賛美歌が宝石のように心に届きますように 久米小百合さんニューアルバム「7carats+1」発売

2017年11月23日06時59分 記者 : 河西みのり 印刷
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久米小百合さんが22日、8年ぶりとなるニューアルバム「7carats+1(セブンカラッツ・プラスワン)」を発売した。久米さん自身が初めてプロデューサーとして携わった賛美歌アルバムで、ゴスペルシンガーの本田路津子さんとKishikoさんがゲストボーカルとして参加している。キーボード奏者で映画音楽作曲家としても有名な夫の久米大作さんが賛美歌を現代的にアレンジしているのも聴きどころの1つだ。

「前作『天使のパン くめさゆりさんびか集』(2009年)を出してから、次のアルバム制作については特に何も考えていなかったんです。このアルバムを作るきっかけは、今春にいのちのことば社の方から『一緒に作りませんか』とお話をいただいたこと。クリスチャンレーベルから出すアルバムなら堂々と賛美歌を歌うことができる。50代最後の年に、神様が『やってごらん』と言ってくださるならと、喜んでお受けすることを決めました」

タイトルにある「カラット」というのは、ダイヤモンドの重さを量る言葉だが、その語源は「いなご豆」。粒がそろっていて、昔は宝石の重さを量る時に分銅代わりに使われていたという。

「いなご豆といえば、『放蕩(ほうとう)息子のたとえ』で豚のエサとして登場したり(ルカ15:16)、あまりいいイメージがなかったのですが、ある時、ダイヤモンドとの関連性を知って、奥が深いなと感じました。クリスチャンにとって大切な賛美歌も、一般の方にとっては『いなご豆』のような存在かもしれません。ですが、このアルバムを通して1曲の賛美歌が宝石のように心に届きますようにと、祈りを込めて名付けました」

本作には、久米さんのお父さんが生前好きだったという「この世のなみかぜさわぎ」(『讃美歌第二編』157番)や、3人のハーモニーが美しい「さやかに星はきらめき」(同219番)、久米さんがアカペラで歌う「あら野の果てに」(54年版『讃美歌』106番)など、全8曲の賛美歌が収録されている。

賛美歌が宝石のように心に届きますように 久米小百合さんニューアルバム「7carats+1」発売

1 わが悩み知りたもう(NOBODY KNOWS)
2 この世のなみかぜさわぎ(LONDONDERRY)
3 鳥の歌
4 神はわがやぐら
5 海よりも深い主の愛
6 われらはきたりぬ(三人の博士)
7 さやかに星はきらめき(O HOLY NIGHT)
8 あら野のはてに

久米さんが初めて教会へ足を運ぶきっかけも賛美歌だった。当時、小学3、4年生だった久米さんは、教会に通っていたクラスメートが歌ってくれた賛美歌に興味を持ち、自分も習いたいと教会へ足を運ぶようになった。

「その時、『主われを愛す』を友達が歌ってくれたのですが、『主』や『われ』という意味が分からず、外国語のように聞こえて不思議だったんですね(笑)。でも、何となくいいなあと感じるものがあって、日曜学校でしか習えないなら私も行きたいと思ったんです」

しかし、幼かった久米さんは聖書やキリストには興味が持てず、いつしか教会へ通うことも辞めてしまう。

そのまま時がたち、短大在学中にCBSソニー(現ソニー・ミュージックエンタテインメント)に送ったデモテープを機に、1979年、久保田早紀として「異邦人」でレコードデビュー。そのエキゾチックで透明感のある歌はCMにも起用され、21歳の美人ニューミュージックシンガー・ソングライターとして久米さんは一躍、時の人となった。

こうして夢にまで見た歌手デビューを果たし、成功を手に入れたように見えたが、内心は不安でいっぱいだったという。

「初めに出した曲がいきなり売れてしまって、このまま自分はどこへ行ってしまうんだろうと思っていました。テレビ番組などで有名な方とご一緒するたびに場違いなように感じられて。芸能人には向いていない性格だったんですね。ぜいたくをしたり豪遊したりするよりも、地元の喫茶店で友達とコーヒーを飲んでいる方が私は好きでした」

違和感や苦しさが募るにつれて、「なぜ自分は歌っているんだろう」と自問自答する中で思い出したのは、幼い頃に日曜学校で歌った賛美歌だった。そこで、次の1歩を踏み出すヒントが見つかるかもしれないと、自身の音楽の原点でもある教会へ再び通い始める。自宅に近いめじろ台キリストの教会だ。

それでも初めのうちはまだ聖書を開く気にはなれなかったが、大きく心が変えられたのは、ある特別伝道集会で聞いた吉井秀夫牧師(キリストの教会鹿屋キリスト教会)のメッセージだった。

「人生には、穏やかな凪(なぎ)の日もあれば、嵐の日もあります。私たちは、どんな天候の中でも、沖へと進んでいかなければなりません。人生に本当のナビゲーターがいたら、嵐の時も前に進むことができ、道を誤りそうな時には助けてもらえます。あなたは今日、素晴らしいナビゲーターである救い主イエス様を受け入れて新しい人生を歩むこともできるし、これまで通り自分を神として生きていくこともできる。心の扉は内側にしかノブが付いていないので、あなたが扉を開けない限り、神様はあなたの心の中に入ることはできません。どちらの道を選ぶのも自由です」

芸能界という荒波の中、1人で小舟を漕(こ)いでいるような感覚でいた久米さんは、その言葉に心を打たれた。集会後すぐ吉井牧師に、「私は聖書のこともイエス様のことも何も分からないけれど、イエス様を迎え入れたいです。クリスチャンとしてこれからの人生を歩んでいきたいです」と伝えたという(ちなみに吉井牧師は今夏、召天した)。

1981年に洗礼を受けた久米さんは、85年には久米大作氏と結婚し、芸能界を引退。現在は各地のキリスト教会などで伝道コンサートを行うほか、東北のキリスト教会と協力し合い、「Love East・東北応援団」として被災地支援活動なども行っている。

「小坂忠さんや岩渕まことさんから、自分の言葉でイエス様を賛美する音楽の素晴らしさを教えていただきました。だから、結婚後は引退して、2人のような活動がしたいと憧れていました。

神様は一人一人に違うたまものと大切な役割を与えてくださっています。私は大きなホールでたくさんの方の前に立つよりも、小さなホールで歌ったり、皆さんと一緒になって手を動かす役割が与えられているのかなと思っています。

このアルバムも、クリスチャンではない方に聞いてもらいたいと思いながら作りました。堅苦しいイメージを持たれがちな賛美歌ですが、こんな歌もあるんだ、こんなふうにアレンジすることもできるんだと、お家で過ごす時間のBGMに使っていただけたら」

12月には『7carats+1』リリース記念イベントの開催が決定している。当日は、本田路津子さんとKishikoさんも加わり、スペシャルプログラムが企画されている。

12/11(月)トークショー&ミニライブ (新宿・dues新宿)

12/23(土)一夜限りのクリスマスコンサート(目黒・ブルースアレイ)

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