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新しい章の始まり 穂森幸一(83)

2017年4月14日15時24分 コラムニスト : 穂森幸一 印刷
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新約聖書の福音書を開くと、キリストの十字架の様子が詳細に記されています。十字架について学ぶことは、贖罪(しょくざい)の恵み、キリストが私たちの罪の身代わりとなってくださったことが分かりますので、自分の罪と向き合うことにもなります。非常に大切な時ではありますが、重い課題を直視するときでもあります。

十字架についての記録が終わると、章が変わり、キリストの復活の出来事が記され、暗かった世界に明るい朝日が差し込んだような気持ちになります。キリストの復活は、私たちに希望を与えてくれます。

「どうか、望みの神が、あなたがたを信仰によるすべての喜びと平和をもって満たし、聖霊の力によって望みにあふれさせてくださいますように」(ローマ15:13)

これはロシア正教会の司祭に聞いた、ロシアの老伝道師のお話です。「ロシアの1人の男性は69歳まで普通の仕事に従事していたのですが、70歳の時、献身の決意をします。71歳から伝道活動を始めますが、3年間で数十年分の働きに匹敵するような成果を挙げ、海外宣教にも出掛けて行ったそうです。結局、70歳から80歳まで活動しますが、ロシアのどの教役者よりも活躍したといわれるような素晴らしい働きをしたそうです」

このお話を聞いたとき、もう60歳だから70歳になってからはあまり働けない、と思ってはいけないことを知りました。その方が決意し、聖霊が臨まれた時が最善の時です。主の働きに年齢制限はないと思います。主と共にある限り、いつまでも現役だと思います。

最近、幼少期の思い出がよみがえることがありますが、あまり計画的な方ではなかったように思います。とにかく遊ぶのが好きで、セミ取りや魚採りに興じて野山を駆け回っていました。

夏休みには宿題もたくさん出ていたのですが、そのうちにやろうと思っていて、残り2日しかないことが分かり、愕然(がくぜん)とします。2日で40日分の宿題が終わるわけもなく、最後は姉に泣きついて手伝ってもらっていました。姉は私と違ってコツコツと努力する真面目な生徒でしたので、宿題は余裕で終わっていました。

姉に手伝ってもらって宿題を終わらせ、先生に提出すると、先生が「これはおまえの字ではない。字がきれいだ。家族の人に手伝ってもらったんだろう。そんなことをしてはいけない」と諭されました。ところが、家に帰ると、姉に文句を言っていました。「姉ちゃんの字がきれいすぎたから、怒られた」。ひねくれた小学生が八つ当たりするわけですから、どうしようもありません。

大人になった今でも、このひねくれた気持ちは直っていないように思います。伝道がうまくいかなければ、「笛吹けど踊らなかった」と文句を言います。経営がうまくいかなければ、「世の中が不景気だ」とか、「環境とタイミングが悪かった」と人のせいにするのは、幼少期のひねくれた根性と少しも変わってないように思います。

私の少年時代に誇れることがあるとすれば、読書に夢中になれたということだと思います。小学校の図書室の本はすべて読み、町の図書館まで行って読書をしていました。そのおかげで聖書と出会うことができました。

復活のキリストは、このひねくれた少年を選んでくださり、いつも共にいてくださり、背後で支え、聖霊の力で導いてくださいました。この取るに足らない者を選ばれた主の選びは不思議です。

アメリカの信仰の友人が、メッセージを送ってきました。

“God will be all in all! God will have His way! What seems frustrating, wrong, and unfair is not the end of the story. Praise God! It is just the end of the chapter.
The book He is writing has many, many chapters. We need to count on His mercy for our past mistakes, count on God’s amazing love and count on His Utmost
Sovereignty for the future. We can always count on God! He will never leave us or forsake us. He is in the midst of whatever you are doing and whatever you are. He is in the thick of it. Stand in His grace and let it shower over you!

「神はすべてのすべてです。神には神のやり方があります。まるで失敗し、間違ったかのようでも、あるいは不公平に見えても、物語の終わりではないのです。神を賛美してください。それは1つの章の終わりにすぎないのです。神の書いておられる書には、多くの、多くの章があります。私たちは、過去の失敗については神の憐れみに頼る必要があります。神の驚くべき愛に頼り、未来への最大なる主権者に頼りましょう。私たちは常に神に頼ることができます。神は私たちを見放さず、見捨てません。あなたが何をしようとも、どんな状態であっても、神は中心部にいらっしゃいます。神は最深部におられるのです。神の恵みに立ち、恵みを浴びてください」

私は70歳が目前に迫って来て、自分の今後に不安を感じることもありましたが、復活のキリストが新しい章を備えてくださることが示され、平安が与えられました。たとえ、私が白髪になっても、主が背負ってくださり、共にいてくださることが分かると、とても励まされます。キリストの復活は、年老いた人にも希望を与え、人生に挫折した人にも勇気を与えます。

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穂森幸一

穂森幸一(ほもり・こういち)

1973年、大阪聖書学院卒業。75年から96年まで鹿児島キリストの教会牧師。88年から鹿児島県内のホテル、結婚式場でチャペル結婚式の司式に従事する。2007年、株式会社カナルファを設立。09年には鹿児島県知事より、「花と音楽に包まれて故人を送り出すキリスト教葬儀の企画、施工」というテーマにより経営革新計画の承認を受ける。著書に『備えてくださる神さま』(1975年、いのちのことば社)、『よりよい夫婦関係を築くために―聖書に学ぶ結婚カウンセリング』(2002年、イーグレープ)。

株式会社カナルファホームページ
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