牧師の小窓(85)雲仙・長崎キリシタンの旅・その1 福江等

2017年6月18日05時22分 コラムニスト : 福江等 印刷
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+牧師の小窓(85)雲仙・長崎キリシタンの旅・その1 福江等
キリシタンを判明するために用いられた江戸時代の踏み絵(写真:Chris 73 / Wikimedia Commons)
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過日、長年の念願であった「雲仙・長崎キリシタンの旅」という研修巡礼の旅に参加してまいりました。遠藤周作の『沈黙』の舞台をこの目で確かめたいという思いがありました。短い期間ではありましたが、私にとっては初めての経験で、知識としては少し知っていたものの、実際にその場に立ち、その空気に触れ、資料を見、説明を聞くことによって、それまでの断片的な知識がつながってまいりました。これは日本カトリック教会の歴史というよりは、日本におけるキリスト教の歴史であるといってよいと思いますし、すべての人が知っておくべきことではないかと感じております。

今回の旅は長崎県・島原半島にありますキリシタン文化の興隆とその後の弾圧の舞台となった日野江城跡、そして、島原の乱の舞台となった原城跡、さらには、日本で最初の教会が建てられたとされる口之津、そこから、キリシタンたちが棄教のために連れて行かれた雲仙の地獄谷、その後、長崎に移って、キリシタン信徒発見の舞台となった大浦天主堂、さらには、浦上天主堂、永井隆博士の如己堂と記念館、日本26聖人の像と記念館、そこから長崎の海岸を北に上って外海(そとめ)地方へ移り、遠藤周作文学記念館、大野教会堂、出津教会堂、黒崎教会堂をそれぞれ訪ねて行きました。そして、最後に長崎空港の近く大村にあります天正遣欧少年使節の像を訪ねました。

それぞれの場所で考えさせられることは多く、これらの貴重な歴史的精神的遺産から、現代の私たちが記憶に留め、私たちの今の生き方や信仰に生かしていくことが重要だと思わされました。そういった意味で、これからしばらくの間、日本のキリシタンの歴史探訪の手記を書きつづってみたいと考えています。

このコラムにおける手記は決して学術的なものではありませんから、細かいところで不正確さがあるかと思いますが、どうぞご了承ください。私が感じたこと、見たこと、印象深かったことなどを主に書いてまいりたいと考えています。読者の皆様に感謝しつつ、これから書きつづってまいります。

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福江等

福江等(ふくえ・ひとし)

1947年、香川県生まれ。1966年、上智大学文学部英文科に入学。1984年、ボストン大学大学院卒、神学博士号修得。1973年、高知加賀野井キリスト教会創立。2001年(フィリピン)アジア・パシフィック・ナザレン神学大学院教授、学長。現在、高知加賀野井キリスト教会牧師、高知刑務所教誨師、高知県立大学非常勤講師。著書に『主が聖であられるように』(訳書)、『聖化の説教[旧約篇Ⅱ]―牧師17人が語るホーリネスの恵み』(共著)など。

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