来を示している。



青ざめた馬に乗った者の名は死と言ったが、「地上の四分の一を剣と飢饉と死病と地上の獣によって殺す権威が与えられた。」



 実は、これらは部分的にすでに起こっていることなのだ。



 「剣」、戦争は終わることがないかのように、世界各地で起こっている。北朝鮮が韓国を攻撃したことが小さなきっかけとなり、日本を巻き込んだ戦争になる可能性がある。



 「飢饉」は、地球環境が汚染された結果であり、砂漠化の結果である。



 「死病」は、いつどのようなバクテリヤが世界人口を殺しにかかるか不安である。それは起こり得るし、すでに部分的に経験済みである。



 「地上の獣」が人を食料とする光景は不気味で悲惨である。聖書は、やがて起こるとしているが、それらは人類の責任なのだ。



 われわれは、神の前にひれ伏して悔い改めなければならない。



 2008年に制作されたこの映画は1951年のリメイクである。その間57年、地球環境が過去に無かったほど悪化していることは周知の事実である。古き映画が発した警告は的を射たものであったが、人間はその警告を無視したのだ。われわれは、いつまで無視し続けるのであろうか。

◇



 平野耕一(ひらの・こういち):1944年、東京に生まれる。東京聖書学院、デューク大学院卒業。17年間アメリカの教会で牧師を務めた後、1989年帰国。現在、東京ホライズンチャペル牧師。著書『ヤベツの祈り』他多数。

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