明日のための心配は無用です 穂森幸一(98)

2017年7月28日07時57分 コラムニスト : 穂森幸一 印刷
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ヨルダンを旅行したとき、私が日本人だと分かると、1人の男性から声を掛けられました。「日本がうらやましい」というのです。私は日本の電化製品か自動車のことを言っているのかと思いました。しかし、この男性は「日本の憲法はいいですね」と言うものですから、驚きました。

彼が言うには、日本は平和憲法だから、徴兵制がありません。子どもが成人したときに戦場に送らなくてもいいというのは何という素晴らしいことでしょう。子どもを育てるときに徴兵のことを考えたらつらいそうです。

また、日本の法律のいいところは「一夫一婦制」というのです。中東では一夫多妻が認められているけれども、妻を2人以上めとっていない人は社会的評価が低いというのです。

女性を妻として迎えるために、男性がしなければいけないのは、家を建てて、家具を備えることだそうです。2人の奥さんを迎えるということは2つの家を建てることですから、経済力があるということで評価されるのだそうです。この男性の話では、日本のような法律があったら、法律を盾に一夫一婦を主張できるからいいということでした。

古代イスラエルでも妻をめとるためには、家を建て、生活基盤を用意しなければいけないとなっていたみたいです。女性は16歳くらいで嫁いでいましたが、男性は20歳以上年上というのが多かったようです。だからイエスの母マリアとヨセフの場合も20歳くらいの年齢差があったのではないかといわれます。

十字架にかけられたイエスは母マリアの世話をヨハネに依頼されますが、ヨセフのことには何も触れていらっしゃいません。恐らく、ヨセフはこの時は亡くなっていたのではないかと推測されます。(ヨハネ福音書19:26、27)

私たちは平和な国に住んでいて、恵まれた法律に守られています。いろいろな国を旅行すると、その恵みをあらためて知ることができます。けれども、日本でキリシタン禁制が解かれたのは1873(明治6)年です。

144年前というのは、世界の歴史で見ると最近ということになるかもしれません。また70数年前までは戦火の中にあったことを思えば、先駆者たちの犠牲の上に与えられている平和だということを痛感します。

信教の自由が与えられた平和な国で聖書の御言葉の恵みを分かち合うことができることに感謝します。

神学校を出て最初に赴任した教会は、地方の単立の小さな教会でした。近所の方々が野菜を差し入れてくださり、おいしい料理ができたときにはお裾分けをしてくださるような心温まる地域でした。

地方教会でさまざまな恵みも示されましたが、私の頭の片隅にあったのは、牧師としての不安定な経済的な立場でした。将来に対する不安とか、病気になったときの心配などをしていました。

若い時の不安が、会社を設立して法人化する動機にもつながったのではないかと思います。キリスト教冠婚葬祭を扱う会社で仕事をしながら伝道者としての働きを続けることができるなら、保険制度なども活用できるのではないかと思いました。しかし、実際には会社経営というのは安易なものではありません。経営のプロと伝道者がコラボできるなら、新しい道も開けるのではないかと思います。

「そういうわけだから、何を食べるか、何を飲むか、何を着るか、などと言って心配するのはやめなさい。こういうものはみな、異邦人が切に求めているものなのです。しかし、あなたがたの天の父は、それがみなあなたがたに必要であることを知っておられます。だから、神の国とその義とをまず第一に求めなさい。そうすれば、それに加えて、これらのものはすべて与えられます。だから、あすのための心配は無用です。あすのことはあすが心配します。労苦はその日その日に、十分あります」 (マタイ福音書6:31~34)

「明日という時間は、神の領域であり、神が支配しておられます。今、私たちに与えられているのは今日という時間の領域です。この日を精いっぱい生きることが私たちの使命です。明日のことを思い煩うのは、神の領域に手を入れることになります」という話を聞いたことがあります。

アメリカの信仰の友人がメッセージを送ってきました。

“Sometimes we find ourselves in the midst of a trial that is about to be turned into a true blessing. Sometimes when we are in a battle, we forget that the battle belongs to the Lord. God is working out every detail of your life and He has it all thought out! There is nothing to worry about- He is the Author of your story and He knows the final chapter! Be utter encouraged that YOU ARE VICTORIOUS!”

「私たちは試練の真っただ中に立たされることがありますが、それは真の祝福への転換点なのです。私たちは戦いの真っ最中にいることがありますが、この戦いは主のものであるということを忘れています。神は私たちの細部に働いてくださり、私たちの最終章を知っておられます。あなたは勝利者であるという素晴らしい励ましが与えられています」

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穂森幸一

穂森幸一(ほもり・こういち)

1973年、大阪聖書学院卒業。75年から96年まで鹿児島キリストの教会牧師。88年から鹿児島県内のホテル、結婚式場でチャペル結婚式の司式に従事する。2007年、株式会社カナルファを設立。09年には鹿児島県知事より、「花と音楽に包まれて故人を送り出すキリスト教葬儀の企画、施工」というテーマにより経営革新計画の承認を受ける。著書に『備えてくださる神さま』(1975年、いのちのことば社)、『よりよい夫婦関係を築くために―聖書に学ぶ結婚カウンセリング』(2002年、イーグレープ)。

株式会社カナルファホームページ
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