レオナルド・ダビンチのキリスト画が競売に 落札予想価格110億円超

2017年10月13日23時49分 翻訳者 : 岡本告 印刷
Facebookでシェアする Twitterでシェアする
+レオナルド・ダビンチのキリスト画が競売に 落札予想価格110億円超
レオナルド・ダビンチ作「Salvator Mundi」(サルバトール・ムンディ)1500年ごろ、油彩
- 広告 -

世界最大手の競売会社クリスティーズは10日、レオナルド・ダビンチのキリスト画「Salvator Mundi」(サルバトール・ムンディ=「救世主」の意味)を、競売に掛けると発表した。現存するダビンチの作品は世界に20点もなく、本作以外は博物館などが所蔵しており、個人所有の作品としては唯一のもの。予想落札価格は1億ドル(約112億円)に上る。

作品は、大きさが高さ約65センチ、幅約45センチの油彩画。1500年頃に描かれたと見られており、水晶の玉を左手に持ち、鮮やかな青と真紅(しんく)のローブに身を包んだキリストが描かれている。

クリスティーズの絵画に関する上級専門家であるアラン・ウィンターミュート氏は、「この作品は、再発見された芸術作品の中で本当に渇望されている作品です」と言う。「モナ・リザ」の男性版とも言われ、これまで長い間、喪失したか、破棄されたと考えられていた。

この作品の名が最初に登場するのは、17世紀の英国王チャールズ1世の個人的なコレクションに関する記録の中。1763年に競売にかけられ、その後1900年まで所在が分からなくなっていた。またそれまでに、キリストの顔と髪の部分が上塗りされていた。ウィンターミュート氏によると、これは当時よく行われていたことだったという。

1958年に、別の競売会社サザビーズで米国の収集家に当時45ポンド(約6600円)で売却され、2005年に上塗りされた複製品として再び売りに出された。

新しい所有者が修復作業を行い、約6年にわたる鑑定の結果、複製品ではなくダビンチが500年以上前に描いた本物の作品であることが分かった。2011年には、英ロンドンのナショナル・ギャラリーで展示され注目を集めた。

現在の所有者は欧州の収集家で、本物と判明した後に作品を購入したという。クリスティーズは、所有者の名前を明らかにしていない。

香港、ロンドン、サンフランシスコで一般公開され、11月15日にニューヨークで行われる競売展「戦後と現代の美術」に出品される。

「戦後と現代の美術」ではこの他、米国の芸術家アンディ・ウォーホルが亡くなる1年前に残した遺作「Sixty Last Suppers」(60の最後の晩餐、1986)も出品される。これは、ダビンチの「最後の晩餐」を、キャンバス地に合成ポリマとシルクスクリーンインクを使って60枚描き、並べた作品。高さ約3メートル、幅約10メートルある巨大な作品で、落札価格は5千万ドル(約56億万円)と予想されている。

※この記事はクリスチャンポストの記事を日本向けに翻訳・編集したものです。
この記事が気に入ったら「フォロー」しよう
フェイスブックで最新情報をお届けします

関連記事

クリスチャントゥデイからのお願い

いつもご愛読いただき、ありがとうございます。皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。

記事の一つ一つは、記者が取材をして書き上げ、翻訳者が海外のニュースを邦訳し、さらに編集者や校閲者の手も経て配信しているものです。また、多くのコラムニストや寄稿者から原稿をいただくことで、毎日欠かすことなくニュースやコラムを発信できています。

この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、読者の皆様にはぜひ、祈りと共に、サポーターとして(1,000円/月〜)、また寄付(3,000円〜)によって応援していただきたく、ご協力をお願い申し上げます。支払いはクレジット決済(Paypal)で可能です。希望者には、週刊メールマガジンも送らせていただきます。サポーターや寄付の詳細、またクレジットカードをお持ちでない方はこちらをご覧ください。

  • 金額を選択:
  • 金額を選択:

国際の最新記事 国際の記事一覧ページ

主要ニュース

コラム

人気記事ランキング